五話:遊園地にて
やあ!僕の名前はフランシスコ・メナードランド
探偵さ!
今日はサークル仲間のクトルゥフ・ムンドゥスクトゥン君と一緒に遊園地に遊びに来たんだ!
ムンドゥスクトゥン君はとてもミステリアスな子だ。
喋ってるところを一度も見たことがないし、目を合わせると獣の様に襲いかかってくる。
実に面白い子だよ。
とりあえず遊園地と言えば観覧車!というわけで観覧車に乗るよ。
観覧車はすごい。高所恐怖症の僕でも乗れる。
なんというか落ちる心配がないという安心感みたいな?
そういうもののおかげでこうやって僕でも楽しみながら乗れt
「きゃー人が死んでるー!!」
んっ!事件だ!
声のする方角は上からだ!
正確には今僕たちが乗ってる観覧車の1つ上から聞こえてきた!
メガホンを使って叫んでくれたおかげで気付けた。
「どうしたんですかー!!」
僕は上の人に聞こえる様にと観覧車の窓から身を乗り出して大きい声をかけてみた。
「人が死んでるんですぅー!!」
すると上の人は同じく身を乗り出して大声で返答してくれた。
こういうときこそ僕の出番!
しかしここでひとつ問題がある!
そう、僕は高所恐怖症だからとてもじゃないけど上の発見者さんの下に行くなんてできない!
一体どうすればいいんだ!
そのときずっと静観を決め込んで居たクトルゥフ・ムンドゥスクトゥン君が動いた!
そしてムンドゥスクトゥン君はさながらチーターのように窓を飛び出て黒豹のように観覧車のあの鉄骨みたいなところを駆け上がって行った!
クトルゥフ・ムンドゥスクトゥン君すごいや!
そしてクトルゥフ・ムンドゥスクトゥン君は決定的な証拠を咥えて僕の下に戻ってきた。
こ、これは!
そう!ムンドゥスクトゥン君が持ってきたのはチェーンソーだった!
そして指紋は発見者さんのものだ!
「犯人はお前だ!」
僕は窓から上半身を出して上の発見者さんに指を指し言った。
「チクショー!」
一件落着。
今日も華麗に事件を解決した。
〜後日談〜
ムンドゥスクトゥン君にあの驚異的な身体能力は何かを聞いて見た。
するとどうやらムンドゥスクトゥン君は身体能力矢馬場族という一族最後の生き残りらしい。
道理であんなに凄かったわけだ!
ムンドゥスクトゥン君もこの一件で心を許してくれたそうだし、仲良く出来そうだ!