前世の記憶
お読み頂き有難うございます。
通常得られない知識を入手できることは、それ自体チートの筈です。所謂、知識チートに該当すると思います。
で、前世の記憶が思い出されるのも、基本的には該当する筈で、更に言うと、赤子や幼児の頃から大人の自我が持てるようになるのは、物凄いチートです。何故なら、その知識・記憶を保持し、使用するためには、脳自体もそれなりに発達しなければ不可能だからです。ニューロンなどだけではなく、グリア細胞なども十分にないとエネルギーが足りませんから。当然、そんな態度を見せたら、気味悪がられても仕方ないと思いますね……。
ということで、転生した際に知識が残っていた場合、前世の記憶を生かして欲しいから、記憶を残したまま転生させている筈です。そうでなかったら、何で知識チートを与えているのか、という話になります。前世をあまり覚えてない転生者がいたら、正直、何かのトラブルが発生したのか、若しくは転生の担当者が無能なのだと思いますよ、真面目な話。
それと、輪廻転生がシステムとして出来上がっている、仏教などの世界観で作られた世界内での転生と違い、異世界に転生した場合は、世界を跨ぐ大事故が発生した、等でなければ、神などの管理者が意図的に発生させたものになる筈です。異世界転生が意図せず頻繁に起こるなら、管理者は何をしているのか、という話になるでしょうから。
従って、異世界転生の上、記憶が定かでないというのは……きちんと管理者側の意図を設定するべきだと思います。何らかの理由で再び人生を歩ませたい、等で転生させたにも関わらず、自分が誰だったか覚えていないというのは……基本的には意味がありませんので。あり得るとすれば、魂が不足したので地球から輸入したが、記憶を消し忘れた、などでしょうかね。
お目汚しでしたが、楽しんで頂けたのであれば幸いです。