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東公先生 就職を語る

ある時、東公先生の家を若者訪れる。

この若者は幼き時東公先生に字を学びし者なり。


若者問いていわく。

我、今いかなる職を我が職とするかに悩む。いかにして選べば良きかと。


東公先生、答えず、庭に出よと若者に命じる。

東公先生、若者と共に庭に出でて、若者に逆立ちをせよと命ずる。

若者しばし逆立ちすれども東公先生、直れと命じず。

やがて力尽き、若者転ぶ。

次に東公先生、若者に、その場にて立てと命じ家に入る。

若者その場にて立ち数刻経る。


やがて東公先生戻りて若者にいわく。

汝、逆立ちせるときたちまちにして転ぶ。されど立ちし時には数刻経れども転ばず。

逆立ち、その初めにして汝巧みなり。されどしばし続けることによりて、その限り明らかとなると。


若者帰りていくつかの職につきてしばしその適するや否やを計りてのち、ある職を選びしという。

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