表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
113/124

東公先生 目撃者を語る

街にて若き男、ある男より銭を盗みたりとて捕まる。

その男、我盗みはしておらずと言いて抗う。


捕まりし男いわく。

我、一時この銭を借りたのみなり。まさに明日返さんとしておりたり。

故に盗みはしておらずと。


盗まれたという男いわく。

我この男に銭を貸した覚え無し。我この男のこと知らずと。


捕まりし男いわく。

我この男の妻より銭を借りたりと。


盗まれたという男いわく。

されば我妻を連れ来たると。


暫くして盗まれたという男、妻を連れて戻り、妻に問いていわく。

汝この男に銭を貸したることありしかと。


妻いわく。

否と。我この男に覚え無しと。


これを見し街の者ら、捕まりし男を罰すべしと言い交わす。


東公先生この様を見て、集まりし街の者に問いていわく。

この妻と捕まりし男、共に居るを見たことある者おらざるかと。


ある街人名乗り出ていわく。

この妻と捕まりし男、仲よさげにて共に居るところを見たことあると。


東公先生いわく。

汝ら、まだこの男を罰すべしを言うかと。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ