女子トーークその後
時はエリシア達が野外学習中の夜、女子トークを繰り広げている頃に遡る。
「んじゃあ次は、生まれ変わったら何になりたいか!」
レイナはそう言って「はい!」とエリシアを向いた。
「そうですね・・・。意外と鳥とかになりたいかもですね」
(自由で気ままそうだし)
エリシアがのんびりと言うと、レティシアが「ならば私はその番になりたいです」と答えた。
「お、おう・・・。あ、私は男性かなぁ。ちょっと気になるし。男の人の生活って」
「けど、殿方達にもしがらみとか有りますからねぇ」
ポツリと零すエリシアに、レイナは目を見張った。
「・・・なんか実感が篭ってない?エリシアの言葉」
「えっ!?き、気のせいですよ!ウッドスピリット!」
「それは気のせいじゃなくて、木の精でしょ?」
エリシアのボケにレイナが呆れながら突っ込んだ。
「・・・よく知ってますね」
「知ってるもなにも、過去に『書聖』と呼ばれていた天才作家ノボル・オザキの作品で時々出てくるネタじゃん」
どうやら既に他の転生者によって持ち込まれていたネタらしい。エリシアは少し残念そうに息を吐いた。
「それよりも、他にも話そうよ!」
「なら好きな食べ物で。ちなみに私はカレーライス」
エリシアがレイナより先に口を開くと、
「私は・・・エリシア様が一緒なら。・・・ぽっ」
「・・・レティシアちゃん。なんかヤバイ感じがするのは私だけ?」
頰を薄く朱に染めて、両手を頰に当てて体を恥ずかしそうにくねらせるレティシアを見て、レイナは口角をひくひくと引きつらせながら呟くのだった。