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神聖の管理者

「ククッ。神聖の管理者は現在敵対できない、心配するな」


 現れたのは、ジダイガと、翼を持ち金の輪を頭上に浮かばせる男性。おそらくこの男が神聖の管理者なのだろう、操り人形のように糸を付けられ、その目には光が宿っていない。だが、おかしい。あまりにも簡単にいきすぎている。


「どうやったんだ」


「私は存在を希薄にすることに長けている。そして、貴様等の近くに潜んでいた。私が本気を出せばエンシェントでさえも存在を見失うだろう」


「自分達は囮か」


 気配を消して、不意をつくことによって神聖の管理者を捕縛したという事か、おそらく魔道具でも使ったのだろう。それでも、確認しなくてはならない。


「大丈夫なのか」


「この糸を解くことは不可能だ。ククッ、それこそ存在ごと滅さねばならないな」


「止めを刺さないのは世界の安定化の為か」


「ククッ。管理者は管理者だ」


 確かに、間違いない。世界を破壊しようとしていても管理者は管理者だ。だが、どうしても気になってしまう。ジダイガは明言することを避けている気がする。あまりハッキリいう事を好まない性格なのだろうか。


「じゃあ、問題も解決しただろうし、そろそろ〈ロウティバ〉に行こうぜ。アタイは急いだ方が良いと思うし」


「私はここに留まり見張っておく、そもそも戦闘は苦手だ。貴様等に付いて行って精霊にでも襲われてしまえば厄介だからな」


「その糸のような物で精霊を封じる事は出来ないのか」


「おそらく無理だ。そもそも、現在持っていない」


 そうか、管理者を縛れるほどの物がそんなにいくつもある訳が無いか。仕方が無い、グリアの秘策というものに頼るしかないのか。


「じゃあ、アタイ達は〈ロウティバ〉に向うよ。精霊がそこに集まってるらしいからやっつけてくるよ」


「頼んだぞ。レアル」


「まっかせてよー。ジダイガー」


 この2人は本当に仲が良さそうだ。見ていてため息が出そうだ。レアルが手を出したので、それを掴む。もちろん目を閉じる事を忘れない。


「ククッ。行ってこい、描いた道を進む事こそが駒の意義だ」


 転移によるきもちわるい感覚が過ぎ去り、目を開くとそこは森だった。四方どこ見ても木ばかり、本当に世界そのものが森と言っても良さそうなくらいだ。


「さっそく精霊のお出ましみたいだ。気を引き締めろよ」


 森の奥から2つの人影、だんだんと近寄ってくる。1人は見覚えがある、風の精霊フロウだ。もう1人の方はフロウよりも幼いイメージだ。おそらく、もう1人の精霊ブレスなのだろう。それにしても2人同時に来てしまったか。状況はあまり良くないな。あわてて来てしまったが、レアルの戦闘能力は不明確、自分は未だに精霊に有効な能力を持っていない。


「今度は、簡単には倒されませんよ」


「あたしは始めましてだったね。第6位、熱き熱の精霊ブレスだよ。燃やし尽くすけどよろしく」


「アタイはフロウを押さえ込むから、フロウをやっつけるまでアンタは何とか生き残りなよ」


「私はレアルを押さえ込みますので、ブレス。頼みましたよ」


「お手柔らかに頼みたいのだが」


「ごめんね。あたしも役割だから。まぁ、命は燃えるものだよ。仕方ないと思って割り切ってね」


 弓は矢が無ければ使えない、杖は魔法が無意味との事だから意味が無い。指輪から〈アンマグネクス〉を呼び出しておく。グリアの話によると弱らせないといけないらしい、出来るかどうかは解らないが、やれるだけやってはみよう。


「じゃあ、そろそろ行くよ。あたしに命の熱量を見せてくれ」


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