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東公先生 角を語る
東公先生ある時旅の土産として鹿の角を貰う。
山中にて落ちてあるも珍なりとて拾い来たると。
東公先生これを戸の内に置き、衣などを掛けて用う。
ある貴人訪れて東公先生の知恵を請う。
帰らんとして戸を見て角に気付く。
貴人自慢していわく。
東公先生良き物持ちたり。されど我、これに倍する大なる角を持つと。
東公先生とぼけていわく。
我が衣我が身の丈に相応しきものゆえ、この角にて足る。
汝の家人に東公の倍する丈の者居るならん。
東公先生ある時旅の土産として鹿の角を貰う。
山中にて落ちてあるも珍なりとて拾い来たると。
東公先生これを戸の内に置き、衣などを掛けて用う。
ある貴人訪れて東公先生の知恵を請う。
帰らんとして戸を見て角に気付く。
貴人自慢していわく。
東公先生良き物持ちたり。されど我、これに倍する大なる角を持つと。
東公先生とぼけていわく。
我が衣我が身の丈に相応しきものゆえ、この角にて足る。
汝の家人に東公の倍する丈の者居るならん。
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