表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/124

東公先生 慢心を語る

東公先生、街の路にて手綱を離して騎乗する若者に気づく。


東公先生近寄りていわく。

良き馬なり。されど街中にては、不期の出来事起こり易し。

ゆえに手綱を放すこと勿れと。


若者いわく。

我この県随一の騎手なり。またこの馬郡随一の名馬なり。ゆえにいかなること起ころうとも馬暴れることも落馬することも無し。凡俗直ちに去れと。


東公先生何も言わず、若者の馬の通り過ぎるを待ちて、馬の尻を叩く。

直ちに馬走り出し、若者、木に当たりて落馬す。馬さらに驚きて何処にかへ走り去る。


若者剣を抜きて東公先生に迫る。

東公先生笑いていわく。

東公を斬る間に名馬遠くに逃げんとす。汝追わざるかと。


若者東公先生を睨みてのち馬を追いて街を去る。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ