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そのさぁ~ん!

時雨の一言あらすじ:細マッチョに走って逃げられた……。

 

「刀の聖霊が人化した姿、か……初対面で俺の名前はもちろん、家族構成まで知ってるから嘘ではなさそうだが……」


 ダッシュで立ち去ろうとしたハヤテに対し、ガチで泣き散らかして無理やり呼び止め、一方的に説明を終えたところで心底迷惑そうな顔を向けられた。


 しかしどうにか納得はしてくれたみたい。


 でも見て取れるけども、完全に顔と言葉が面倒臭がってる……颯、あんたの子孫ロクでもないんだけど? 渋々でも戻って来てくれたのは嬉しいけどさ。


「とりあえず分かってくれてなによりだよ。それよりも魔法使いになるってどういう事? ハヤテには卓越した才能と、それを振るう逞しい体があるでしょ!?」

「これも全ては魔法使いになる為に鍛えたものであって、その際に開花した才能など副産物でしかない。つまり、剣術はおまけだ。現に奥義などは兄さんと姉さんと違って一切使えん」


 この子……完全に頭がおかしいわ。【鑑定】スキルで職業欄がブレる訳だわ……。


「でも私はずっと退屈しながらも見てたんだからね!? ハヤテが毎日欠かさずにしていた刀のトレーニングを! それと魔法を使うのにどんな関係があるって言うのよ!?」

「はぁ……ストーキングもされていたとは。しかしそれにしては分かってないな、刀さん。魔力は誰しもが生まれ持って持っているものだ。だが、うちの家系は異世界転移して来た人がご先祖様だ。そのおかげでその血筋の者は魔力量が他の人に比べて特に少ない。ほんといい迷惑だ。生まれを呪いたくなる程に」


 颯、子孫に超絶ディスられてるよ? あと、何気にストーキングって言い方悪くない? 仕方ないじゃん、そもそも稽古風景が見える所に私を飾ったのは貴方達よ!?


「だが、長い年月をかけて魔力のある人と子孫を紡いでくれたご先祖様達のおかげで、辛うじて俺にも魔力がある」

「いや、確かにそうかも知れないけど、それこそ完全におまけ程度のものじゃ……」


 颯は一切魔法は使えなかったもんね。その代わり常軌を逸した身体能力で私を使って戦っていたけど。

 もともと日本には魔法なんてない訳であり、颯も魔力の『ま』の字も持っていなかったから仕方のない話だよね~。


「生まれを呪ったところで何も解決しない。だから俺は努力を惜しまなかった。その結果、ひとつの魔法を扱えるようになった」

「いや、ひとつって……結構な努力をしたみたいだけど、その年でひとつじゃもう完全に才能無いからね?」


 咄嗟に出たツッコミに再び私と出会った時のような無言の時間が流れた……その沈黙を破ったのはもちろん、ハヤテ。


「俺は魔法使いにな――」

「話が戻っとるわっ!! だいたい刀を二本も腰にぶら下げたスリムマッチョの魔法使いなんておらんわっ!」


 同じ事を繰り返そうとしたので食い気味放り込んでやった。


 しかし血管がブち切れそう……あ、なんかこれも新鮮な感覚かも。刀で例えると【つばぜり合い】的な感じかな?


「まあちょうどいい。この刀を返すからそのまま実家に戻ってくれ。レイマン兄さんからは持っていくように言われたが、なんかさっきから急に重くなったし……あ、つまりこの重さが刀さんの体重って事になるのか……一体何キロあるんだ?」

「誰が重いですって!? あとナチュラルに女性に体重の事を聞くな! それにちゃんと持っていけ! なにより帰る訳ないじゃない! 折角私もあの稽古場から出られた訳だし、人化も試せてるし!」


 にしてもこっぱずかしいわっ! 刀の重さ=私の重さって……確かにそう言う事になるけどさ!


 てか人私が化したら本体である時雨って重くなるの?


「面倒くさいな……この刀……」


 心底嫌そうな顔して抗議してきた……と言うか遂に刀と呼び捨てにされた。


 わたしゃ年上だぞ!? そして聖霊だぞ!? あんたの家族みたいに私も敬えよ! いい加減にしないとまた泣くぞ?


「私の銘は『時雨』! 刀、刀、言わないの! 大体私の銘を知らないっておかしいでしょ!? 私ってベルリバーの家宝だよ!?」

「あ、興味無かったんで」

「そこに直れ、今から叩き込んでやるわっ!!」


 私が拳を上げて叫んだ途端、力強く逞しい腕に引かれ、ハヤテの胸板に顔を埋めていた。

 なんとか顔を覗き上げると、先程までの気だるそうな顔ではなく、凛々しい表情を作っていた。


 わ、私が逆に叩き込まれちゃった……まさかのカウンターを食らうなんて。


 な、なんだろう、このときめき……そんなカッコいい顔されて胸に抱きしめられて落ちない女の子は居ないよ? 聖霊とはいってもちゃんと女の子なんだからね?


「い、いきなり女の子を乱暴に……もう少し優しくしてよ! で、で、でもハヤテがそういう気持ちなら私も答えて――」


 目を閉じて唇を少し尖らせた。心臓が信じられない速さで脈打つのが分かる……キス、よく颯がやってたもんね、お嫁さんと。

 ずっとそんな風景を見ていつかは私も恋がしたいと思ってたけど……まさか念願叶うなんて思いもしなかったよ。


 ああ、これがキスに感触なんだね……初めてのキスの味は青臭くて、土臭くて……ってえ!?


 地面に顔押さえつけられてんですけど!? どないなっとんじゃい! てか、くそ痛いわっ!!


「ゴブリンか? やけに正確な射撃だな……」


 怒鳴り倒してやろうと泥と草の付いた顔を上げると、私が立っていた少し後ろの木に並ぶように縦に三本の矢が突き刺さり、ハヤテが立っていた場所にも同様に三本の矢が刺さっているのが見えた。


 どうやら狙撃を回避する為に抱きよせられ、追撃してきた矢を更に躱す為に地面に顔面を叩きつけられたらしい……命を守ってくれたのはありがたいけども、扱いが女の子にするものじゃない。


 緊急事態だからか許すけど、キスと思って乙女チックな行動を取ってた私ってただのピエロだよね?


「んべえっつ! ぺっつぺっ!!」


 とりあえず口の中に入った土を出す為、女の子にはあるまじき行為ではあるが、地面に向かって唾を吐いた。

 そのまま顔を上げて前方を見ると、木の茂みから緑色の小鬼が三匹が出て来た。あんな所に隠れてるとは……随分と賢いじゃない。


 ゴブリンは群れて行動するモンスターであり、基本的には距離を詰めて襲い掛かってくるのが一般的。

 弓矢を使うだけでも珍しいのに、こんな正確に狙撃してくる個体はかつて颯と旅をしていた時でも私は見た事がない。


 ハヤテがゴブリンを牽制しながら立ちが上がり、私も鼻をさすりながら立ち上がった……くぅぅ、まだちょっと痛いわよ? 


「おい、刀。俺の後ろから動くなよ」

「私の名前は時雨だって言ってるでしょ! もうっ! あと、ちょっと待って、あのゴブリン達ちょっと変な感じするから【鑑定】してみるよ!」

「へえ……そんな事が出来るんだ」


 何か初めて敬われた気がする……ただ私の見た目より能力の方に興味を示すのが解せないけど、取りあえず今はゴブリンを!


「聖霊アーイ!」

「なんだその技名は……ダサいにも程があるぞ……」


 無言で使うのも何だったので、適当に言葉を添えたら腸が煮えくり返る言葉が返って来た。後で覚えてろ……。



 ゴブリン【魔真化】


 LV14  


 HP 250

 MP 0


 力    105

 魔力     0

 素早さ   73

 体力    98

 知力    20


 スキル 弓術LV5  

 特技 精密射撃



 なによこの【魔真化】って……ゴブリンと言えばスライムの次ぐらいに強い程度の雑魚モンスターだよね?


『今日初めて冒険に出て、まだ一度もモンスターと戦った事がありません!』みたいな若葉マークホヤホヤの初心者冒険者でも、パーティさえ組んでたら余裕で倒せるぐらいの雑魚なのに……。

 このステータスは異常だよ!? 特技のレベルも高いし、完全に初心者キラーと化してるじゃないの!


「ふむ、中々鋭い目だな。【鑑定】とは相手をガン見するものなのだな。それになんか瞳が蒼く光ってるようだが、やはり風景も青くなってるのか?」

「あのね! 邪魔しないでくれる!? これ、結構集中しないとダメな技なんだから!」


 野次を飛ばしながらもハヤテも戦闘態勢に入ったようであり、ソードホルダーから二本の刀を外し、足元に置いた。


 って刀を置くなぁ! 刀を! 何考えてるのよ!? さっさと構えて戦闘態勢作れよ!! モンスターが目の前に居るんだよ!?


「ちょっとハヤテぇ!? なんで武器を置くの! ちゃんと私か、百億歩譲って自分で持ってきた刀を使いなさいよ! 明らかに通常のゴブリンとは違う強さだけどハヤテなら変なゴブリンぐらい余裕でしょ!?」

「中距離から狙撃してくるゴブリンだ、ここは魔法使いらしく魔法で仕留めるとする」


 あ、あら? なんか、戦闘になると少し言葉がきつくなってカッコいいかも……ま、まあ魔法に相当入れ込みがあるみたいなので、そこまで言うならお手並み拝見といこうかしら。


「俺の初級火炎魔法……通称『とっておき』でな!」


 自信満々に口角を上げ、右手を突き出すハヤテ……でも私は耳に入って来た言葉が気になって仕方がなかった。


 初級火炎魔法……センスのある子なら五、六歳ぐらいの子でも使えちゃう基礎中の基礎の魔法。

 颯の奥さんは魔法の先生だったからその辺りの事は良く覚えている。


 そっか~初級火炎魔法が使えるのかぁ……あ、主婦の皆さんはかまどの火なんかを熾す際に使えるので習得している人も多いかな。

 まあ、そんな生活を豊かにするレベルの魔法だから特技欄には乗ってこなかった訳か……。そっか、そっか。初級火炎魔法ね~。


 はっ?


「無理ぃぃぃ!! 絶対に無理だからぁ!! もう今すぐ私を使いなさい!! そんな家庭の便利魔法じゃ何発当ててもあのゴブリンは倒せないからさ!?」


 私の叫び声も空しく、ハヤテはやる気満々で右手に五センチ程度の火の球を浮かべていた。

 その炎と呼ぶにはおこがましい小さな火、というか火種……これで魔法使いになると豪語しているイカレれた剣士は何を考えているのだろうか。


「くらえ! 俺の初級火炎魔法とっておき!」


 掛け声と共に火の玉はハヤテのもとを離れ一直線にゴブリンに向かい、一応は当たった。


「ぎゃわっ!」


 あ、びっくりして火の粉を払ってる。うん、ワンチャン、ちょっと火傷したかなぐらいのダメージだと思う。


「ふっ……」

「なにが『ふっ……』よ! 全っ然効いてないからね!? なにそのしてやったりの顔!? 馬鹿なの!?」

「馬鹿に馬鹿呼ばわりされるとは……心外も甚だしいぞ。見て見ろ、しっかりダメージ入ってるじゃないか」

「あんなもん、走ってこけた方がダメージ入るわっ!」 


 ほぼノーダメジだったが、ゴブリンの怒りは十分買ったようで、火傷しそうになったゴブリンは再び矢を射て来た。


「ひいいっ!?」


 恐怖の声が上がった。


 聖霊として人の状態を保つ際にデメリットがある。それは強度の問題。今の状態は生身の人と変わらない。


 人化状態の私が死ねば時雨も風化して朽ち果てる。それに元の状態に戻るには時雨に触る必要があり、それも今は手元にない。つまり……。


 絶体絶命じゃん! やんだあっ~!! 折角聖霊になって人化して、また冒険に出れたのにぃ! この筋肉魔法バカのせいで死んじゃうぅ!


 空気を切り裂き迫る矢がスローモーションに見え、私の胸元、心臓の位置に向かって正確に向かって飛んで来るのが見えた。

 正確無比な射撃……こんなゴブリン居たんだね。


 刀生を諦め目を閉じた。


 だけどいつまでたっても痛みが襲ってこないので、薄っすら目を開くと、矢は私の服に当たるギリギリのところでハヤテによって掴まれていた。いや、かすかに服に矢の先が当たってる……か、間一髪ぅ……。


「良かったな、胸が無くて。膨らんでいたら大惨事だった」


 失礼千万な言動に、思いっ切り後頭部をひっぱたいてやった。


「……何をする、この刀」

「あるわ! ちゃんとここに夢と希望が詰まった至宝が二個くっついとるわ! てか女の子に向かって失礼にも程があるわよ!?」

「ったく、ほんとにぎゃあぎゃあと五月蠅い刀だな……」


 このついつい物事にツッコミを入れてしまうのは、私の最初の所持者であった颯の影響が大きい。


 だってあの人、ツッコミ担当だったんだもん。それを四六時中聞いてれば嫌でも染み付いちゃうってもんだよ。


「さて、あまりダラダラやってるのもアレだし、さっさと片付けて街に行かないとな。魔法使い用のローブとか欲しいしな。店が閉まってしまう」

「まだ言うか、このキチガイ剣士が! あれが唯一使える魔法だったんでしょ!? そんなんで魔法使いになるのは無理だってば!!」


 ハヤテと揉めてる最中、急に弓を構える前方の三体のゴブリンから炎が上がった。先程のハヤテが放った火の玉ではなく、荒れ狂う炎が。


 中に居るゴブリンは成すすべ無く、一瞬で炭化し、崩れ落ちた。


 とてつもない高純度の炎……。先ほどハヤテが放った火の玉とは、比べるまでもない威力があるのが見てとれた。


「おい邪魔だ、小賢しいゴブリンがごときが調子に乗って、しゃしゃってんじゃねえぞ? ごるぁ!!」


 非常に口の悪い男性は肌の色が浅黒く、赤い皮のジャケットを着こんでいた。

 そして髪の毛まで燃えるような赤色をしている。ぱっと見、行き過ぎたヤンキーにも見えなくはないけど、気配は完全に人とは別物。


 そして私は……彼らの種族を知っている。


「ま、魔族……」


 魔王の配下はモンスターだけではなく、モンスターの上位に位置する『魔族』と呼ばれる高い知能を持った高戦闘力の持ち主達が居る。そして総じて残虐な性格をしている奴らが多い。


「あれが魔族か、初めて見たな」


 ハヤテの語尾は柔らかめだけども、明らかに警戒の意思を感じる。どうやら察したみたい。今目の前にいるのがゴブリンなんかとは比べ物にならない程の相手だという事に。


「ああっ? ゴミ虫ごときがいちいち喋んじゃねえ。俺はそこの武器とその使い手であるお前を殺しに来ただけだ。しかし今まで散々探しても何処にあるのか分からなかった物が、急にセットで見つかるとはなぁ」


 機嫌の悪い口調で指差すヤンキーは地面に置いてある私『時雨』を指していた。


 も、もしかしてベルリバー家から動いたせいで私の位置がバレたの!? あの家って結界か何か張ってた訳!? こ、この刀、つまり私は魔王に対して有効な武器になる存在。これを狙うってことは、まさか!?


「ダ、ダメ! これは渡さない!」


 思わず自分で自分を抱きしめた。


 てか重っ!? こ、これが私の体重……う、ううん! これは一般的な体重だもん! きっと鞘が重いんだ……あ、鞘も私の体の一部だったわ。


「だ、そうだが? ここは引いてもらえないかな? 魔族さん?」

「俺は喋るなって言った筈だが? それに俺をただの魔族だと思ってるのか? 笑わせてくれるぜ、魔王様の配下、四天王の一人、炎のインフェルノ様に向かってよお?」


 威嚇だけで周囲に熱気がほとばしった……てか魔王配下の四天王がこんなとこで出てくるのっておかしくない!?

 三十分も歩けばまたベルリバー邸だよ!? ご近所だよここ!? ピクニックコース的な場所だよ!?


 あと何気に魔王の存在を語っちゃってるし!? やっぱ魔王って復活したの!?


「へえ、四天王ねぇ……なあ、刀、お前知り合いだったりするのか?」

「あ、ううん、知らない。私の時代にはこんなヤンキーみたいな兄ちゃんは居なかったから。というか時雨だってば。ちゃんと名前で呼ぼうよ……」


 この状況でどうやらアットホームな会話がインフェルノの更なる怒りを呼び寄せてしまったらしい。さっきから震えながら睨んでくるんだけど、もう目力が半端じゃない。怖いよぉ……。


「なにをごちゃごちゃ勝手に喋ってやがるんだぁ!? あぁんっ!?」


 殺気を当てられ、私はまるで心臓を射貫かれたような感覚に襲われてしまい、時雨を抱えたまま硬直してしまった。

 息をする事すら難しい……ああ、この先の未来、もう死しか見えない。ゴブリンの時とは次元が違う……。


「それはご免被るな。俺はこれから魔法使いになるんだからな」


 座り込んでしまった私の前に移動しながら雄々しく胸を張り、四天王インフェルノに向かって宣戦布告してるし……魔王配下の四天王を前にしてもまだ言うんだ……それ。


 ……あ、あれ? そういえば知らない間に普通に呼吸出来るようになってるし、さっきの変な苦しい感じがない。ま、まさかハヤテが私の前に立ってくれたから?


 も、もう、無言の配慮が恰好良過ぎる! って浮かれてる場合じゃないよね。と、とりあえずあいつの能力を推し量ってみようかな……。


 ハヤテの陰に隠れながら【鑑定】のスキルを発動させたのだけど、私はすぐさまスキルを使った事を後悔した。



 魔王四天王 インフェルノ


 LV65  


 HP 5879/5879 

 MP 1038/1050


 力     725

 魔力    523

 素早さ   671

 体力    629

 知力    129


 スキル 体術LV8 炎魔法LV10【MAX】 獄炎 瘴気開放 自己回復【極】



 能力を見終わると、私は前に立つハヤテの足にしがみついた。先程解除された殺気とは違う絶望と呼ばれる感覚に襲われ、全身が震えた。


 刀でいた時はこんな事なかったのに、人化して初めて感じた。これが恐怖の先にある畏怖って感情なのぉ? 怖い、怖いよぉ……。


「大丈夫だ、任せておけ……この魔法使いハヤテに!」


 私の方を一瞥して放ってくれた言葉……全ての能力値が上回った相手に一切臆さないその姿勢……言ってる事は意味不明だけど、その言葉を聞いた途端、震えが止まったのはまぎれもない事実だった。


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