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Magic Circle(魔法陣)  作者: 牛耳
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犬のエリザベスカラーから放たれる、闇の魔法陣に君は耐えられるか⁉︎


 私の飼っている黒い雌の甲斐犬、夏ちゃんのエリザベスカラーが、光りながら回転・変形をし音を発している。

『キュイーーン!カジャン、ガシャン、ガシャン!!』

『緊急展開!セイフティオフ!目の前の対象を排除します!』

 エリザベスの前面の空間に展開された1メートルほどの黒く輝く魔法陣。


 魔法陣の真ん中が白く輝きストーカーに光の球が放たれる。

『『キュイーーン!!ズガーーーン』』


 ストーカーが、光の粒になって消えた・・・。


 一週間前、散歩中に暴走車から小さな女の子を助けて、車に轢かれ怪我をした夏ちゃん。

 助けた女の子のお父さんが科学者?だか魔導学者?だかで、夏ちゃんを治療してくれて、エリザベスカラーも付けてくれた。



 調子を取り戻した夏ちゃんと軽く夕方の散歩をと出掛けたら、私を付け狙うストーカーに襲われたのだ。



「き、消えた。私の事を以前から狙っていたストーカー野郎が、ひ、光の粒になって消滅した!!やったー!これで普通の生活に戻れる!!嬉しい〜夏ちゃんありがとう」


『ガシャン・ガシャン・ガシャン』

『プシューッ』

『只今、強制冷却中、強制冷却中、近づかないで下さい』

 と言うアナウンスと共に首のエリザベスカラーから白煙が上がる。


 だ、大丈夫かな?夏ちゃん?


 白煙が消えて姿が見える様になった夏ちゃんの顔を恐る恐る覗き込むと

『ヤベェ、アイツ、消しちゃったけど良いよね?ナイフ持ってて襲って来たんだから、この前の逃げた暴走車もアイツだと思うし。秋ちゃんが私を飼ったのだって、あのストーカーから身を守る為なんだから原因を元から断てて良かったよね?」

 少し甲高い、若い女性を模した声が、私のスマホから聞こえた。

「えっ?この声って夏ちゃんなの?何故?」

『私の治療をした魔導学者さんから、スマホに私の体調管理アプリをインストールして貰ったでしょ?私とシンクロしてるアプリを通して喋ってるのよ、秋ちゃん』


 ドヤ顔で私を見る夏ちゃんは凛々しかった。



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