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転生令嬢の苦労譚 外伝・小話  作者: 山田布袋
転生令嬢の日常
8/8

2020年末SS 年越し蕎麦を食べたいの

「年末だ。年越しそばを食べたい」


俺の呟きに、「またか」という顔をする兄。・・・まぁ、この前は醤油だったものね。


《年越しそばって何スか?》


トコトコと俺の足元まで来て尋ねてきたのは俺の従魔のクロだ。

上目遣いで見やるその姿からは、クロがCランクのモンスター『ダークネスウルフ』とは思えない程に威圧感が無い。


「まぁ、エリシアが突然変なことを言い出すのは普段通りなんだけどさ・・・」

「お兄様。それを私の普段通りにしないでください」


兄の失礼な言葉にすかさず否定する。しかし、「えっ、違うの?」と兄どころかその場にいた全員にそんな目を向けられた。・・・あんた妹の事をどんな風に思ってんだよ。おい。

俺はジトーッと兄を睨むと、兄は慌てて俺のご機嫌を取ろうとして来た。必死すぎでは無いか?我が兄よ。





◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




数時間後。


「それで、何を落ち込んでるんですか、お嬢様は」

「それはですね・・・」


俺はショックで頭を抱えていた。醤油は作った。出汁を取るのは鳥の骨で代用できる。しかし・・・


「何で蕎麦が無いんだよ〜・・・」


そう、肝心の蕎麦が見つからなかったのだ。


「・・・くぅ、今年は諦めるが、来年こそは絶対に年越し蕎麦を食べてみせる!」


俺はグッと拳を握り、新たな目的を一つメニューのメモ欄に刻んだのだった。

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