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医方都市1007  作者: よこぎハル
1/1

永い夜、遠い朝

無機質な廊下。足元を走る幾本ものチューブは、全て部屋の真ん中の少年に繋がっていた。身体は殆どを包帯で巻かれ、隙間から見える目は固く瞑られている。

「残念ながら...」

数人の医師の中、一人が声を上げた。少年に寄り添っていた男性と女性が、音も無く涙を零す。

「でも、なんとかなるんですよね。だってほら、心臓は動いている」

女性が様々な値が移り変わるパネルを指さした。心臓はゆっくりとだが、しっかりと動いているようだ。その波線の上の、直線。もう二度動かないであろう脳波を示している。

「ええ、もちろんです」

医師がにこりと笑った。その顔は医者と言うよりかは、商売人といったふうである。


「あなた方は運がいい。この街では最早、脳死は死では無くなったのですから」


医方都市1007。医療特区に指定された、一の大陸、零の区域、七番目の都市。脳死者を『蘇らせる』ことに成功した、唯一の都市である。


道々に、青い空を背景に桜吹雪が躍る。季節は春だ。しかし、その地面は一向に綺麗なセラミックを晒したままである。何故かというと、桜吹雪は通りの案内板の映像だからだ。

広大なキャンパスで迷い、家に帰れなくなってから小一時間は過ぎていた。こんな事なら教室の端から端まで歩いてみようなんて考えるんじゃなかった、そう思うも時既に遅し。

「はあ、どこだろうここ」

三の区域六番目の町、いわゆる田舎からやってきた彼は諦めて周辺のブロックにもたれかかる。ここが故郷ならなあ。そしたらこの巨大端末はきっと木で、その上から全体を見渡せるのに。いやでも、案外。

よいしょと脚を上げようとする彼を、近くを通りかかった清掃婦らしき人がぎょっとして目をそらした。待てよ。さっき書庫があったな。あそこに行けば、ひょっとすれば地図があったりするかも。少年はそう思い直して機械から手を退ける。

『東方歴千三十六年四月六日...第一医方学校...現在気温は二十六度、快晴です。それと、そこの学生さん。私に登ろうなんて考えるべきではありませんよ』

「あっ、ごめんなさい」

人工知能に律儀に返事を返す彼を、年上の学生がくすくすと遠くから笑う。流行りに関係ない赤い上着に少しくたびれた緑のズボン。どこからどう見ても、完璧な田舎者だ。彼は大してそれを気にせずに、書庫に向かって歩き出す。


「...しまった」

勉強好きが高じて地方からわざわざ都会の学校まで来たのだ、この結果はそう考え難いことは無い。まだ読み切れない数冊、読み終え付箋だらけになった数冊、黒く文字で塗りつぶされたノート、真っ暗になった窓の外。当然昼の街の面影は無い。むしろ、学校を出てアパルトメントへ帰れるかどうかも微妙だった。

「ここの蔵書凄すぎでしょ...はあ、どうしよう」

当初の目的を忘れすっかり読書に耽っていた少年は、がっくりと肩を落として本を借りようと席を立つ。その時だった。目の前に、白髪の少年が現れたのは。

「あっごめんなさい、係の人ですか?すぐ借りるから...」

「酷い訛りだな」

鋭い目付きも、への字の口も整ってはいるが彼の性格を如何にもきつそうに見えさせていた。事実、そのようらしい。初めて会う人に対してあんまりな返しである。

「ちょっ...え、そんなに目立つ?」

「ああ。ここまで来る間に、旧都市の方から来たか?」

「旧都市...?あっ、あの医療協会の建物群の下の街かな?うん、通ったよ」

「へえ。ならあんた、きっと幸せになる方法がありますよ~だとか、お胸の大きいお姉さんがいますよ~だとか言われたろ」

図星。そんな顔をして、少年の目が見開かれた。

「なんで分かったの!?もしや君、ストーカー!?」

「馬鹿。んな訳あるかよ。あんたの顔に書いてあんの、騙されやすい善良な田舎者ですって」

にやにや。口の端が楽しそうに歪む。銀色の目は何だか嬉しそうに細められていた。

「ええー...事実だけどさあ...それってさあ、どうしようも無くない?正直...あってか君、この辺の人!?旧都市にある緑のアパルトメント知らない?」

残っている人を追い出そうと綺麗な音が書庫に流れ出す。なるほどそういうこと。白髪の少年は意地悪そうに頷いた。

「いいぜ、案内してやっても。大丈夫だ、おれは楽しくなるお薬のとこには連れてかないからな。その代わり...」

その代わり?警戒する様な目で、田舎者君がこっちを見る。上着のポケットからは沢山のティッシュやらビラやらが顔を覗かせていた。どうやら、見込んだ通りの善良な田舎者らしい。

「おれをあんたの家にしばらく泊めてくれ。久しぶりにベッドで寝たい」

「それだけ?うん、いいよ」

あっさりと首が縦に振られ、今度はおれが面食らう番だった。焦げ茶の野暮ったい髪型の下、小動物のような丸い瞳が細められる。

「ちょっと怖かったんだよねー。昼間の押し売りとか、家まで入ってくるんじゃ無いかなあって」

むしろ嬉しそうにいそいそと荷物をまとめる彼。幻覚か、その尻にはぶんぶんと振れる尻尾が見えるような気すらした。

「さっ、行こうか!」

「ああ。早く行こう。ほらあそこのおばさん、あんたを睨みつけてる」

「えっほんとに!?」

そそくさと彼らは書庫を出た。まだ寒い暗闇の中、等間隔に立つ電子ブロックが散りゆく夜桜を映し出す。雲の出てきた空には、医療協会の一際巨大なビルと、そこから伸びた通路に繋がる沢山のビルが煌めいていた。

「うわ...綺麗だな」

「そうか?あのいやらしい電飾、医療信仰の権化であり墓標...死者まで揺すり起こす明るさ」

「そうなのかい?僕、あんまりカルトは信じてないんだよなあ」

「あんた、ほんとに馬鹿正直だよな」

馬鹿にしたようなからかいの視線にも動じず、少年の目が輝く。彼は興奮した口調で白髪の少年に語りかけた。

「でも、今のってさ、脳死者蘇生の話だよね!?僕、それを学ぶ為にここに来たんだ!死者まで揺すり起こす...脳死を死では無くした最初の都市。あの明るさには、そのイメージを反映させてもいたのかなあ」

えっとね、それでね...饒舌に語り出そうとする少年を、彼がぎっと睨みつけた。そのあまりの迫力に思わず少年はたじろぐ。

「その話、それ以上するなら...ここにあんたを置いてく。旧都市は一本道を間違えれば風俗街へも行けたよな。騙されて眠らされて、臓器をあの悪趣味な電光墓へ吸い取られたっていう噂もあるけど、どうする?」

少年は黙りこみ、静かに頷いた。彼はどうやら、酷くあの建物を、医療協会を、この街を憎んでいるらしかった。じゃあどうして、ここを出ようとしないんだろう?

「分かりゃいいんだよ、分かりゃ」

満足気に少年が笑った。宵闇の中、白く長い三つ編みが合わせて揺れる。

「お喋りは嫌いじゃない。どうか気を悪くしないでくれ。あんたを憎んでる訳じゃないんだから、田舎者くん」

「い、田舎者くんって...僕、名前教えてなかったっけ?」

「ああ。おれは田舎者くんでも一向に構わないが、何か呼ばれたい名前はあるか?」

「僕が構うよ!...僕、フィオセ。大抵フィオって呼ばれる。君は?」

「フィオか。随分可愛い名前なんだな。...おれは、そうだな...ハイド、でどうだ」

「それ、偽名かい?」

「まあな。本名教えて、名前を調べられたりなんかしたら大変だ」

「ききき君、まさか犯罪者...」

声が震えだしたフィオを見て、ハイドは楽しそうに笑った。

「んな訳あるか。調べられて困るのは本当だ。本名を知るのとお家まで帰るの、どっちがいい?」

丁度分かれ道で立ち止まった彼に、フィオは心底焦って家に帰る方を選んだ。

「えらいえらい。じゃあよろしくな、フィオ」

「うん、よろしく、ハイド。あっここ。ここだよ」

医療協会から伸びる輸送用の巨大回廊の下、側溝のように広がる旧都市。くたびれた街の中、更にぼろぼろのアパルトメントの前で彼らは立ち止まる。

「ふーん...なかなか...趣きがある、な」

「無理して褒めなくてもいいんだよ」

大して気にも止めず、フィオは軋む階段を上がっていった。そのあとをハイドが着いていく。

「おお、うん、まあ中もそれなりに...幽霊達が祝宴でも開きそうな雰囲気だ」

失礼な少年を中に入れ、鍵を閉めた。まずは食べ物を食べないと。箱に入ったままの沢山の袋の中から紅茶ブロックを取り出して、二つのグラスの中に落とす。水を注ぐと、しゅわしゅわと泡を立てて茶色が広がった。

「口が悪いなあ...」

「悪い。紅茶まで出してくれるとは。いっそう張り切ってこの幽霊城を褒めてやろうか」

「おとしめる、の間違いじゃ無いかなあ...あ、そうそう。ベッドは貸してあげるよ。まだ僕も使ってないんだから安心できるだろう?」

そう言うとフィオはスプリング音の聞こえる安物のベッドに座る。催促するような手つきに、ハイドも自然と向かいの椅子についた。どうやら机も椅子も一組しか無いらしい。

「いや。別にいい。おれはショートスリーパーだから、あんたが寝静まった後で自由に寝るさ。ああ、毛布?ありがとな」

「うん。あんまり目を凝らさないでよ。その毛布、ちょっとばかり汚れてるんだ」

何せ僕が子供のころ...まで言った時に、ロイドに口を塞がれた。なんだよ、そういった目で反論してやると、にやりと笑われる。

「やな予感がしたから口を封じただけだ。ほらほら、もう寝ろ。日付が変わっちまう。寝る前に勝手にそこの本棚を触ってもいいか?」

「いいけど...一応全部、僕のものじゃ無いから大切に扱ってほしいな…」

フィオは服を探し出すと適当に掴み風呂場へ持っていく。入口にある便器を通り過ぎる頃、わかったというハイドの声が聞こえた。

「...なんかすごいことになってるなあ、僕」

故郷では弟一人、後は近所の子供たち皆のお兄ちゃん役を努めていた。都市に出てそんなことも無くなるのかあと少し寂しく思っていたが、そんなことは杞憂に終わったようだった。

「これから仲良くなれるといいな」

呑気にもそう呟く。シャワーの水の出は悪く、時折音を切らせては、書庫を読み漁る彼の鼻歌が聞こえた。


埃っぽい室内に、光の筋が満ちる。がば、と焦って起き上がったフィオに、暖かいコーヒーが差し出された。

「台所、勝手に使ったぞ。ああ、サラダとパンが置いてある。おれはやることがあるんだが、お前は今日どうする?暇か?」

寝起きでまだ働かない頭に、がんがんと話しかけてくるハイド。コーヒーのいい匂い。溶けたバターも遠くから香る。どうやって探し出したのか、ほつれたエプロンまで彼は身につけていた。

「えっとその...まずは」

どもるフィオに、にやりとハイドか笑う。

「ああ、牛乳が欲しいかい?それとも砂糖?」

「えっとその...どっちも、お願いします」

くっくっく、と上から声が聞こえた。続いて、あんたやっぱり予想通りだ、と小馬鹿にしたような声が。

「どちらも用意しておいたぜ」

「えっなに、どうしたの...?急になんて言うか、優しすぎませんか...?」

昨日との差に、流石にフィオも警戒して固くなった。ふんふん、とちょっと外した鼻歌を歌いながらハイドが牛乳を注いでいく。

「当然、今日あんたには働いてもらうことになるからな。これは前払いってわけ」

「ええ...そんなあ...」

思った通りだ。彼はそう思いながら甘いコーヒーを啜った。


「それで、僕はどう働けばいいのかな?」

ホットサンドを平らげ、フィオがそう聞く。ハイドが紙とペンを取り出しながら返した。

「やけに聞き分けがいいな」

「ホットサンドまでご馳走になったらね。...あれどうやって作ったの?作り方は知らないんだ、僕」

「ああ、あれは先に中に具を入れてから...ちょっと待て。脱線するな」

「あはは。ごめんごめん」

むっとした表情になったハイドに慌てて手を振って誤魔化す。フライパンしか無いのに、どうやって作ったんだろう?そんな質問を飲み込んで口を噤んだ。

「あんたは確か、医療協会のとこのもんだよな」

「?うん、そうだよ」

「つまり、あの電光墓に入れるんだよな?」

「電光墓って...ああ、医療協会の事だっけか。うーん、どうだろうなあ。確かにあそこ付属の生徒ではあるけど、まだ入学式も済ませてないし、入れないんじゃないの?」

のほほんとした口調でフィオがそう言うと、銀色の目が一層不機嫌そうに歪められる。ひえっ、と情けない声が漏れ出た。

「何だよ。使えないやつ。折角の朝食が意味無くなったじゃねえか」

「ひ、酷いなあ...けど今日僕、病院には行くよ?脳外科の、特別病棟に」

ハイドの目が見開き、そして数度瞬かれる。兄弟姉妹の多かったフィオには何となく分かってしまった。彼は今、何か不都合なことがあって、それを隠そうとしている。

「...ふーん?何だよ、それ、早く言えよ」

そして。こういうのに踏み込むと、大抵良くないことが起こる。

「付いてくるのかい?どうして?」

「どうしても何も。...きっと行き先は別だ。おれはあんたの道案内をしてやる。あんたの事だ、分かんないだろ道」

それを引き合いに出されては、フィオはもう何も言えない。そうだね、じゃあ僕は着替えてくるから、なんて返すしか無かった。

「そういや君、着替えは?昨日と見た感じ変わってないけど、下着とか...あ!!もしや君、僕の!?」

「阿呆。んな訳あるか。替えぐらい持ってるんだよ」

彼はそういうと中くらいのナップザックを取り出す。咄嗟にフィオは違和感を覚えた。昨日、彼はそんなもの身につけていなかったような気がしたのだ。

「君って少し怖いなあ」

「何処からどう見ても『善良な市民』だろ?なんなら信仰箇条を読み上げてやろうか?」

「あ。それって宗教だよね?僕興味あるんだー、知りたいなあそれ」

「よし、じゃあ第一章十二...って待て。また脱線だ。くそ、あんたといるといまいち調子がずれる」

あっさりと彼のペースに引き込まれかけたハイドがそれを制した。聞きたかったなあ、そんな顔でしょげているフィオに下がった耳が付いているような気すらした。

「分かった分かった。帰ったら話してやるから。ぐだぐだしてると昼になっちまう、だから言っただけだ」

あからさまに嬉しそうになるフィオ。ご丁寧にぶんぶんと振られる尻尾の幻覚まで添えられている。

「珍しいな。宗教なんて、あんた達医療協会にとって弾圧対象のはずなのに」

「まあねえ。僕の場合、特別医療協会の体制に興味があるって訳じゃ無いから。ただ、の...えっと、治療技術を学びたい、それだけ」

脳死者を蘇らせる、その技術を学びたいから。そう言いかけて口を止めた。彼は確か、そういった類のものを、嫌っていたはず。

ハイドの目がにやりと細められる。真っ白な睫毛が触れ合いそうなくらい、少しばかり影を目元に滲ませて。

「へえ?じゃあ、ご期待に添えられるよう沢山喋ってあげよう。夜通したっぷりと」

たっぷり、という所を強調して彼が言った。その頃にはもう、何かを隠すような色は伺えない。

「やった!素敵だけど、次の日に響かない程度に頼みたいな」

じゃあ、さっさと支度しろ。ハイドのそんな小言にも、フィオは素直に従った。


「昨日来たばっかりなんだ、ここ。暗いよねえ」

日がすっかり昇っても尚ほの暗い部屋で、重ねられた箱を探し漁るフィオ。あ、これパンツだ。あ、これはタオル。逐一報告してくるような彼の声を、ハイドは半分ばかりは流していた。

「ああ。旧市街は影ばかりだからな。非合法蔓延る影の国。まさしく電光墓の陰って感じだな」

「ううん...まあ、確かに層が生まれたことによって上下に偏ったのは分かるよね。上には医療協会とその傘下の富裕層、下には流れ者や低所得者たち...こっちには法律も無いんだろうし。不思議な話だよねえ、協会が政治機関だなんて」

「...はは。その事に関して言えば、おれはお前の百倍は悪辣な口を叩けるさ。おい、にしてもまだか?」

「話題を振った僕が悪かったよ、ごめん。...ううーん...もう新しく書いちゃおうかなあ...お、これは」

沢山の束ねられた紙の上、少し古ぼけ褪せた色の封筒をフィオが掴む。何でもいい、支度が整ったなら行くぞ。結局昼前になった為、少々機嫌の悪くなったハイドが言った。


歩き出して少し経った頃。明るい時間にアパルトメントの外を歩くのは初めてだった。壁沿いの街、下が見えない程の高さの回廊を歩む。きい、きいと鳴る柵はまだ健在だったが、対岸、下の方の柵は錆びて落ちかけているものも多かった。上層に上がる階段まではまだ少しかかる。ネオンサインが消えた花街は少し下だ。上を走る医療協会の通路の合間から、眩しいくらいの日光が降り注いでいる。照らされた旧市街は、なんだかどう形容しても惨めだ。

「なんかさ、やっぱここ、暗いんだね。全体的に」

「...そうだな」

夜になると、医療協会とは違った意味で光り輝く下層。派手な化粧を施した女性達は、怪しげなものを売ろうと近づく異国の男性達も、どこへ消えたのだろう。自分はよそ者で、この街の背景も、経緯も知らない。下を見ないように、途切れ途切れの空だけを眺めて彼は歩いた。

「ああほら、もう階段だ」

医療協会の淵よりも大きく弧を描く下層に対して、上下する為の階段は少ない。迷路のような道を十数分かけて、ようやく辿り着ける距離のようだった。

「一番上までまた一仕事だ」

ぎしぎし、不快な音を立てて鉄が軋む。上がりきってしまえば医療協会まではほど近い、というかそこがその敷地である。

「ううーん、結構長かったなあ...」

上がりきった地面、もうそこは輝くセラミックに置き換わっていた。

「ほら。もう少しだ」

息ひとつ切らさずにハイドがそう言う。富裕層の人々の為の街が奥に、その更に奥に一際高い建築物が立っている。


「...医療協会」


まじまじと見上げて、フィオが静かに呟いた。

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