表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/65

落下地点

「へぇー、2人はヌル君の味方をするつもりなんだ。いやー、良かったよ。流石に僕1人だと荷が重くてね。どうしようかなって考えてたんだ」


 ロウタちゃんはレアルに対する反抗心で、グリアちゃんは単純に希望的観測で、味方をするみたいだけど。単純な好意ほど信用できない事はなかなか無いからね。利害の一致って大切だと本当に思うよね。


「ギヒャヒャ! そういや、リアは何であいつに肩入れするんだ?」


「うーん。基本的にはグリアちゃんと同じ理由かな。ちょっと色々あるけど、大まかにはそんな感じだね」


「まぁ、俺としてはリアが一緒に行動するのは賛成だけどな」


「ボクにはわからないね。何を企んでいるかわからないじゃないか」


 グリアちゃんとは知り合いだったから良かったけど、ロウタちゃんには警戒されちゃってるなぁ。いきなり出てきて、ヌル君の現状なんて言いはじめたら、やっぱり怪しかったかなぁ。色々と説明するのがめんどくさいし、単刀直入に説明したのがダメだったのかな?


「そんな事言わないでよ。ロウタちゃん。僕だって現状を変えようと一生懸命なんだよ」


「というか! ボクをロウタちゃんなんて呼ぶな!」


「いつだって竜は身勝手なんだもんねー、僕は僕の言いたいように言うだけなんだよ?」


「いやいや、竜になんて見えないから。って、ホントに勝手だね! 嫌がらせなの!?」


 反応が面白いなぁー、ロウタちゃんって。さて、そろそろ本題に入らないと話が進まないね。ロウタちゃんには悪いけど、進めさせてもらうね。


「とにかく、話を進めるよ。多分そろそろヌル君に脅威が迫ると思うんだ」


「何で仕切るんだよ!」


「ギヒャヒャ! ロウタ、諦めた方がいいぜ? どうせ反抗したとこで意味なんて無い。それに、リアの戦力はなかなか頼りになるからな。敵に阻まれたらリアを置いて先に進めばいいだろ?」


 あ、もしかしてグリアも僕のこと信用してなかったりする? 利用する気まんまんじゃん。まぁ、良いけど。利用されてあげるよ。


「とにかくね、そろそろメビウスが動き出すと思うんだ」


「メビウスが動くなら、レアルも動くって事だよね。でも、何でそんな事解るの?」


「僕らの管理対象は、管理者なんだ。そして、その対象に1人、エンシェントの存在が世界から消えたみたいだね。犯人はわかってる。メビウスだよ」


「ギヒャヒャ! 根拠はなんだ?」


「エンシェントを封じた結界だけど、アレはメビウスのものだからね」


「確かに何かに封じられてたみたいだけど」


「確かにエンシェントを封じれるのはメビウス位か」


 封じる事に特化しているメビウスは、戦闘能力が管理者の中でも一番低い。だけど、その封印する力は一度囚われてしまうと出ることも出来ないし、封じられてる状態では、流石に相手がメビウスでも勝ち目は無いね。


「そして、メビウスはエンシェントの力を奪ったわけだね。とすれば、次の標的はイニシエン。でも、マトモにぶつかったらイニシエンに勝てるわけが無い」


「レアルと組んでも難しいかもね」


「だから、ヌル君がイニシエンの方に向うように仕向けたんだろうね。イニシエンが本気で戦えないようにね」


 メビウスはイニシエンが自身の事を探っているのは知っている筈だろうし、ヌル君がフォルフルゴートに会いたがっているのも知っている。それなら、中立の世界を封じてしまえば、その犯人である自分の情報を得ようとイニシエンの方に向うって事だよね。


「でも、そしたらヌルも危ないんじゃないの?」


「ギヒャヒャ。メビウスもヌルの事が必要なんだ。殺したりはしないようにしてるだろ」


「うん。だからヌル君の命は心配してないんだ。だけど、下手したら洗脳されてるかもしれない。それが心配なんだよ」


「だから、ヌルを探しに行こうって事なんだね。まぁ、理解は出来たよ。でも、洗脳されてたらどうするの?」


「ギヒャヒャ! リアにはどんな効果も打ち消す能力があるんだ。もんだいねぇよ」


「そういう事だね。アイムに位置特定の道具を埋め込んどいて良かったよ。少し前に、反応がなくなっちゃったけど、急いで〈ノズィンダ〉に行けば良いと思うんだ」


「ギヒャヒャ……。流石に複雑だぜ」


 特殊とはいえ、グリアちゃんも同じ精霊だもんね。僕は他の竜に何かあったら……。あ、どうでもいいや。それよりも移動を……。なんか降ってきてない?


「ねぇ、なんか」


 ドスン。という音を立てて、僕の目の前に降ってきたのはヌル君だった。噂をすればなんとやらとは言うけど。流石に想定外過ぎるよ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ