「少女S事件-戦後最悪の若年犯罪の真相」出版記念特別インタビュー
「Sと群像」シリーズ#0
20年前、日本中を震撼させた少女S事件。タブーとされてきたこの事件を追い続けたフリージャーナリスト、芹沢秀司氏に出版までの経緯を聞いた。
-はじめまして。まずは、「少女S事件」出版おめでとうございます。
「どうもありがとう。出版にあたり、色々な批判や意見もあったが、多くの関係者の協力のおかげでここまで来れたよ。」
-確かに、出版が決定された時、ネットでもかなり論戦になりましたね。芹沢さんのファンの中でも意見が分かれたとか。
「そうなんだ。私自身は肯定的な意見ももちろん否定的な意見も有り難かったし、自分では気づけなかったところに配慮することができたから、色んな立場や考えの人に読んでほしいな。」
-この本は少女S本人との会話が軸となっていますよね。これは当時の取材を元に再構成したのですか?
「いや、取材内容はすべて録音を書き起こしたままだよ。かなりショッキングな話もあるけれど、脚色も何もない。彼女自身の考えだったんだ。」
-「少女S事件」は3人の被害者が全員死亡していますが、遺族が望んでいないのではという意見もありますね。
「確かに、今更掘り起こさないでほしいと思う人は遺族に限らずいるかもしれない。けれどこれは実際にあったことだし、2度と起こらないためにもこの事件について知ってもらいたかったんだ。この本の本質としては、事件そのものよりも若年層の凶悪犯罪を起こさないために必要なことを、読んでくれた一人一人に考えてもらうことが望みだからね。」
-なるほど。今日はお時間いただきありがとうございました。
「こちらこそ。」