40 閲覧注意!
ガチャ
「これは星夏様。失礼いたしました」
「いいのよ~。決まりなのだから~」
「ありがとうございます」
ガチャン
「ホントにこんなんでいいんですか?」
「星夏さんですから」
「せんせいってホントになんなの……」
「私は私。えみちゃんはえみちゃん、でしょう~?」
「はぁ」
とにかく、毎度の如く確認作業はせんせいのおかげですぐに済んだ。
それでも、着いてから町に入るまでにけっこう時間がかかった。
「町へ入る車列が長かったですから」
「そこは政府の牛車でも並ぶのね」
「いいえ。牛車は牛車用の列があります」
「え。じゃ、じゃあ、今の待機列は政府の牛車だけで構成されていたの……?」
「そういうことになります」
「うわぁ……」
一般の人間が町へ入るにはさらに時間がかかるのか。
今回はせんせいがいるから早かったけど、一般人は確認も時間かかるだろうし、国都だから確認作業も綿密だろう。
町と町の移動も大変だけれど、町に入るのも大変だなぁ。
「さて、無事に町に入れたことですし、さっそく目的に向かうわよ~」
「さ、さっそくなんですね」
「善は急げ、よ~」
「急がば回れ、とも言いますけどねぇ」
ということで、町に入っていっちゃん最初に旅の目的だった人に会いに行くらしい。
いったいどんな人なのだろう。純人族の成人男性で、政府関係者ではないせんせいの知り合い。
……いや、待てよ。純人族?
本物の純人族はとても数が少なかったはず。それなのにせんせいが純人族と表現するってことは、魔族でないってことは……私と同郷?異世界転移者?
革命にかかわっていないってことは、革命後に転移した人間。革命はウン十年前に起きたから、その発生から今現在に至るまでの間に転移した人間。
……私はその人、その人達を知っている。
私が此方に来るきっかけになった、5年前の事故。
潜水士二人とカメラマン一人が行方不明になった、あの地底湖での事故。
純人族の一般成人男性。……なるほどね。私じゃなきゃいけないわけだ。
「着いたわよ~」
「ここは?」
「ここは政府が管理する隔離施設」
「隔離、施設……?」
「そう、隔離施設。ここに彼がいるわ~」
「せんせい」
「なにかしら~?」
「“彼ら“ではないんですね」
「そうよ。“彼”、なのよ」
「…………」
行方不明になったのは三人。せんせいが“彼”と言う意味は、二人はここにはいない。ここではない場所にいる、ってことだ。
その上、ここは『隔離』施設だ。三人の身に、何かがあった。まさか……
「いいえ。国は、この国の民は、私は、それに関与していないわ」
「火憐」
「な、なんじゃ?」
「火憐は来城さんに別の場所、案内してもらいなさい」
「な、なんでなのじゃ!?わしはえみと一緒に……」
「ダメ」
「え、えみ……」
「後で、後で教えてあげるから」
「わ、わかったのじゃ……」
「来城さん」
「はい、星夏さん」
「図書館、案内してあげて?」
「わかりました」
ガチャン
ガララララ……
火憐と来城さんを乗せた牛車は行った。火憐は、見えなくなるまで窓から顔を出してこちらを見ていた。
別に、別に私の身に危険が降りかかるわけじゃない。ただ、ただこれから話をする相手は、火憐には会ってほしくなかった。それはせんせいも同じらしい。
それに、私の秘密も火憐に知られることになる。火憐は、それを知ったところでって気もするけど、後でちゃんと私の口から説明してあげたい。
「さて、行きましょうか」
「はい」
隔離施設の扉が開く。これが片道切符でないことは、せんせいとの約束から明らかだ。
……大丈夫、大丈夫。私はこれから、同郷の人間に会いに行くだけ。それだけ。大丈夫。
「大丈夫よ~」
「せんせいは胡散臭いのに、頼りにはなりますねぇ」
「ふふ。これからも頼っていいのよ~?」
「できれば、私は私の力でやり遂げますよ。……まぁ、たまには頼りますけど」
「そうしてちょうだい~」
目標、同郷の男!いざ、前進!
隔離施設の中は、思ってたより明るい。もっと牢屋みたいな感じかと思っていた。
並ぶ扉は木製で、厳重に鍵がかかっているということもない。ナンバープレートみたいな番号が書かれた札が扉に付いているだけ。倉庫っぽい。
せんせいと私はどんどん奥に進み、扉の前に立つ人のところで止まった。兵士みたいな制服を着た人だ。
「星夏様、お待ちしておりました」
「ご苦労様~。今日はどうしてる~?」
「平常通りです」
「そう。ならいいわ~。戻っていいわよ~」
「はい」
兵士っぽい人は私には目もくれず、私たちが来た方向へと歩いて行ってしまった。
せんせいは兵士さんの方を見続け、足音がしなくなってから『わ 壱拾参』の扉を開けた。
レンタカーかっ!って言いたいところだけど、それを言える状況にはない。
「せんせい」
「なにかしら~?」
「聞いておきたいことが」
「な~に~?」
「私の出身地」
「知ってるわ~」
「これから会う人も」
「そうよ~」
「そうですか」
んま、予想通り。
同郷の人間しかわからないような問題が発生したとか、そんなとこだろう。
病気ではないのであれば、それは、心の方の問題かな。
いくら同郷とはいえ、初対面の男性だ。色んな意味で緊張する。あんまり人と話すのは得意じゃないんだけどなぁ。
「大丈夫かしら~?」
「……大丈夫です」
「では、入りましょう~?」
キィ……カタン
せんせいが扉を押し開け、中に入る。私もそれに続く。
扉の向こうは小さな部屋になっており、中央には机と椅子が配置されている。
窓のところに花瓶があり、白い花が一輪挿してある。
奥の壁際にはシングルベッドが置かれており、そこに寝ている人間が一人。
病室っぽいっちゃぽいが、ぽくないといえばぽくない。宿の一室みたいな感じ。
「気分はどうかしら~?」
「…………」
「まだ起きていないのかしら~?」
「…………」
「あの、せんせい?この人が……?」
「ええ、この人よ~」
この人、と言っても顔が見えない。布団に頭まですっぽり入っているからだ。
寝ているのか起きているのかわからないが、布団が動いているので生きてはいるようだ。
「今日は貴方と同じ国の子が来てくれたわよ~」
「……同じ、国?」
「ええ、同じ国。同じ世界、と言った方がいいのかしら~?」
「同じ、世界?まさか」
ガバッ
「ひえっ!?」
「日本人か!?」
と、突然起き上がるのは反則だよ!怖いよ!
とにかく、布団から飛び出してきたのは男性。顔を見るに日本人だ。
……まあ、この世界の人の顔も日本人と大差ないんだけど。商人さんはちょっと西洋っぽい顔立ちしてたかもだけど。
でも、彼の口から『日本人』という単語が出てきた時点で確定だ。彼は私と同じルートでやって来た異世界人だ。
思ったより元気そうなのが、ちょっと気になるけど。
「君、君もあの地底湖から来たのかい?」
「え、ええ」
「そうか。……一人でかい?」
「そ、そうですね。一人で。本当は妹も来るはずだったんですけど」
「……経験は?」
「経験?なんのですか?」
「潜水」
「な、ないです」
「んなっ!?」
あ、やべ。私の予想が正しければ、彼は潜水士だ。
初心者が一人で地底湖に潜ったなんて聞いたら……
「いや。別に怒りはしない」
「そ、そうですか」
「ただ、無謀だ」
「そうですね」
「どういう経緯で来たんだ?」
「それは……」
「待ちなさい~?」
「は、はい?」
「一旦落ち着いて~。お互いに自己紹介もしていないでしょう~?二人とも、そこに座って~」
「あ、ああ」
そういえばそうだった。お互いにちょっと興奮して、立ったまま話し始めてしまっていた。
せんせいに誘導されて、部屋の中央にある机を囲み椅子に座った。
「えっと」
「山門さん」
「あ、ああ。僕は山門海斗。えと、日本人だ。元の世界では潜水士をしていてね。それがきっかけで、とある事故に巻き込まれてね。こちらに来てしまったんだ」
「その事故、知ってます」
「そうなのかい?」
「5年前、神社裏手の洞窟内の地底湖。テレビ番組の撮影で潜水を行い、3人が行方不明。捜索を行ったが、未だ発見には至らず」
「ああ、そうだ。その事故だ」
やっぱりか。私の予想は正しかった。
それと、新しい情報を手に入れた。
5年前と言って特に何も反論がないってことは、向こうもこっちも時間の進みが同じってことだ。私が此方で2か月弱暮らす間に、向こうでも2か月弱時間が進んでいるってことだ。
……単位は諦めよう。
「えみちゃん」
「え、あ、そっか。私は伊勢笑っていいます。日本人です。元の世界では大学生でした。あなた方の事故を知って、地底湖が別の世界に繋がっていると確信して来ました」
「……それは、本当かい?」
「ええ、本当です」
「そうか。望んでこちらに来たのか」
「本当はこちらに来れることを確認したら一旦帰るつもりだったんですけど、帰れなくなっちゃいました」
「君がこちらにいることを知っている人は?」
「妹だけです」
「よく来れたな」
「運が、よかったんです」
「そうだな」
「…………」
もっといろいろ聞かれたり叱られたりすると思ってたんだけど、なんだか無気力だ。
やはり心の方に問題が……
ちょっと聞きづらいけど、聞かなきゃいけない。
「他の二人はどうしたんですか?」
「…………」
「あの」
「無事だ」
「え?」
「生きてる」
「そ、そうなんですか」
あっれぇ?
いや、別に、生きていちゃいけないってわけじゃないし、むしろ生きていて良かったんだけど。いや、いやいや、だってねぇ? 流れ的に、ねぇ?
「怪我とか」
「ない」
「病気は」
「こちらに来てから一度もない」
「…………」
どゆこと?
てっきり、此方に来ることで何かしらの問題が発生したとか、その問題によってショックを受けて心の病を、とかだと思ってたんだけど……
元の世界に帰りたいってやつかな。私も戻れるなら一度戻りたいんだけどねぇ。
「前は帰りたいと思った。だがな、もう5年だ。今更帰ったら、今度はこの世界が危ないだろう? 3年目ぐらいで諦めた」
「……あぁ、そっかぁ」
そういうのも、あったね。
向こうの世界から見れば、この世界は資源の宝庫だろうし。軍事侵攻なんてやったら、この世界はひとたまりもない。魔法や魔族なんて、絶対に研究対象になる。火憐も……危なくなるかもしれない。それは、ダメだ。
そういえば、自衛隊が異世界に行くって作品があったなぁ。
「じゃあ、なんでそんな、なんですか? 向こうに残してきた家族、とかですか?」
「家族とは長らく会ってなかったし、恋人もいなかった」
「何か嫌なことがあったとかですか?」
「…………」
「…………」
何か、あったのね。
やることがない? 仕事がない? 居場所がない?……あとは、なんだろ。
「……がいない」
「へ、なんですか?」
「か、彼女がいないんだ」
「………………は?」
「彼女が、ほしいんだ」
「……うん、どゆこと?」
「そのままだ」
「……ごめんなさい」
「いや、告ってるわけじゃない」
「んじゃ、なに。彼女がいないからこんなところにいるんですかぁ? 彼女がいないから昼過ぎまで寝てたってんですかぁ? 彼女がいないから……」
「やめてくれっ! 彼女がいない彼女がいないって!」
「本当のことじゃないですかぁ」
「それだけじゃないんだ」
「……聞きましょう」
もうどんな理由でも呆れるだけな気がする。
そんなに彼女がほしいなら作れよ。それ、世界を超えたくらいじゃどうにもならんだろ。
「それは言わないでくれ……」
「早く言ってください」
「くっ。…………二人には、彼女がいるんだ」
「え、なんですか。他の二人に彼女がいるから羨ましいと? 爆発しろと?」
「いや、違っ……くもないが」
「素直でよろしい」
「…………」
「で?」
「で……その、結婚したんだ」
「だから妬ましいと? 爆散しろと?」
「それもある」
「言い切りやがった」
「…………」
「他は? まさか、寂しいとか?」
「…………」
「え、まじ?」
「…………」
「…………」
おぉい、まじかよ。それだけかよ!
めっちゃ覚悟してここに来て、めっちゃ気を使って話を進めて、めっちゃ心配して聞いてたのに。
「仕事もない、趣味もない、やることがない。彼女もいない、出会いもない、友達は結婚……」
「それはお気の毒に」
「棒読みするな」
「私にどうしろと」
「…………」
あぁもう、めんどくさいなぁ。せんせいとはまた違っためんどくささだねぇ。
せんせいは一体何のためにこの人に会わせたんだろ、まぁじで。
「…………」
「あのですねぇ」
「あ、ああ」
「あのですねぇ、仕事がないって言いますけど、ここにいるせんせいとは話しましたかぁ?」
「せんせい?仙丈さんのことか?」
「仙丈?……そう、仙丈さん。仙丈さんには話しましたかぁ?」
「い、いや。話していない」
「なぁんで?」
「…………」
「自分でどうにかしようと思った、とかですかぁ?」
「…………」
「趣味がないって言いますけど、この世界に来てから何か始めたことはありますかぁ?」
「最初の頃は、あいつらと……」
「今は、ないと」
「…………」
「はぁ……。人を羨ましがったり妬んだりしていても、何も変わりませんよ?」
「……まあ、そうだな」
「この世界じゃ、自分から進んで行動しないと何もできませんよ」
「……そうだな」
「わかってるなら何か始めればいいじゃないですか。せんせ……仙丈さんに言えば助けてくれますよ。今までもそうだったんじゃないですかぁ?」
「……ああ」
「迷惑かけたくないからって一人で抱え込まれても、心配してる方からすれば逆に迷惑ですよ」
「…………」
「人に頼るのがカッコ悪い? 一人でずっと悩んでる方がずっとカッコ悪いですよ」
「……耳が痛いな」
「使えるモノは使う。視界を狭めちゃダメです。やること、は自分で作るもんですよ」
「……そう、だったな」
そうですとも。
視界を狭めすぎて、最強のサポーター『せんせい』を見失ってるじゃないですか。こんなコネ、そうそう手に入らんよ?
まあでも、もう大丈夫だろうね。
多分、異世界モノの小説とか好きだったんじゃないかな、話していた感じ。思い通りにならなくてツラくなったんでしょね。理想が高すぎたんだね。目標は高く理想は低く、だよ。
「わかった、ありがとう」
「どいたま」
「……なあ」
「なんですかぁ?」
「付き合ってくれないか」
「はぁ!?」
なんでそうなるし。そういう、とりま告っとけみたいなの、好きじゃないんだけど。
恋愛は考えて考えて、慎重に慎重を重ねて、将来のこととか相手のこととかも考慮して、その上でオッケーならゴー、でしょ。そんな思い付きで告白されても。
大体、これくらい喋っただけじゃ、相手の性格わかんないし。……ほとんどわかったけど。
「なあ」
「いやです」
「はあ……」
「あたりまえでしょうが」
「行動しろって」
「考えて行動しろってことですよ。頭すっからかんのまま動かれても困ります」
「……そうだな」
「大体ねぇ、私は養ってくれるくらいの人じゃないとイヤですよ。お金どころか、気持ちの面まで割いてやらなきゃいけない人は御免です」
「そうかいそうかい、ふっ」
何吹き出してんだ、ゴルァ。
「えみちゃん、帰りましょう~」
「……そうですね」
せんせいが立ち上がったので、私も釣られて立ち上がる。
まぁ、もう話すことないからいいんだけど。
「伊勢さん」
「なんですかぁ?」
「……また、また会ってくれるよな」
「考えときます」
「そうかい」
私はせんせいの後に付いて部屋を出た。
扉を閉めるとき、山門さんも席を立ち上がるのが見えた。ベッドに向かって行ったから、ふて寝かな?それとも考え事かな。
ま、しばらくは会うことはないだろう。頑張ってくださいね、先輩。
せんせいと無言で廊下を歩き、入口まで戻ってきた。
入った時は緊張してたからか気づかなかったが、入口のところに受付があったんだね。さっきの兵士さんが立っていた。
「彼のこと、またよろしくね~」
「承知いたしました」
兵士さんが返事をして、深々とお辞儀した。それはもう深々と。最敬礼なの? 毎回それやってたら腰やりそう。
「えみちゃん、行きましょう~?」
「はいはい」
建物を出て振り返り、『隔離施設』を見る。
落ち着いて観察すると、どう見たって『隔離』をするための施設には見えない。
窓があるし、花壇もあるし、看板まである。ご丁寧に名前が書かれている。
『国営第二簡易宿泊所』
「騙しましたね、せんせい?」
「あながち間違いではないのよ~?彼みたいな素性のわからない人を、一時的に入れておく施設なのよ~」
「隔離じゃないじゃないですか」
「一時的な収容施設よ~」
「最初からそう言ってください。隔離だなんて言うから、めっちゃ緊張しましたからね?」
「ごめんなさいね~」
謝罪の念がまったく籠ってないが、もういいや。
っつーか、ほんとに何のための面会だったんだ。
「えみちゃんなら大丈夫だと思ってたわ~」
「何のために顔合わせたのか、全くわかんなかったですけど」
「えみちゃんの為になると思ったのよ~」
「どっちかって言うなら、彼のため、でしょ。せんせいは向こうから来た人の面倒も見てるんですか」
「彼ら三人が来る前は、しばらくいなかったのよ~?」
「しばらくって、どれくらいですか?」
「そうね~。……忘れたわ~」
「今、歳がバレると思って」
「あら~?なんのことかしら~?」
こっちも面倒な人だ。わかっててやってるんだから性質が悪い。
そういえば、あとの二人は……
「この町に住んでいるわ~」
「そうなんですかぁ」
「そうよ~」
「へぇ」
この世界に5年、かぁ。
家族や友人とも会えず、環境も一変し、一から新たな生活を始めるのはさぞかし大変だっただろうなぁ。
私も、このままこの世界で、新しい家族を作って生きていくんだろうか。
いくら予定が狂ったとはいえ、自ら望んで此方に来たんだ。頑張って生きなくちゃ。
「新しいと言えば。受けてあげたらよかったのにね~」
「受ける?」
「告白~」
「……はぁ? イヤですよ。私は私の目標があるんです。やれることやって、落ち着いてきてから考えますよ」
「そう言っていると~」
「あああ、そうゆうことは考えません。知りません。よそ見はしません」
「あらあら~」
そういえば、人生で初めて告白された気がする。
……ま、いっか。
「彼も、初めのうちは旅に出たり、海洋資源の知識を用いて商売をしようとしたり、たくさんのことに挑戦していたのよ~。けれど、他の二人が結婚してしまって一人になってしまったのよ~。一人になっても続けていたのだけれど……」
「…………」
わ、私もそうなりそうで怖い。
早いとこ帰る方法を考えておいた方がいいかもしれない……
それか、もういっそのこと、この地に……




