八話:駄菓子
やあやあやあやあ。
僕はフランシスコメナードランドだ。
天才さ。
そんな天才な僕にも好きなものがある。
それは駄菓子だ。
あの口がとろけるあま〜い味がたまらなく好きだ。
というのも僕は天才であるが故に他人よりも脳を500倍くらい多く使う。
なので糖分が必須というわけだ。
というわけで今日は同じサークルの友達山田ちゃんと駄菓子屋に来ている。
近所でいい駄菓子屋を知っているとのことだったので案内してもらったのだ。
僕の住んでるところは大阪だ。
そして今いる場所は北海道伊達市だ。
まさかこんな遠い場所まで来るとは。
近所とはなんだったのか。
というのも山田ちゃんはなんと光速で移動することができるのだ。
そんな山田ちゃんからしたら地球全体が自分のホームグラウンド、大阪と北海道伊達市の距離なんて些細なものなのかもしれない。
「山田ちゃんは駄菓子だったら何が好きー?」
僕は定番とも言えるフリを山田ちゃんに投げかけた。
「そうだなー、私はやっぱりヨーグr」
「きゃー人が死んでる!!!!!?!?!?!@?!?」
くそう!タイミングが悪い!
今山田ちゃんがヨーグルと言いかけていたのに!
とりあえず駆けつけるぞ!
「どうしたんですか!」
「人が死んでるんです!」
「それは大変だ!」
となるとまずは周辺調査だ!
こ、これは!!
ホームランバーだ。
ホームランバーが死体の横に落ちている!
もしかして犯人はこのホームランバーで人を殺したのか!
許せない、駄菓子をこんな殺人の道具に使うだなんて許せない!!!!!
とその前に指紋確認っと。
あっこれ違うわ。
ホームランバーは関係ないわ。
となると、凶器はこのホームランバーの横に落ちている血まみれのバットか?
指紋確認っと。
ぬんっ!!これは!!
「犯人はお前だ!!!」
そういうと僕は第一発見者さんに指を指した。
「何故ばれたし」
一件落着だ。
〜後日談〜
「ハイこれ」
僕はそういうと山田ちゃんにヨーグルを差し出した。
「こ、これ、どうして?メナードランド君が?」
「さっき言いかけてたしょ?これが好きって」
「メナードランド君・・・」
「私が好きなものはヨーグルッペ、そしてお母さんの好きな駄菓子はヨーグル、私がそこまでいうことを見越して用意してくれたのね!?さすが天才!」
「ええ?ああうん。そだね」
ヨーグルッペってあれでしょ?北海道にしか売ってないというあの飲み物。
だから北海道に来たのか・・・ってあれ駄菓子じゃないっしょ。
ちゃんちゃん♬