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東公先生 国の形を語る その2

丈夫これに答えていわく。


水に象る。


国、天地の異変により常に力を変じ、民臣の離合により常にその意を変ず。


隣国弱ければこれを討ち強ければこれに従う。


国の常なる形無し。されど内外に因りて形を選ぶはまさに水なるべしと。




東公先生さらに一銭投げ入れ丈夫に問う。


また聞く。民何に象るかと。




丈夫これに答えていわく。


民もまた水に象る。


民もまた天地の異変により常にそのよりどころを変じ、一族友敵の話談により常にその意を変ず。


弱者あればこれを侮り強者あればこれに従う。


ゆえに民もまた常なる形無し。されど内外に因りて形を選ぶはまさに水なるべしと。




東公先生これを聞きていわく。


東公今二椀を持つ。一方に水を入れこれを国とす。また一方に水を入れこれを民とす。


民は国の内に住まうがゆえに、民の水を国の椀に注ぐ。


今、椀の水半ばあふれて椀中と地上にそれぞれ民国混じれる水あり。水の形またそれぞれ異なる。


いずれの民国の形の正しかるべきかと。




丈夫これに答えずして東公先生に問う。


なれば、汝は国と民とを何に象るかと。



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