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東公先生 柱を語る

街に古き家あり。時を経ること百年ともいう。

屋根朽ちて傾く。

この家の者、古家を倒さんとす。


まさに男ども綱をかけて倒さんとするところに東公先生通りがかる。

東公先生古家の主にいわく。

倒したるのち柱は如何にするかと。


主いわく。

まず調べ、新たな家の柱に使うを可とするものあらば使う。使えぬものは捨てると。


東公先生いわく。

捨てる柱あらば東公欲すと。


主、東公先生に譲ること約す。


二日して主より使い来て柱八本を譲ると告げる。


東公先生、木彫の匠を訪れ、いわく

百年の風雪に耐えし材あり。一部朽ちるも切り出し木像創ること叶うべしと。


匠喜びて八本全て引き取りしという。

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