なんだァ……?テメェ……
前回のアンキモ!
蛍吹はメンタルクソ!
魔神ちゃんは苦労人!
終わり!閉廷!
はい。魔神だ。キレそう。
魔神は泣いた。
封印が緩み、ようやっと復活の時か。と感慨深くも意気揚々と魔導書から飛び出せば狂人に見つかり。
ソイツは恐れなど一ミリも無しに魔神たる我を……どうしようとしたのだろうか。考えたくもない。
そのまま少し不貞腐れて寝ていただけなのに、気づけば化け物の元へ連れられ。
あげく狂人は自分の事など忘れているという残酷な事実。ついでにソレのせいでバレそうになった。魔神は二度泣いた。
挙句ヤツは……というかヤツの体は、我を使い勝手のいい代用品とでも思っているのか知らないが、勝手に意識を変えてしまい放題。
我も見つかってあの化け物に駆逐されたく無いから、見つからないよう宿主のカバーをしなければならないという最悪な状態。
もう一度言うぞ?キレそう。いやキレた。
我魔神ぞ?人間どもに恐れられ、天災や終焉の化身とまでいわれた魔神ぞ?
「おーい。パン焼いたからこーい!」
「いま行くヨ!」
覚えていろ狂人!許すマジ狂人!
末代まで呪ってやるぞ!!
魔神はそう誓った。
そして、存在がバレて駆逐されないよう、急いでシェスのもとへ駆けるのであった。
ーーーーーーーーー
「よし!行くぞ蛍吹!」
そう勇ましく吠えたシェスは構え、普通の速さでこちらへ駆けてきた。
そして蛍吹の構えられた剣を右の拳で弾き、左の拳で蛍吹の体を吹き飛ばした。
そのまま後ろへ向けて宙を舞う蛍吹!
きっとこの後地面へ不時着し、きりもみ回転したのち地面に伏すのだろう!
そんな蛍吹の内心は……!!
ごめん。今起きたんだけどどういう状況?
見てくれてありがとうございます!




