藍色
この度は 『歪恋』をご閲覧して頂き本当にありがとうございます。
私、柊梓は未成年の為経験は不十分ですが、精一杯に恋に励む女の子達を書きました。
何度か趣味程度で小説を書いていたのですが、こうして他の方々に見ていただくのは初めてなので、少しドキドキしますが、もしよかったら感想や、アドバイスなどをお聞きしたいです。
どうか、柊梓をよろしくお願いします。
『―私は狩野愛生。よろしくね!』
二年になった始業式。
桜の舞う日だった。
「かの、めう…?」
『うん!貴方の名前、舞う花って書いて、まいかって読むの?』
首をかしげながら聞く愛生。
「あ、うん…。」
『舞花って呼ぶ!よろしくね舞花!』
愛生は太陽のような笑顔で笑う。
その瞬間、
恋をした_。
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中二、夏。
「ま〜い〜か〜!!」
「ちょっと愛生まって〜!」
愛生と友達になって友達以上になりたい、と思ったあの日からもう五ヶ月も経っていた。
それでも気持ちは変わらず、今でも愛生の事が愛おしく好きだった。
次の授業は音楽で、気持ちが上がっていた。階段を途中ぐらいまで登りかけたところで愛生が口を開いて私の方を向く。
「ねえ、舞花って好きな人とかいるの?」
急な質問にギクりとしてしまう。ここで下手に答えたら怪しまれそうなので私は首を振って、
「いないよ、愛生は?」
愛生に質問を返した。愛生は少し恥ずかしそうに頬を赤らめながら、こくりと頷いた。
「あの人、二組の。一年生の時から好きなんだ。」
そっか、愛生も好きな人いたんだ。少し、自分の中で胸がザワつくのが分かった。
「そうなんだ、応援してる。」
これは本当の気持ちだ。愛生は私の大切な女の子だから幸せになって欲しいのは大切だ。だけど心の中で少し、この気持ちが伝わってしまえばいいのに_、と思ってしまう自分がいた。
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