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コンビニってパンよりおにぎりの方が外れづらいよね

「ウォルプタさん、食べ物買ってきましたよ。そういえばウェットティッシュとかいります?」


両手のレジ袋にたくさんの食べ物と飲み物を提げて、渗手は解散した地点に戻ってきた。

この量だとスーパー探して買ってきた方がよかったんじゃないかという考えが過ったが、過ぎた話は気にしない派なので忘れることにする。


「あ、ありがとぅ。ティッシュはいらないよぉ」

「3人分買ってきました、選択権は早い者勝ちです」

「わぁ.......」


多い。選択肢が多い。

そして知らないものが結構ある。

この中に騎士さんの好物があったらどうしようとかどれが美味しいのだろうとか色々と考えることが多すぎる。


「あ...あわわ......えっと...これにしますぅ」

「なんで敬語なんですか」


とりあえず選んだのはホットドッグ。

コンビニだろうとこればかりは外れない定番だ。


「いただきます...からい...」

「辛いの苦手なんですか」

「うん......」

「マスタードをご存じないんですか」

「なにそれ」

「この黄色いのって辛い奴ですよ」

「えーっ、じゃあこの線の終わりまでずっと辛いの!?」

「そうですよ。なんなら俺が貰いましょうかそれ」

「もらってぇ~」

「わかりました。では代わりをこの中から選んでいただいて」


ウォルプタから受け取ったホットドッグを頬張りつつ、渗手はレジ袋を差し出す。

その中から次に手に取ったのはベーコンやチーズの乗ったパン。だいたい厚みの大半はパンで想像より味が薄かったりするものだ。


「なんかウォルプタさんのチョイスって男の子って感じですね」

「ぇ?そ、そうかな?特に理由はないんだけど...」


無意識に手に取ったパンは、なんとなく親しみが感じられるから選んだのかもしれない。


「んむ...おいひい~」

「俺そういうの思ったよりパンの割合が多いから選ばないんですよね、見た目は美味しそうですが」

「そんなことないよ?」


そういってウォルプタは断面を見せる。驚いたことに、地域チェーンの喫茶店かと思うレベルで具の割合が多い。


「おぉ、これは結構美味しそう」

「半分こする?」

「そうですね。どうせ俺もパンはもう一個食べますし、それと半分ずつ食べましょうか」

「いぇ~い」

「俺は二個目何にしましょうかねぇ」

「むむむ......あっ」


千切った勢いでパンを取り落とす。

元の世界でも3秒ルールなどというまやかしがあるがこの世界でもまやかしである。

地面にパンが落ちる刹那、氷の花がパンを受け止める。


「えっ、え???」

「氷......?」

「ん、返す」


パンを手渡したのは小柄な少女。

黒い瞳と白い短髪。雪のように白い手に、千切ったパンが握られている。


「お知合いですか?」

「いやぁ、ぜんぜん」

「いらないの?」

「いえ、貰いますが」

「貴方のじゃない」

「俺が貰う予定の奴です、でしょう?」


そう言いつつ渗手はウォルプタの方を向く。


「う、うんうん、ソウダヨ?」


知らない少女に動揺して声が上ずっている。


「嘘っぽい」

「ほんとですって」

「渗手君は嘘をつくようなタイプじゃないぞ」

「あっヴァンさん」

「知ってる人?」


少女がヴァンに問いかける。


「さっき言ってた仲間だ。じゃあウォルプタさん達にも紹介しようか」

「(まさかヴァンさん...)」

「(隠し子ぉ!?)」


違います。

この世界では汎用魔術として「防塵魔術」があるので毎日掛けなおせば手や服が汚れたりしません。

あくまで塵とかがつかないだけで液体とかは通るので手洗いや洗濯とかしないわけではないんですが極めて便利ですね。

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