↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

街灯

作者: 天海波平
掲載日:2021/11/23

なんとなく考えた世の中にごまんとあるような物語

 街灯に火が灯る


 暗い世界に光りが現れる


 私はそれに向かって進む


 パタパタと


 だけど真っ直ぐに進むのは苦手だ


 右に左によろめく様に飛んでいく


 フラフラとヨロヨロと飛んでいく


 そして長く飛び続けるのも苦手だ


 何かにぶつかって、そこで身体を休める


 だけど光りはまだ上のほう


 暖かな光りは上のほう


 ここは暗く、そして寒い


 私は飛ぶ、上へ


 私は飛ぶ、光りに向かって


 ようやく私は光りの近くまで来た


 ああ眩しい、だけどなんて暖かいんだ


 私はそこで目をつむった


 だけど………


 痛い! なんだ!

 

 それは仲間達だった


 自分と同じ光りを求めて集まった仲間達


 皆が皆、光りに群がりぶつかりあっている


 ダメだ! 許さない! これは私のものだ!


 こんなに輝き、暖かなものを失うわけにはいかない!


 私は飛び、近づく仲間達を叩き落としていく


 大きな羽で叩き落としていく


 長い時間がたつ


 私の羽はボロボロになって、体力も限界だ


 ここで堕ちたら、もう上がれないだろう


 それは嫌だ! これは私だけのものだ!


 私は光りの中に飛び込んだ



 

 

「お母さん〜、チョウチョ焦げて死んでるよ」


「蛾ね、昨夜に街灯の火で焼かれたのね。触っちゃダメよ」


「うん」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 最後、こどもへの教訓めいたものを感じました。 幸福を独り占めしようとすれば、こうなるよって。 でも、誰しもそんな気持ちはあるなぁと感じました。
[良い点] なんて切ないの……(ノД`)シクシク 蛾が天敵な私もこれには涙。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。