表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Magic Circle(魔法陣)  作者: 牛耳
16/17

ギューっと

王都にあるグリーンホッパーと言うチュー○やチョコパ○を扱う店舗前に停めて有った銀色で、カクカクした見た事が無い魔導車から、懐かしい娘の匂いがして立ち止まってしまった。

あの娘の匂いが一番強く付いている魔導車の右側のドアに背中を預けて座り込みながら、あの頃の事を思い出している。

10年以上前、河原の小屋で、寂しがり屋で私をぎゅっと抱きしめながらで無ければ眠れないあの娘を、

あの日も一緒に毛布に丸まって抱き合って眠ったのに朝、目覚めたら消えてしまっていた『アキ』・・・

アキは、あの娘が消えた三年近く前、河原に突如現れた。

焚き木を拾って来て、お湯でも沸かそうかと考えていた私の目の前に、光りの粒が集まってアキが現れたのだ。

ビックリして居ると、あの娘が私のお腹の辺りに飛び付いて来て

「ワンワン、ワンワン、ギューする」と言った。

こちらの言葉では無いが、好かれている事は、解った。

数年前の私は、まだ若く人化が苦手で黒い中型犬の姿で、やっと二足歩行が出来る状態だったのだ。

普通、ルナティックの人族は獣人を嫌い、この娘の様にいきなり抱きついて来たりは先ずやらない。


あれが数年間、姉妹の様にして暮らす事になるアキとの出会いだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ