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悪役サイドになった  作者: ファーラウェイ
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なんじゃここは天国か……

プライベート時間があんまり取れなかったので短めです。申し訳ないです!

そんなアンサーをもらって思考停止していた……その時、周りが少し明るくなっていることに気がついた。


ふと顔を上げると…………シェス、邪魔。


階段の横に寄って仕切り直し。


ふと顔を上げると目に入る小さな光。その光がなんなのか、などと考えるまでもなくわかる。

やっとか…とほんの少々感慨に浸ってしまう。もう階段を上り始めて地味に十五分程は経っているのではないだろうか……そうでもないか。


だがこの閉塞感溢れる洞窟のような所にいるというだけで鬱憤が溜まりまくりなんですわ。


とはいえ、やはり先生を抜かすのは気が引ける。ここは日本人の美徳、謙虚さを見せるとしよう……あれ?


……先生は?


外の光を視界に入れ、物思いに浸っていたら何故か先生がいなくなっていた。

おや?先生?

後ろを振り返るが先生はいない……え?もしかしてもう外に出てる?


先生もいない事だし階段を駆ける。少しづつ光が強まっていく。久しぶりに体を照らす太陽光は壁に突き刺さった松明なんかとは比べ物にならないほど強く、目が失明しそうだ。


どんどん出口に近付いていくと耳に入ってくる大勢の人の声、ふむ?人がいるような所に洞窟の出口があるらしい。外はどうなっているんだ?



洞窟を抜けるーーーーーーそこには、俺にとっての天国が広がっていた。



目に入るのはまず大勢の人、説明された通り全員女だ。まあ普通ならこのまま繁殖出来ず絶滅だな。


周りにはそんな群衆を住まわせるであろう住居。俺が愛読していた異世界作品に出てくるような、中世ヨーロッパ風の石造りの建物、入口の上や横に添えられている看板に書かれている文字は俺が生きてきた中で見たこともないものだ。


目の前にはデカい道路を走る馬車。どうやらこの洞窟は道路の横に住居で囲むようにして設置?されているようだ。


まるで異世界に転移?転生?してきたような光景に感動を覚える、ほんの少し涙が出そうだ。


洞窟の口の横に先生はいた。


「ほうら、どうだ?お気に召したか?」


周りから聞こえる雑音の中、シェスが面白そうに聞いてくる。


勿論だとも!俺はここで骨を埋めるぞ!そう思うくらいに気に入ったぜ!


ブンブンと首を縦に振る。


「そりゃ良かったよ。異世界へようこそ」


見てくれてありがとうございます!


そうだ……わたくしはこういうのが描きたかったんだ!

夢が叶いました。心なしかいつもより筆が進みましたよ!


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