ルナティック
『エ、エリザベスカラーを掴まないでー!秋ちゃん。ギブ、ギブ』
「ご、ごめん、夏ちゃん。でも、異世界への扉だなんて言われて冷静じゃいられないわよ」
『ゴキゴキ』と音を立てながら首を回している夏ちゃん、エリザベスも『ガシャンガシャン』と音を立てて回りながら変形してる。
不思議な光景だ。
『クルンッ』
ん?
今、夏ちゃんの首が顔ごと一回転しなかったか?
『フーッ、気をつけてよね首が取れるかと思ったじゃ無いの、まだ首が据わってないんだから。魔法陣はね、本来は私を治療してくれた魔導学者さんが居た世界【Lunatic】(ルナティック)へ渡る扉になるのよ。でも他の魔法の発動にも使われているから大概の魔法は、使えるわよ』
「ルナティック?ヤバそうな世界ね、大丈夫なの?」
『うん、私の魔石に入っている情報だと、胸に魔石を持っていて凶暴で人を食べる魔獣がいて、獣人とか人や人、以外の種族が多数いる魔法と剣の世界みたいね』
「え〜っ!獣人?モフモフ?♡行きたい・行きたい!♡モフモフ〜、連れて行って〜!ルナティック〜、夏ちゃん〜」
『秋ちゃん、時々、私のお腹に顔を埋めてキモい声で『ぐへへへっ』とか笑ってたけど、変態だったのね・・・』