後ろに誰かいる
一週間以上は空けるつもりないです(笑)
大嘘でしたね。
本当に!すいませんでしたああア!!
「っなに!?」
「あ、外した。」
何が起こった!?…あれ?蛍吹がいない…逝った?
あ〜…こういう時は周囲を確認だったか。
キョロキョロと周りを見渡す。上に視点を変えたときに原因が分かった……アイツは……
…ん、マジック系か…だけど私の能力なら敵じゃねえか。
ふむ……ビルを壁として高速で飛んで高度を上げて叩き落とすか。
「あ。ターゲット私?」
「おう。たりめーだろが。」
「う〜ん。後ろ気にした方がいいんじゃない?」
あ?
「そうだね〜。その方が良いよ〜。」
背後から耳を打つ声
後ろを振り返って確認する……より先に首をもがれる。
周囲には気を配っていた。なのに後ろに回られている、何も居ないはずだった。少なくとも声をかけられる直前までは。
「残念だったねー。またね。」
ーーーーーーーーーーーーー
「〜〜!ーーー」
なにか…聞こえる。なんだろう。
俺は何をしてるんだ?いや、そもそもココは……
思考が纏まらない…
ーーーーーーーーーーーー
「おい!聞こえるかー。」
ダメだコイツ。全然起きねえ。
あー。…まあいいか。
「オラッ!」
パアアァァァン!!!!
「いってぇぇぇえええ!!」
結構眠りが深そうだったから荒治療だ。思っきしビンタ。
「だっ、誰!?」
「起きたか?」
バッ!と上半身を勢い良く起こし、こちらを見上げる蛍吹。
ボーっと間抜けな顔して私の顔を見た後、思い至ったようにハッとした顔をする。
「師匠?」
師匠?私の事か?……むず痒いな。
「先生と呼べ。なんなら名前で良い。」
そう言うと蛍吹は一拍おいたあと、あれ?というような変な顔をした。
「…先生の名前…」
うん?
「……あれ?私お前に名乗ってなかったか?」
「はい、全く。先生の名前僕知りませんよ?」
あー…急いでいたとはいえ、名前すら言ってなかったか。
「それはすまんな。自己紹介でもするか。」
「はい!」
元気よく返事して正座する蛍吹。
「一回で覚えろよ?私の名前はシェス。タイプは体、能力は速だ。」
…ああ、タイプと能力の説明すらしてなかったか。顔に、?って書いてんな。
え〜と…私さっき変な説明した様な…
「…私はさっき力についてどんな事を説明してた?」
「え?力?…えーと……特別な力…あと、努力すれば誰でも使えるようになる。とかですかね?」
…そんな説明だったか?まあいいや。
「その力っていうのはな?実をいうと誰でも持ってるもんでな。後から習得も出来るんだが、それとは別に最初から持ってる力があるんだ。その力を大雑把に分けたのがタイプだ。」
はぁー。やっぱ私は説明とか教えるの苦手だなぁ。これもその内なんとかしなきゃな。
「なるほど…最初から持ってる力と後から習得した力というのは何か違う所はないんですか?」
お。コイツ聞き上手だな。ありがたい。
「いや。ちょっと違う。最初から持ってる力ってのは結構日常的な動作や特技とか思考パターンとかに出やすい。つまり普段から使ってる事が多い。だから後から習得した力とは伸びの早さも伸びしろも断然違う。」
「普段から使ってる…むむ?」
ん?なんか変なとこあったか?
「どうした?」
「えっと…俺の特技って運動?だと思うんですけど、シェス先生みたいに速くないです。」
まあそんな奴新人でいたらバケモンだろうな。にしてもコイツの特技は運動か!ならタイプは確定だな!教えやすくなりそうだ。
「そらみんなそうだ。能力ってのは自分でどんなのか把握して後から伸ばすもんだからな。」
「あ!なるほど!それで伸ばすときは他より早いって事ですか!」
「そうそう。そういうこった。」
なかなか理解が早いな。もしかして…私の説明って下手じゃないのかもな!
てかさ、ずっと気になってたんだけどよ。
「あのさ、お前頭やったか?」
キャラが違う気がするんだが?
「どういう事だ?」
眉を寄せ顰めっ面をする蛍吹。まあそうだろうな。正直私も聞き方わっる!って言った直後に思ったわ。
「いや……なんかさっきとキャラが違う気がするんだが…」
「いやいや、先生相手ですから。」
「あー、なるほど…。」
むむ…どうにもむず痒い……
「喋り方元に戻してくれ……。」
「うん?そうか。分かった。」
私は硬っ苦しいのは苦手なんだ……
見てくれてありがとうございます!
(遅刻)次は無いと……思います。