ザナル○ンドだ!
あれからも質問は続いた。
結構続いた。そりゃもういっぱい話し合った。
それは謎の格好をした奴の事。
それは戦いを続ける理由の事。
あの緑に侵食された都市の事。
あの戦いは強制なのかどうか。
あの戦いに終わりはあるのか。
あの戦いはゾンビみたく死に戻ったらまた立ち向かわねばならないのか。
なぜ
なぜ
なぜ…
気になる事を端から端まで、一通り聞いたら他にも無いかと記憶を辿る。
まるで、台所に一匹出た悪魔の残党を警戒して、部屋中血眼で探し回るように。
最初はアンサーを変わらぬ顰めっ面で出していた我が主も、途中からゲームをしだす始末。
そのス○ッチ下さい。
後ろの巨大な扉からは、時折静かに開く音が鳴り、番の騎士が確認しに来ていた。
それは夜中ちゃんと寝たか子供の部屋に赴く母親の様。
窓から差し込んでいた日光は消え去り、夜の街につく、蛍の様な明かりが石造りの建物や街路を照らしている。
夜になり設置されたステンドグラスは存在感を主張される。
部屋には俺と我が主の会話、それに割り込むようなゲーム音が響く。
「なんで新人用の便座は金で出来てるんですか?」
「離れぬ価値観や庶民的思考、他の者とは違うという優越感を植え付けるためだ。
色々理由はあるが、驕り高ぶる者どもは中々扱いやすい」
「なぜ便器…?」
『〜〜♪』
「あ、風の○景だ」
まあこんな感じで。
…これ聞いて、そうなんだ。しか思わない自分って壊れてんのかな……
バカなだけか。
バン‼︎バン‼︎
そうしていると、扉を叩く音が鳴る。
まるで扉を殴ったかのような音が、綺麗な間隔で二回。
つまりはノック。
しかし変だ。騎士さんならノックなんてせずそっと扉を開ける。覗く為なのだから当たり前なのだが。
ノックとなると別の人だろうか?
それか時間切れなのだろうか?
というか謁見室の扉ノックする奴があるかよ、と蛍吹は思う。
まあ、この後爆速で手の平クルーするのだが。
「邪魔するぞ」
そう言い扉から姿を見せる。
紅の流れる様な髪は腰辺りまで伸ばされ、
整った顔に深紅の澄んだ瞳。
視線を少々落とせばダイナマイトな胸……では無く慎ましいものの、
服に包まれず曝け出される脚は健康的に細く、文句無しの美女。
服以外は。
中学で指定されてそうな体操服とジャージを着た シェスが 現れた!
「先生!」
「シェスたん!」
体感で久しぶりのシェスに思わず呼びかけた少し後に、後ろから謎の歓喜の声があがった。
……ん?
見てくれてありがとうございます!
間…空いたね♡
すいませんでしたァァアアア‼︎‼︎
あ、そういえばシェスの描写初めてだ。
解釈違いだったら申し訳ないです。




