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東公先生 棚を語る

東公先生いわく。


東公いまだ若きとき書を多く読み書きたるが故に書家内に充つ。されば書棚を作らんとて板を求め商う店を訪ぬ。


東公店主に向かいていわく。

我書棚を作らんとす。書重きが故に良き板を求むと。


店主憮然としていわく。

我が店が売る板はことごとく良しと。


東公いわく。

悉く良き板のうち重き書を載せ長く用いるに良き板を求むと。


店主これに答えていわく。

重き書を載せ長く用いんとせば汝が求むべきは良き板に非ず。良き大工なるべしと。


東公大いに得心し良き大工の名を店主に尋ね書棚を作らしめて永くこれを用いたり。その書棚まさに是なり。

東公自ら板を買い書棚を作りしならば疾く毀れ百巻の書破れしと。


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