十五話 コートジボワールにて
やあ嗚呼嗚呼嗚呼!?^_^僕はI.Q10000を優に超える大天才フランシスコ・メナードランドさぁ!!!?!?!
えっ!?言動が天才ぽくないだって!?
君は言動や見かけで人を判断するというのかい!?
そんな生き方窮屈なだけだよ!!
まあそれはそれとして、今日僕はコートジボワールに来ています。
コートジボワールといえばカカオが有名な国だね!!!
コートジボワールはカカオの生産量が世界一位で、世界の4割のカカオがここで生産されていると言われるほどなんだよ!
「きゃー!人が死んでるーー!!」
なに!?コートジボワールでも人は死ぬのか!?
早速声のした方向へと急ごう!!
「どうしたんですか!!??」
「人が死んでるんです!!」
僕が第一発見者さんに何があったかを聴くと、第一発見者さんは死体に指をさした。
確かにあっちの方向で人が死んでいる!!
よし!そうとなると早速身辺調査d
「死人に指を指すとは何事だ!!!」
ぬっ!この声は!?
声のする方向へと振り向くと第一発見者さんと変なおじさんが口論していた!
「誰なんですかあなた!!」
「お前今死人に指差しとったろ!!不謹慎じゃぁぁあああああ!!!!」
まずい!第一発見者さんがめんどくさそうな人に絡まれている!!
「死人に指差しとは、不謹慎!不謹慎じゃぞぉおおおお!!!!」
齢60を超えるようなおじいさんが杖をブンブン振り回しながら第一発見者さんに激昂する!
これはまずいことになったぞ!
早く誰が犯人かを突き止めないといけないというのに、この凶暴な指摘おじさんの奇怪な行動のせいで初動捜査と現場検証が行えない!!
「不謹慎じゃあ嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼死体!!死体!!嗚呼嗚呼嗚不謹慎!!!!!!!!!!!呼!!!!!?!?!?!?!?」
人格が悪魔に支配されているとしか思えないこの言動!
もしかしてこのおじいさんが今回の事件の犯人なんじゃないか!?
いや決めつけるのはダメだ!!
初動捜査と現場検証をして確固たる証拠を手に入れ、そして罪状を叩きつける!それまでどんな人物であろうが推定無罪!!
それが探偵10ヶ条の7番目!!
「死体!死体!!死体ぃぃ!!!!」
「きゃーーーー!!!!」
……
おじいさんはなおも杖を振り回しながら第一発見者さんに激昂する。
「不謹慎!謹慎!!!不不死体!!!」
「きゃーーーーー!!!!」
……
おじいさんは杖が第一発見者さんに当たるか当たらないかのギリギリの範囲で振り回しながら尚も激昂する。
「death and hell!!!!!!」
「きゃーーーーーー!!!!」
……
おじいさんは杖に仕込んでいたチェーン状の鞭みたいなものを取り出すと光速を超える鞭さばきで第一発見者さんに激昂する。
「hell!!!hell!!!!」
「きゃーーーーーーー!!!!」
すると今度は服の中の仕込んでいた杖をもう一本取り出すと今度は二刀流で第一発見者さんに激昂し始めた。
……なんか結構余裕そうだし今のうちに現場検証を済ませてしまおう。
死体の横には血にまみれた杖が落ちていた。
おそらくこれが今回の凶器だろう。
指紋確認っと。
!?
犯人がわかったぞ!!!
「犯人はお前だ!!!!」
そういうと僕は第三第四の腕を背中から生やしさらなる自己進化を遂げ、そして激昂を繰り広げるおじいさんに指をさした!!
「何故ばれたし!!あと指を人に指すな!!!」
これで一件落着さ。