死神と堕天使 【声劇台本】
初めての声劇台本なのでクオリティはお察し
以下人物紹介
倉持 賢也
厨弍病患者で元特殊部隊隊長。粗暴な言動が目立つが愛妻家であり、妻の朱里の為ならどんな危険も顧みずに戦う
倉持 朱里
天使病患者であり、天使の力を使いこなす。階級は熾天使であり、天使病患者の中でもトップクラスの実力を誇る。モデルはガブリエル
※天使病患者はみな総じて高い魔法適正を持ち、美しい見た目になる
レイズ・ブレアー
厨弍病患者であり、その症状を完全に支配下に置いた世界でも珍しい『異能者』と呼ばれる女性。症状を完全に支配した事で、肉体の機能を弄ることが可能になり、異能と併せて1000年以上生きているとの噂も…
ここは光の届かぬ裏世界。表の世界では生きにくい者達や、人様にはお見せできないような品物が多く飛び交うこの世の「良くないモノ」を煮詰めたような世界。
その裏世界のさらに奥の通りに凡そ似つかわしくない艶のある金髪と頭上の光輪、綺麗なターコイズブルーの眼とメリハリのついたプロポーションに白く大きな翼を持つ傾国の美女とも言える女性と
その女性に寄り添うように歩く、鋭く研磨された刀の様に危険な雰囲気を漂わせ、闇を濃縮したかの様な黒髪と煌々と燃える炎のような紅眼、腰にはひと目で『危険』と分かる日本刀を佩いた男性が周りを気にした様子もなく歩いている
賢也「相変わらずひでぇ匂いと雰囲気だな。此処は」
朱里「裏世界と呼ばれる場所に相応しい雰囲気ではありませんか?此処は堅気ではない者たちの吹き溜まりなのですから」
賢也「そんな吹き溜まりのさらに奥の通りを歩いてる俺とお前も相当だがな」
朱里「私をこのような塵芥と一緒にしないで頂きたいですね。私は熾天使ガブリエル様の御力を振るう事を許された至上の存在なのですから」
徐ろに賢也が周りを見渡しながら呟く。彼は勝手知ったる庭のように目的地となる宿に着き入っていく
その宿の受付にはまさしく裏の人間とも言える右眼が無く、左腕が義手の女性が座っていた
そして二人を見てゆっくりと口を開く
女性「……日を遮るモノは」
賢也「闇と業」
女性「……地下二階の208号室」
賢也「どうも。行くぞ、朱里」
朱里「……はい」
女性と軽いやり取りを交し、指定された部屋に着いた賢也はノックもせずに部屋を開ける
賢也「邪魔すんぜババァ。例のモノ取ってきたぞ」
レイズ「誰がババァだ!私にゃレイズ・ブレアーって名前があんだよ!」
賢也「100年も見た目が変わらねぇ奴なんざババァで充分だろ」
部屋の中には淡雪のように美しい白髪とサファイアの様に綺麗な蒼眼をした魔女っ子風の服装をした美女が執務机に座って作業していた。
そんな美女の名はレイズ・ブレアー。世界でも5本の指に入るほどの実力を持つ異能者であり、裏世界の元締めの一角である
レイズ「まったく…。それで、ちゃんとブツはあるんだろうね?」
賢也「当たり前だ。元特殊部隊の隊長舐めんなよ?」
そして賢也は懐から1つの宝石を取り出し、レイズの前に置く。その宝石は透き通る様な赤……。いや、赫と呼べるほどに美しく、一定の感覚で同じ赫い宝石を吐き出し続けている。その輝きはまさに「魔性の赫」と呼べるほどに妖しく美しいものだった
レイズ「あぁ……。やっと私の元に戻ってきた。おかえり、ユージーン」
賢也「宝石病患者の末路…。噂には聞いてたがまさか本当に実在するなんてな」
レイズは目の前に置かれた宝石を最愛の人と抱き合うように愛おしそうに抱きしめながら涙を流してよろこんだ。
それもそのハズ、この宝石はレイズの夫が宝石病を発症し、そして死んだ後に残った形見でもあるのだ。ただレイズでは取り戻せない事情があった為に賢也の妻である朱里の天使病を治療するための薬と交換する目的で賢也に依頼を出したのだ
賢也「感動の再会してるとこ悪ぃけど、早く治療薬欲しいんだけど?」
レイズ「分かってるよ。そこの引き出しに悪魔病患者の血液を凝縮させた飴が入ってるから持っていきな」
賢也「あいよ。ありがとさん」
レイズ「こっちこそありがとうね。」
二人はお互いの目的が済めば赤の他人となる。それを分かっているからこそ急いで宿を離れる。
そして裏世界から離れ、ホテルの個室に戻ってきた賢也は妻の朱里をテーブルの対面に座らせて話し出す
賢也「朱里。お前が天使病を発症してから5年。あちこち探し回って漸く見つけた治療薬だ。コレを今から朱里に飲んでもらう。契約は俺が治療薬を入手し朱里がそれを服用する。もし10年以内に見つけられなかった場合、朱里の手で殺され、その死後も魂の服従を違う。それで合ってるな?」
朱里「合っています。私としても貴方が5年以内に治療薬で入手するとは思いませんでしたが……」
賢也「愛妻家の意地なめんなよ?なんとしてでもお前を元に戻してやる。例え、どんな汚名を被ろうともな」
そして、賢也は朱里に治療薬を渡し、朱里は目を瞑りながらそれを飲み込んだ。すると朱里の頭上に輝いていた光輪は消え、翼と金髪は黒く染まった。
賢也「朱里……。気分はどうだ?」
不安そうな声で賢也は呼びかける。朱里が目を瞑っていたのは1秒なのか1分なのか、はたまた1時間なのか、賢也には無限にも長いように思えたその時間は朱里が目を開けエメラルドグリーンの眼に賢也を捉えて放った一言で終わりを告げた
朱里「……賢也。お腹空いた」
異能紹介
倉持 賢也
異能【魂倉】
→殺した相手の魂を自分の命のストックとして溜め込み、魂に刻まれた才能を一つだけ奪い取る
※ざっくり言えば相手を殺して残基とスキルを1つずつ奪い取る
倉持 朱里
※天使病患者なので異能とは少し違うが紹介
【熾天使】
高い魔法適正と傾国の美貌を持つ。主な能力は未来予知と神言
神言とは神のお告げである。故に最上位の支配命令だと思えばいい。抗えるのは悪魔病患者。もしくは同程度の異能を持つ厨弍病患者のみ
レイズ・ブレアー
異能【魔法】→【魔導】→【魔神】
→世界に漂う魔素を操り、特定の術式と併せることで魔法として使用する【魔法】
→世界に漂う魔素を支配し意のままに操る【魔導】
→魔素や霊力、妖力といった『実体のないモノ』を司廃する【魔神】




