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東公先生 繰り返しを語る

東公先生、ある時、稲の刈られた田の畦を歩く。

遠くより鍬を抱えたる農夫来るを見る。


東公先生農夫に問いていわく。

すでに田の刈り入れ終われり。子、何故鍬を持ちて田に来たるかと。


農夫答えていわく。

我是より田を耕さんとする。すなわち、刈り取りし稲わら、籾殻を田に蒔き深く耕さば、また次の実りよしと。


東公先生さらに問いていわく。

春もまた耕すを見るも、今何故耕すかと。


農夫答えていわく。

今耕さば、土また力をつける。故に今耕す。春耕すものとはまた異なる意有りと。


東公先生いわく。

同じことを繰り返すと見えれども、その意異なるとのことなるか。

これ、田のみに該るものにあらず。ゆえに繰り返しある時はその意正しく見ること要なりと。

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