11、究極の謎かけ
「ハハハッ!悪りぃ!
まぁ、聞かせてくれ!」
「それでね!最後の賭け!ううん…
謎賭けかな…それを、やってみたんだ。
お兄ちゃんがお風呂で服を脱いでる時
仕掛けたんだよ!
その時も裸だったよ!」
「またか、オマエ、良く風呂場以外で
裸になれるよな!」
「だって、しょうがないでしょ!
もう、そこまでやらないと無理だって
思ってたのよ!
こっちも、決死の覚悟よ!
それで、リンゴを持ってドアの前に立ったのよ。
「リンゴ食べるでしょ?
皮、剥いとくね!」
…って、そう言いながら…
洗面所のドアって、すりガラスだったでしょ…
これで、ダメだったら、いよいよダメだなって
結局、駄目だったけど…
でも、お兄ちゃん「食べる」って言ったけど
そのまま浴室に入ってしまって
私は、一人リンゴを胸の前で握って
ポツンって佇んでた。寂しかった。
でも、ああ、もう、これで終わったんだなぁ…って
私の恋も…ダンスのペアも…
この部屋でのお兄ちゃんとの生活も…
ぜーんぶ…終わっちゃうんだなって
私、裸で布団かぶって、ふて寝したんだよ。
朝まで、泣いてたよ。
それで、ようやく、吹っ切れたんだ。
諦めが、ついたんだ。」
「そっか!ありがとう!椿
そこまで、俺の事・・・・思ってくれてたんだ…
でもな…俺の方も、結構ヤバイ事になってたんだ…
あの時、俺、椿の下着を手にしてたんだ。
洗濯機から引っ張りだしてネットを開けて
しばらくブラとパンツを、眺めてたんだよ。
もう今夜しかないって…
椿の下着拝めるのなんて
今だけだって……
もちろん、そんな事したの
その日、その時っきりだったけどな…」
「なんだ!お兄ちゃんも
結構やってくれてるじゃん!
それで何?頬ずりとかしたの?匂い嗅いだりとか?」
「それは、どうかなぁ……」
「したのっ⁉︎ 」
「あっ、ああ、したっ!したよ!
頼ずりして、思いっ切り嗅いだ。
椿の香りを胸いっぱい吸い込んだ。
その時に急に声をかけられたから
慌てて下着を洗濯機に放り込んで
湯船に飛び込んだ。
だから、椿が裸でいたなんて
気がつかなかったんだよ!
気が付いてたら…
もう、理性なんか吹っ飛んでたよ!
抱きついてメチャクチャにしてたよ
椿の身体…貪ってたよ!
オマエ、危なかったぞ!」
「それは、ちょっと、怖いかも…フフフッ!
でも、嬉しい。そこまでしてくれたんだ。
嬉しくて堪らない!
でも、臭く無かった?」
「…んな訳ないだろ!
甘い香りがして、脳天がクラクラしたよ!
下半身もムズムズしてた。
オスが目覚めた感じだったよ」
「それこそ、ヤバイね!
私達、変態兄妹だね!」
「ああ、飛び切りの変態だ。」
「パパとママが知ったら卒倒しちゃうね!」
「心臓麻痺レベルだな!」
「ハハハハッ!じゃあ
お墓まで持って行かないとね!」
「そう言う事だ。
千晴の方も頼むぞ!
アイツにバレたら俺、半殺しじゃ済まないぞ!」
「全殺しって事!」
「まぁ、それに近いかもな!」
「怖っ!私、とばっちりは、嫌だからね!」
「何言ってるんだ。
そもそもは、オマエが仕掛けてきたんだろ!
とばっちりは、ないだろ!
せめて同罪!共犯者だ!」
「あっ!それ、イイ!
共犯者!お兄ちゃんと私。共犯者だ!
二人だけの秘密を抱えた共犯者……ねっ!」
「ああ、そう言う事にしとくか!」
「うん!そうしよう!」
「今夜はありがとう!お兄ちゃん嬉しかった。
凄くうれしかった。
あっ!お兄ちゃん!
もう、遅くなっちゃったよ!
早く帰らないと…私は今夜は遠慮しとくね…
さすがにバツがわるいから…
じゃあ、また、連絡するね!
えーっと、パンツ?パンツ?
お兄ちゃん!電気点けてよ!」
「ああ、わかった。
背中…痛てーな!」
「ふふふっ!
じゃーね!」
「ああ、また、来いよ!」
「もう、来ないよ!」
「えっ⁉︎」
「う、そ、またね!」
「椿~~っ!」
「ははははっ!」
「オマエ、やっぱりダメ女1号だ!」
「お兄ちゃんが言う!」
「ハハハハッ!
じゃあな!」
「じゃぁね!」
続く




