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Magic Circle(魔法陣)  作者: 牛耳
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乾いた時間

お店の中に入って行くと、カウンターに座っていた受付の犬獣人のお姉さんが、若松君を見てギョっとした顔をして立ち上がって

「やっぱり、オーナーは生きてた!!あの野郎!ガルルルルッウー!生かして置くものかあ〜っ」

牙を剥いて叫ぶお姉さんに近づく若松君

「ツナさん、叫ぶのは止しなさい。可愛い顔が台無しですよ。その様子だと副店長が「若松君は、死んだ。これから自分の指示に従え」とか言って仕切って居るんだね?大丈夫、奴は直ぐ消えるから・・・」

若松君の顔が怖い・・・。


若松君のAppl○ Watchがチカチカ光り、それに呼応して夏ちゃんのエリザベスもチカチカと光る。


夏ちゃんが『ニヤリ』と笑う。

エリザベスがガシャン・ガシャンと変形し、前方に闇の魔法陣が展開される。

回転するエリザベスに呼応して回る魔法陣。

息詰まる場の空気・・・


カウンター奥の扉からロン毛のスラリとした眼鏡を掛けたイケメン犬獣人が出て来た。

そして、カウンター近くまで来て若松君の姿を見て、クルリと方向を変えて扉の方へ逃げようとした時に・・・

「夏ちゃん、アイツです」

若松君の乾いた声が店内に響く。


『「ギューイーン!」『ズッ、ガーン!』』

と魔法陣から球がイケメンに向けて放たれた。


光の粒になって消えて行くイケメン。

その光の粒を吸収するエリザベス・・・


そして、アナウンスも無く

ガシャン・ガシャンと言う音を立てて収納されて行くエリザベス。


誰も動こうとしない時が止まった店内。


「皆んな、結構な時間連絡せずに心配掛けたね。僕の手紙を食べてた害虫駆除は終わった。お土産に新しい味のチャオチュー○が沢山あるから、仕事の手を休めて取りに来てくれ。それと、騒がした謝礼に店内に居るお客様もどうぞ」

若松君が、そう言うと時間が戻って来た店内。


店員さん達やお客達もぎこちない笑顔をしながら動き始める、消えたイケメンが居た場所をチラチラと見ながら・・・

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