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友人に感化されてエッセイを書いてみた、が…

作者: みーたん

暇つぶしにどうぞ。

「友人がエッセイを書いた」

初めてエッセイを書く理由としては十分だろう。だが、もともと物事を深く考える習慣がない私がおいそれと書けるものではない。

どうにも仕方がないので、ありきたりな『失恋』ネタでもしたためてみる。しかも『ネットで知り合った人』と実際に『会ってみた』話である。読者諸氏の今後の人生の参考になれば嬉しい。


ところで私はTwitterをやっている。(ユーザー名はみーたんではないので悪しからず)

当然(?)リアルの友達には教えない。現実ではありえない言動を繰り返し、自撮りをアイコンにして、メンヘラよろしく毒を吐く。投稿はいつもタグ付きだ。

しかし、誰もがそうだろう。誰しも、一度は、性別を偽って登録したり、一人称を変えてみたり、格好つけるために興味の欠片もないネットニュースをRT。

まあ、青春の1ページであろう。


話が逸れた。

そこで私は運命的な出会いをした。(と思った。)

文体、内容、顔文字のセンスまでどこを取っても一級品。自らメ●●●●●●⚫︎チを名乗る彼女の140字に私は幾度も翻弄され魅了され陥落した。そして私は彼女のハートを欲するに至った。(訳:ファボが欲しい)

これは彼女に出会ってから抱いた感慨だが、世の中には読んだ人の創作威力を喚起する文章が存在する。

そして、そうした文章を息をするように、極自然に、生み出す人物が存在する。(前述の通り私は友人の影響でこのエッセイを投稿した。友人もそんな文章を書く1人と言えるだろう)

それが彼女だ。そんな彼女の文章を毎日のように摂取していた私はことさらに筆が乗った。

内容も徐々に洗練された。そうして遂に彼女のファボを貰ったのだ。私の勲章。(今もスクショに残っていて時々見つめては己の激情の残滓を舐めている)

戦略的かつ打算的な私はすぐにファボ爆するような真似はしない。彼女のツイートを精査してファボするのにもっとも効果的なものを探った。

…そうこうしているうちに2日が過ぎた。そうして私は“彼女”が誰であるかを知ったのである。


私は、彼女が、同じ学校に通う●●さんであることを認めざるを得なかった。

今まで雲の上の人物だと思っていた彼女が、現実の人間、学校という狭い社会の構成員であると思い知らされた。

私のほとんど崇拝にも近い感情は、人間が人間に対して感じる世俗的な感情に汚された。


私は遂にファボを返さなかった。

二つだけ嘘をつきました。すみません。


恋愛っていうのは終わる時は案外あっさり。

なので表現もあっさり。


決して最後めんどくさくなったわけじゃナイヨ

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