まえがき
お読み頂き有難うございます。
コロナ禍で結構暇になり、当サイトの小説を色々読んでいたのですが、結構な作品が、世界の設定を疎かにしているとしか思えなかったので、ぶっちゃけた話、かなりモヤりまして、色々考えてしまった次第です。特に、異世界を題材としているにも関わらず、現代日本の状態を、何の断りもなく流用しているところに、不満が溜まってしまった状況です。
「なろう系」という言葉が、自己承認欲求を満たす為だけに書かれた様な、チート的能力で俺tueee、ハーレム要素等が入った作品群を指す言葉になって久しいですが、それに加えて近年は「テンプレ」が出来て、そういった作品群がインスパイアされて、ますます混迷を極める(と言っておきます)状況ですが、私は、それらを改善するには「当たり前の事を振り返りながら書く」ことが必要だと考えています。
そこで、異世界作品を書くとして、どういう設定を作ろうか……と思考実験を行った結果、それなりの設定が出来まして、ならいっそのこと、小説にしようかと考えたのが、拙作でした。で、ついでにあとがきに、設定を作るにあたり、考えたことなどを書いたわけですが……。
どうも、私の意図が理解されなかった可能性が高い様で、「ご高説」だの「イキっている」だのと揶揄されてしまいまして……。私としては、至極常識的な目で「異世界というからには、現実世界と異なる事があって当然なのだから、きちんと断り(設定)を入れるべきだ」と訴えていたつもりだったのですが。もっと「そんな当たり前の事今さら言うな」的な反応が来るのを期待していたのですよ……。
といった事情があり、また、話の本筋と違う事を書いても、流れの阻害にしかならないため、あとがきから独立させまして、一応エッセイという体をとり、不定期で記載することにしました。基本的には「ここに設定が無いのは変だよ!」「この設定では不十分だよ!」と訴えたい事を、書いていきます。しかしながら、本エッセイは、他作品の粗探しを目的としたものではございません。単なるボヤキの類です。
従いまして、感想は一応受け付けますが、まともな感想が返って来ることを想定してはおりません。また、反応も基本的には致しません。もし、ここに記載された内容について反論などがございましたら、折角当サイトのような場があるのですから、その考えを、ご自身が書かれた作品などで体現して下さい。
お目汚しでしたが、楽しんで頂けたのであれば幸いです。