(chapter7:捜索)
僕は歯科医師です。
歯科医院を経営しています。
僕が歯科医師になるまでの苦難の道のりを描いた
{わすれられない人たち}
この作品は僕の自伝小説です。
どうぞ応援よろしくお願いいたします。
僕が歯科医師になるまでの苦難の道のりを描いた
{わすれられない人たち}
の自伝小説 再開です!!
前回は
(chapter6): 勉強づけの日々のなかで
まで書いています。
読み直されると よろしいかと思われます!!
では どうぞ!!
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(chapter7:捜索)
元彼女が、家に帰ってこなくなって、
はや3日・・・
心配ではあったが、
模擬試験がちかづいていた僕は、
「ま、親友の家にお世話になってるんだろう。」
と、あまり深く考えずに、
ただ心の中では、もやもやしながら
ひたすら勉強にうちこんでいた。
その頃は携帯などなく、
僕のほうが元彼女に
しっかり厳重に管理されていた。
常にポケベルをもたされて、
こちらからは、連絡のしようがなかった。
元彼女の親友の電話番号もしらなかったので、
ただ元彼女の帰宅をもんもんと、
勉強しながら待つしかなかった。
また仕事で お局さんにいじめられて、
つらくなって、僕に黙って
実家に帰っちゃったのかなーと思ってもいた。
しかし さすがに5日間
帰ってこないと、めちゃ心配して怖くなって
まず元彼女の実家に電話した。
電話には 元彼女のお母様がでて、
いままでのいきさつを話すと、
「あの子 どうしたのかしらね?
こんなに長い期間、
帰宅せずに何を考えているのかしらねー。
私からも、いろいろあたってみるから。
ジュンさんは心配しないで、
勉強にうちこみなさい!!
試験ちかいんでしょ。
まったく あの子は!!
ジュンさんの大変なときに!!」
とおっしゃって、電話を切った。
それでも なかなか詳細がつかめずに、
1週間がたった。
いらいらと、心配の頂点に達した僕は、
元彼女が働いている職場のある
歯科大学付属の病院に
元彼女が今はたらいているかの確認をとった。
最初から、そうすればいいものだが、
例の意地悪なお局さんに歯科学生(歯科医師)と、
つきあっていることがばれると、
(チーフなので、すべての情報が
そのお局さんにしられてしまう。)
もっと、よけいにいじめられるとので、
よほどのことがないかぎり、
彼女の職場の歯科大学付属病院には、
僕からは連絡をとらないように、
以前から強く元彼女に約束させられていた。
しかし コトがコトなだけに、
今回はしょうがないと、
元彼女がいるかどうかの確認をとった。
病院事務長さんから
「その歯科衛生士さんとの関係は?」
ときかれたので、僕は迷わず
「彼氏です!!」
と答え、いままでのいきさつを詳しく話した。
しばらくして事務長さんがもどってきて、
「その方は今も、ちゃんと当病院で
働いていらっしゃいますよ
ご心配されなくて大丈夫ですよ」
といわれた。
僕は、めちゃ ホッとして、
彼女の無事を知って
泣きそうになった。
ホッとしすぎて、
全身のすべての緊張感から開放されたのか、
体からすべての力がぬけて、頭がクラクラした。
続けて僕は
「失礼ですけど、彼女はこの1週間、
ちゃんとここで働いていましたか?
休みなど とってはいませんでしたか?」
と事務長さんに聞くと、
事務長さんは
「それでは彼女さんの今までの
シフトを見てくるから、
ちょっとお待ちくださいね」
といい、戻ってくると、
「うーん この4日間は続けて勤務してる
みたいなんだけど、君が言ってた
彼女さんが帰ってこなくなった日から、
3日間は、なぜか
お休みをとってたみたいだね。」
と言われた。
僕はすかさず
「すいませんが、
彼女をここによんでもらえませんか?」
というと、
しばらくして、また事務長さんがもどってきて、
「ごめんなさいね
今は仕事が忙しいのか
君に会えない というか、
会いたくないと言ってるんだよ。
仕事でぬけられないいんでしょうかね。
でも君のことを話したら、
今日は夜中の0時には帰るそうだよ。」
とおっしゃった。
僕は
「まー 仕事なら 仕方がありませんよね。
でも、なぜ 夜中の0時なんだろう。
この病院のお仕事がおわるのは、
みなさん、だいたい何時頃なんですか?」
ときくと、
事務長さんは
「遅くなっても、
夜8時にはみんな 帰るだろうね。」
と、おっしゃった。
なにがおこっているのか、
よくわからずに
僕のなかで恐怖なのか不安なのか、
うまくいいあらわせない
なにか不気味なものが、
僕の頭の中でうずまいていた・・・
この作品を通して、皆様に少しでも歯科医師という職業に
興味を持っていただけると幸いです。
歯科は痛くて怖いところだと思い、
歯が痛くても痛み止めで我慢していた結果、
症状が大変ひどくなってから来院される患者様が、
当院でもかなりいらっしゃいます。
そうなると、残せる歯も残せなくなる可能性がでてきます。
そうならないためにも、そんな方たちに、
こんな歯科医師もいるんだよと、
歯科医師を身近に感じていただき、
なるべく早期発見早期治療でお願いします。
8020運動(80歳まで20本の健康な歯を残そうという運動)
をご理解いただき、一生自分の歯でおいしく食べてまいりましょう。
僕の人生は少しだけ、数奇な道程をたどりますが、
こんな歯医者もいるんだなぁ~と、興味を持って
この{わすれられない 人 たち}
を読んでくださると、大変ありがたいです。
どうぞ応援よろしくお願いします!!




