六話:割り箸の使い道
やあ僕はI.Qが大体10000くらいある超天才探偵フランシスコメナードランドだよ!
今日は超幼馴染の鈴木ちゃんと一緒に僕の家で割り箸の使い道を模索していたところだ。
常識で丸め込まれた概念を放り捨てるのが天才というものだ。
だから今回僕は割り箸はご飯を食べるときに使うものという認識を覆すために一汗かいているのだ!
と言ったものの、困ったぞ。
さっきニュースでやってたんだけど、動物園から戦闘力が5万くらいある超希少種の猿が脱走したらしい。
そしてその猿が今僕の家にやってきているんだ!
さてどうしたものか。
I.Qでいえば僕も五桁くらいは超軽く超えるんだけども、戦闘力となるとラディッツに「ゴミか」と言われる程度しかない!
鈴木ちゃんは猿に対して石を投げつけることで応戦している。
そうそう言い忘れてたけども、鈴木ちゃんが投げた物体は光速を超えることで名高い。
将来は優秀なピッチャーになると期待されている。
そんな鈴木ちゃんの光速を超える投球ですら戦闘力が5万ある猿は悠々と躱す!
さすが戦闘力5万あるだけのことはある!
しかし、どうしたものか。
鈴木ちゃんでも太刀打ちできないとは・・・
そうだ!こういうときに割り箸だ!
「鈴木ちゃん!これを投げてくれ!」
そう言って僕は割り箸を鈴木ちゃんに差し出した。
鈴木ちゃんはどうやら了承してくれたらしい。
「喰らえ!光速を悠に超える絶対速度の割り箸を!!」
しかし戦闘力5万の猿はその割り箸の弾道を予測し回避しようとする。
「今だ!割れろ割り箸!!」
僕がそういうと短時間のうちに僕が施した割り箸の仕掛けが作用し、割り箸は真っ二つに割れた!
そしてそれが見事猿に命中!
そう、この猿は絶対的な反射神経を持ってして躱わしていたのではない!
鈴木ちゃんの投げる弾道を予測し回避して居たのだ!
そして傾向的に避けるのは必ずしも右か左かの二方向!
となるとその躱した先に当ててやればいい!
投げられて途中で割れたことにより二方向に飛んでいく割り箸は猿の元いた場所の左右に、すなわち躱した先へと飛んで行く。
投げられた後の動きで避けていたのではなく、投げる直前の弾道を予測し回避していた猿がこれを避けられるはずがない!
僕たちの勝利だ・・・
猿はその後動物園へと返しました。
一件落着だ。
みんなも戦闘力が5万ある猿が家に侵入してきたら割り箸で対応しよう!