異世界転生の意義
お読み頂き有難うございます。
異世界転生ものは、飽きるほどに多い様ですが、その中には「異世界転生でなくても別に良くね?」と感じる作品も少なからずあるような気がします。中には、主人公「を」ミスリードさせるためだけに異世界転生という舞台装置が使われている、牛刀をもって鶏を割くような作品もあったり……。
個人的な考えですが、「転生」を話に使うなら、その前世が作品の方向性に何らかの影響を及ぼすべきですし、「異世界」からの転生ならば、「どうしてこうなった」というような、斜め上の影響があるべきかな、と考えています。
知識チートがやりたいから転生だ、とするなら、古代文明等があった世界にして、同世界内転生をやった方が、より知識が際立ちますし、技術や武術、魔法などを前世から引き継ぎたいなら、それこそ同世界であった方が、得体の知れない異世界のそれより、余程しっかりしたものになるでしょう。
故に、前世が影響を与える状況での異世界転生を題材に使うなら、前世の知識や経験が、異世界の様々な事象に、こんな変化を与えたという、いわば化学変化の様な結果があった方が、異世界転生を題材に選んだ意義があると、私は思います。
まあ、異世界から来たから神がおまけでチートをくれた、でも異世界転生の意義は、一応あるのでしょうがね……。
お目汚しでしたが、楽しんで頂けたのであれば幸いです。