表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
107/124

東公先生 怪談を語る

近くの池に石を投げ込みて遊ぶ童らあり。


東公先生通りかかりて童らに向かいていわく。

汝らの如く石投げ入れ池に落ちて死する童あり。

稀に同じ遊びをする童と技比べせんとて池にひきこみ殺す。

汝らの友皆生きておるかと。


童ら恐れて池より去る。


ある人この話聞きて東公先生にその死する童恐ろしという。


東公先生これに答えていわく。

そのような童を池に引き込む死せる童などおらず。

童ら池に落ちて死すること防がんがためあえて恐ろしき話を創りしなりと。


ある人問いていわく。

童に恐ろしき思いをさせずとも、池に近づくを禁ぜばよしと。


東公先生いわく。

池に近づくを禁ずる理をあからさまに教えざれば、童ら再び近づかん。

故に童らが池に落ちたれば如何なる末路となるかを告げたりと。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ