ななめの恋のうち
斜めのあなたは
その角度を修正して
わたしの視線から
遠ざけているような気がした
そんな気がしたから
斜めすぎた、わたしの視線は
あなた寄りに修正をした
突然の雨に声をあげて驚いた
それを見て
あなたは、クスッと笑った
その延長線に
帰り道
ふたり傘の中
わたしの家の前まで送ってくれた
雨が止まないように
そう願いながら
ときおり強い雨音に
ふたりの言葉がかき消された
そのときのわたしは
なんとなく、うなづいた
あなたは
「へぇ~」と言いながら
また、ほほ笑んだ
あなたは何て言っていたのか
分からないまま
聞こうと思っては
そのタイミングを失った
今度、聞いてみる
言葉は足りないくらいがちょうどいい
冷静なわたしは
そんなふうに思いながら
帰り道
斜めな恋のうち
あなたの言葉を待つ前に
わたしなりに
どこか、修正をしながら
まっすぐに向かっていく
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