蛍吹…恐ろしい子!
ホントに申し訳ない!また遅れました!
この場を借りて謝罪を
<(_ _)>〈 ゴン!〕
ミスったって……
何をどうやったらあんな姿になるんだよ…
「…というかなんで異世界を創ろうと思ったんだ?」
おかしくないか?異世界を作るにしても何が目的なんだ?
この神様は何がしたいんだ?
「特に理由はない。あの星の人々はそういうのを本気で望む者たちが大勢いたのでな、気まぐれでその願いを聞き届け、叶えたまで」
あ〜なるほど?なるほどね〜……実に神様らしいなぁ、気まぐれで願いを叶える、か。
地球にいた時たまに思ったことあるな…神様は気分屋だなぁ…って。
コイツは見たことない神様よりよっぽど神様っぽいわ。
……はぁ。まあ理由は分かったかな。一旦言いたいことは噤んで続きを聞こっと。
「そうしてこの“異世界”を創った。そしてあの世界にて死した者を“転生”という形でこの異世界に移し、生き返らしたのだ。ふん…一度生き返らせてもらった身でこの我に敬意を抱かぬどころかくれーむを飛ばしてきた無礼者もおったな」
そういい心底不愉快そうに顰めっ面をする神様。
あー…まあいるかもな〜、正直ラノベにおける神様の扱いって軽いもんなぁ。
でも地獄みたいなあの世界に説明なしでいきなり放り出されるんだし…文句の一つや二つ言わせてあげて欲しいけどな。
ん?あれ?今の言い方だと昔はこの異世界に直接転生させてもらってたのか?
「質問だ、俺は気がついた時あの世界に……」
いや違うか…?
確か俺は気がついたら謎の白い空間に…
「…あの白タイルの床が敷き詰められた空間にいたんだが、昔は違ったのか?というかあの場所もなんなんだ?」
あ〜あ、まーた気になる事が増えたよ…こりゃ確かに夜までかかりそうだ。
「……貴様は自分より偉大な存在にタメ口をきいて良いと思ってるのか?やり直しだ」
質問した後、タメ口が気に入らなかったのか少し眉間に皺を寄せ、少し機嫌が悪くなる我が主?
あ、やべ。
思わずタメ口になってた…演技としてはタメ口キャラでやってたから…付け刃の敬語が外れちまってた。
「申し訳ない、ご無礼を謝罪する」
もう敬語じゃなくても今みたいな感じで丁寧だったら良いだろ。
「…まあ良いだろう。心の中だと少しとはいえ敬っているようだからな」
……え?
心の…中?
心の中が読まれてるの⁉︎ていうか敬った⁉︎いつ⁉︎
あれ?心が読まれてるって…じゃあもしかして舌打ちに対して罵詈雑言してたのも聞かれてたのか⁉︎
「クククッ、動揺してるようだな。別に思考が読めるわけではないぞ」
え?そうなの?でも心が読めるって…
…というか疑問に対してそんな的確に否定してくるあたり思考も読めるんじ(ry
「心とは常時変わる色の様なものよ、悲しければ深い青色を映し、嬉しければ綺麗な黄色の色になったりな。これに思考が絡む事などない」
ふーん、というか嬉しい時は黄色なんだ、普通赤とかピンクとかじゃね?
それはそれとして思考も読めてますよね?全く敬意なんか払ってない事も分かってますよね?
「…ふん、我を神様と……主に様を付けた所を評価した、青二才やポンコツなどと呼んでいた事実はそれに免じて水に流してやる」
あ、そこかぁ…まるでジャイ○ンみてえな採点方法だなぁ…てゆうかバレてるし…結構寛大だな神様。
バレてんならいっそ敬語とか意味ないんじゃね?なあ主さん?
「痴れ者が、我が見ているのは心と思考だけでは無い、その表層も見ているのだ。我が不快と感じるのは内面で考えている事(下心)が表に滲み出ているような阿呆どもだな」
あっ、そっすかぁ。じゃあ表層が内面と正反対の俺はセーフですかね?
「…差異がありすぎるのも問題か」
思わず苦笑してしまう。
酷いですね☆
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話しているうちに冷や汗が滲み、頬をつたう。
こんなモノがおるのか……初めて見たな。
心は色を映す。そう、その者が抱く感情に相応しい色に。
(こんなにも歪んだ者、何が起これば生まれるのだ)
蛍吹、貴様は…
ーーーーーーどうしてそんなにも真っ黒な心で笑える?
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「因みになんでこの世界は女の子しかいないんですか?」
「ふむ?男はむさいし気持ちが悪い、男の毛など論外だ。あんなのを我が世界に入れてたまるか」
お?やるか?やる気かテメェ?おめえも野郎にしてやろうかあぁ?
見てくれてありがとうございます!




