戦争における英雄の位置付
お読み頂き有難うございます。
なろうに限らず、ファンタジー戦記物などでは、強大な力を持つ個人により、戦局が左右される作品は数多いです。
しかしながら、それが行き過ぎると、一般兵の存在意義が消失し、もう英雄同士で戦って決めてくれよ、という感想しか出て来なくなります。個の力で集団を退けるのは、確かにロマンかもしれませんが、やられるために設定されたであろう集団の事も、少しは考えてあげて下さい、と、個人的には作者に問いたいです。
まずは何を書きたいのか(戦記なのか、ヒロイックファンタジーなのか)をよく考えた上で英雄を活躍させないと、単なるギャグにしかなりません。戦場での人間模様を書きたいんだ、と思っていたのに、蓋を開けてみれば、主人公がチートで蹂躙、とか、趣旨から外れてしまうと思うのですよ。いや、一様な無力感なら描写できるかもしれませんが……。
それと、英雄が獅子奮迅の活躍をする傍らでの、一般兵の任務を明確にしておくべきでしょう。英雄が敵陣に攻め込んでいる間の城の守備を行うとか、色々役割はあると思います。
お目汚しでしたが、楽しんで頂けたのであれば幸いです。