お前頭おかしいんじゃねえの?
はい。キャラ崩壊回です。正直見なくても話が繋がりはなりませんが繋がるように頑張りますのでほんとに見たくない方は大丈夫です。
それじゃゆっくりしていってね。
いやー、俺はね?先生に心配とか迷惑とかね?させたりかけたりしたく無いわけよ。
「ちょっとお花摘みに行ってくる」
「おう。行ってらっしゃい」
ジアス乙女だなぁ。いや乙女って感じる所がトイレってのも変な感じだけど……
でもね?俺は好奇心を抑えきれないわけよ。罵倒……いや、軽蔑してくれて構わない。もはや好奇心を抑えきれない獣へと成り果ててしまったのだから……
ガチャッ
パタンッ
ジアスがトイレにぶちかましに行く……いや分からん。小かもしれん。
俺はこの隙にベットを出る
ああ、すまぬ。我が愛しの先生……ついでにジアス。
ジアスの後を追うように忍び足で歩き、ドアを覗くようにチラリと開ける。
首を物凄い勢いで振って周囲を確認!誰もいない!
なるべく音を立てないように駆け出す!幸いなことに足元に柔らかいカーペットが敷かれていたため、気をつけてたのも相まってあまり音を立てずに脱出出来た。
そう。脱出。脱出である!
え?何故そんな事をしているのかって?
言わせないでくれよ!あの禍部屋に行くに決まってんだろ!俺はもう我慢できない!
いや、分かってる!分かっているんだ!この一時間ほどの間あまりにも行動がメチャクチャなのを、俺も分かっているんだ!でも!
我慢できない!ああ、なんという事だ。俺はどうやらあの禍部屋にある本に魅入られてしまったようだ。クソ、こんな事なら生前の時に出ていた面白そうな広告などに対して我慢したり自制心を鍛えておくんだった!何故俺は即タップをしてしまっていたんだ!ふざけるな!(自分にキレてる)
フハハハァ‼︎この俺が体調の悪さにやられて大人しく先生に運ばれていたと思うてかァ‼︎否!ちゃんと薄目を開けて道を覚えていたとも!俺を何人たりとも止める事は出来ぬぅ‼︎
ーーーー十分後ーーーー
「ハァ……ハァ……ゲホッ……ハッ…ハッ」
は、走り過ぎた!俺は好奇心に支配されている故加減など出来んのだ!
だが!着いたぞ!
「戻って……きたぞっ!…ハァ…ハァ」
さっきの禍部屋ァ!テメェ!俺が怯えた程度で降参すると思うてか!バッキャロー‼︎俺は戻ってきてやったぞ!私はかぁえってキタァァアア‼︎
「さあ!」
いざオープン‼︎
ドアを開けると先程となんら変わりない光景が俺の目に映る。ガラスケースに保管された魔導書を中心として部屋に広がる暗い闇を詰め込んだような禍々しいオーラ。
部屋の壁は白いはずなのにそんなものに意味はなく、部屋が真っ暗なのに視界は良好なだけじゃ無いのかと思うほどの禍々しいオーラを放つ本があった。
「来たぜェ⁉︎私は帰ってきたァァァァアアア‼︎‼︎」
アアアア!シャア‼︎テンションゲージはフルマックスゥ‼︎テンションが高まる…!溢れる…!
ウォォォオ‼︎
テンションゲージが出す指示に従ってガラスケースを破壊ィ‼︎過去一気合い入ってるネェ‼︎
普通状態じゃこんなの無理だぜ⁉︎
そしてェ!
本を手に取る‼︎
「さあこいや魔物ォ!プルルルルゥゥゥゥウウイヤッハァァァァアアア‼︎」
この状況を他人が見ていたならきっとこう思うだろう。
(コイツ頭イってんじゃねえの?)
ああ、きっと抑えていた頃の蛍吹ならそう思っていたであろうよ。だが、ここにいるのは!
「キナァァァァァァァァァアアアヨオオオオオ⁉︎」
狂ったバケモンであった。そしてこの世界に解き放たれてしまった哀れな“魔神”。きっと今だけは顔を出すべきでは無かったであろう。
『素晴らしい!素晴らしいな!久しぶりの現世は!』
「キャキャキャキャァァァ⁉︎出た出た!出たよォォォオ⁉︎」
だって世界には声で恐怖を生むものよりも恐ろしい、頭が狂気に魅入られた変人がいるのだから。
『なんだ貴様!一体何者……』
「キャキャキャァ‼︎中⁉︎中にいるのォォォオ⁉︎」
『ヒィ⁉︎』
そう言って恍惚とした表情でどこか禍々しさが薄れた本を紙が破れんばかりに捲りまくってページ確認する蛍吹。コイツイってない?
「ここかな⁉︎違うよォ‼︎ココォ⁉︎ちっがぁぁう‼︎」
『わ!わ!やめろ!今すぐにやめっ…ギャ!我に触るなぁ!こうなったらっ!』
もはやキャラ崩壊している紛いなりにもこの物語の主人公であるべき存在X。
『汝を蝕むは我が破滅の瘴気ィ!その腐った精神壊してくれるゥ!いや!頼むから壊れてくれーー‼︎』
どっちが主人公だっけ?
そして本から湧き出る黒く暗く禍々しい暗黒の瘴気!それは蛍吹の頭へ巻き付き……
霧散した。
『何ィ⁉︎フガッ!』
「キャキャキャ⁉︎今の何‼︎今の何⁉︎見せて‼︎もっかァァァァァい‼︎」
『グアッ⁉︎』
寧ろ媚薬を飲んだ猿が如くテンションゲージを超越した興奮ゲージはまだまだ留まることを知らない‼︎そして魔神!何故精神攻撃した!只の攻撃すれば絶対倒せたのに!
もはや物を労わらなくなった蛍吹!本はページを捲った拍子にボロボロダァ‼︎
『待て!取引だ!取引としようじゃないか⁉︎なあ⁉︎』
「いいよぉ‼︎その体頂戴ヨォ‼︎もっともっと見せてェ⁉︎」
『ヒイイイイ⁉︎ゴッゴホン‼︎その契約!結ばせてもらう‼︎早く!早くしてェ!』
そして契約は結ばれるーーーーー
次の瞬間、本は虚空に溶けて消え去ってしまう。
そして、その部屋に充満していた禍々しいオーラは消え去った。
そう、残ったのは……世界に今生まれ変わってしまった魔神とテンションゲージが中くらいに固定された少女ただ一人である。
「あ……ああ⁉︎本が!」
『(良かったぁ)……煩い、喚くな…我は今ヒッジョーに気分が悪い』
「……キャ♪」
『ヒィ⁉︎』
「体の中かな?」
『で、ではな!』
「あ、あ、あ、待って。待てよ!待てってば‼︎お〜い!ネネ?コワクナイ。ね?」
魔物でもなんでもない魔神はふて寝した。
見てくれてありがとうございます!
この世界において普通は魔導書に魔神なんていません。




