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僕の最近の出来事(ある歯科院長の奮闘記) NO.60

僕の近況報告

今日はなんだか泣きそうだ・・・

しかも脳みそが くらくら する・・・


最近 僕にはいろんなことが

急激におこって さみしんぼうの僕は

昨日、いろんな人に電話をかけたりしていた。


そのうちの1人で小学生の頃から唯一

ずっと仲良くしていたK君という

男の親友にも電話をかけていたのだが、

昨夜は携帯電話はつながらなかった。


3週間前に父が脳梗塞で倒れて、

救急病院に搬送された近くに

彼のマンションがあるので

父のお見舞いにこれからよく君の家の近くに行くから

ちかじか飲もうや という誘いの電話をした。


彼とは 僕が歯科医師国家試験におちて

自宅にしばらく引きこもっていたあとに


「そうだ!!近所には小学生時代の友達が

たくさんいるから会いに行こう!!

このまま引きこもっていてはいけない。

いろんな懐かしい人達に会いに行こう!!」

と決断して、男女ともども

彼らの自宅を知っているかぎり

会いに行ったことがあったのだ。


僕が小学生のときは、

同級生は80人

2クラスしかなくて

だいたいがみんな 顔なじみだった。


僕は小さな頃からガリベンでまじめだったので

僕を知っているお母さんが出られると、

結婚していた女の子の旧友でも快く、

わざわざ電話で呼んでくださって再会させてくれた。


中には、彼らの母親から不審者を見るような感じで

追い返されたときもあったが・・・。


その中に、彼がいた。


彼と再会して

数年に1回は一緒にお酒を飲んでいた。


合コンも一緒に行った。


僕が結婚するとなったときに

彼はお酒をおごってくれた。


そのときに

「歯周炎予防のために

定期的に歯ぐきの掃除をしたほうがいいよ」

と僕がなにげなく話したのを

きちんと覚えていて、


僕が自分の歯科医院を開業した数年後に

彼と飲んだときに

彼が毎月 近くの歯医者で

まじめに歯ぐきの掃除に行っていると聞いて、


「え!?まじ あれから毎月

歯ぐきの掃除に行っているの?

すごいまじめやね!!

ていうか 律儀やね!!」

と僕が驚くと、


彼は真顔で

「だって 社長が毎月 

歯ぐきの掃除に行ったほうがいいって

言ったやん!!

だけん いきよ~と!!」

と答えた。


僕は昔から彼に

社長と呼ばれていた。


昔、僕がまだ研修医のときに

よく僕が誘ってコンパに彼を連れ出していた。


そのときにも女の子たちのまえで

「ねえ 社長!!なに飲む?」

と言うもんだから、女の子たちが

「社長?

あなたは歯医者さんじゃないの?」

とよく聞かれていた。


なぜ彼が僕を名前ではなく

社長と呼んでいたのかは、

今でもよくわからない。


この話を今日の夜に先輩に話をしたら

「そうよ、まじめな いいやつほど

今の時代 はやく死ぬとよ」

と言われた。




彼との出会いは

昔、僕が小学3年のときに

超旧式のパソコンをつかって

自宅学習するための学習教材の

「ヤルキー」というものがあった。


変な営業マンから約300万くらいで

母親が購入したのだ。


その模擬試験をしたときに、

その男の子がいて、その縁で仲良くなった。


彼はめちゃ性格の優しいいい人だった。


よくお酒を飲んでいる席で

K君は

「中学のときに社長が試験のときに

俺に社長の答案用紙をこっそり

見せてくれていたら俺は今、

トラック運転手なんか してなかったのに!!」

と冗談まじりでよくぼやいていた。


彼はずっとトラックの運転手をしていたが、

つい3週間前に電話をしたときに

いつもどうりの明るい声で

「最近、ずっとやってきた

トラックの仕事をやめたんだ」

といっていた。


彼の会社の社長が変わって、

非正規社員を増やし、彼のような

正社員をパワハラで辞めさせていき、

残った正社員にめちゃ負担がかかり

ストレスをかかえた彼は

辞表をたたきつけたらしいのです。


僕はそれを聞いて

「あほやん!!

こんなご時勢で

正社員だったのに何で自分から

やめるんよ!!

どんな仕事だってそれなりにつらいよ」

と叫んでいた。


彼はすかさず

「本当にめちゃ 追い詰められてたんだぜ」

といった。


そして人のつてで

違う仕事をしていたが、すぐにやめたそうだ。


話を聞くと

最初に聞いていた話と違い

めちゃ遠いところまでトラックを

走らせないといけなかったらしかった。


1日 片道400キロくらいを

走らされていたそうだ。


僕はそれを聞いて

「なんで すぐやめるん!!

たとえきつくても少しは

気合で踏ん張らな!!」

と言った。


彼は母親と二人で暮らしている。

若い頃にマンションも購入していて

30年ローンをくんでいて

まだまだ支払いがあるそうだ。


あとでこのことを、僕の母親に伝えると、

「そんなに長時間 拘束されるから

自宅の母親が心配でその仕事を

続けられなかったんじゃないの?」

と言っていた。


僕は「なるほど」

と思った。


そして彼はその後

生協のたくさんのお店に

配送する仕事についたとのことだった。


それでその時は入りたてで

それぞれの生協の店までの配送ルートを

覚えるために

上の人にくっついて、朝から深夜まで

働いているとのことだった。


数日後には、ひとりでその

配送ルートをまわらなければいけないといっていた。


彼は中学生のころ、陸上部で

長距離マラソン選手だった。


彼は超速かった。


しかしそのために彼は持病で

腰を痛めていた。


「生協への配送ルートは距離的には

狭い範囲だけれど、

たくさんの野菜などの入った荷物をいちいち

手で降ろさんといかんっちゃん。


俺 腰がわるいけん、 この仕事も

長くは続けられないから

もうやめようかなと思ってる。」

と言っていた。


僕は「いまは試用期間で

その仕事でなら正社員になれるんでしょ?

ならその仕事を頑張って続けて

認めてもらって

きちんと正社員になったほうがいいよ!!


まじ 今の時代 

正社員になれる確率は低いんやぜ!!


正社員になれるといわれているんなら

その仕事をがんばりなよ!!」

と励ました。


彼は笑いながら冗談まじりに

「俺を社長の病院で雇ってよ」

と言った。


僕はすかさず

「君は男やん!!

女でかわいかったら

病院の受付嬢か歯科助手で雇っちゃうけど、

無理やろ!!」

と僕も笑いながら返していた。


そんなたわいもない会話をしながら

「ちかじか 飲もうね!!

俺がおごっちゃるけん!!」

と言って電話を切った。


それで父親の見舞いに行ったらあまりにも

重症で、彼との飲み会のことをすっかり

忘れていた。


最近 母親も父親の看病で忙しく

うつっぽくなり電話口で

泣き叫んでいた。


いろんなことが最近 おこりすぎて

僕は疲れはてている・・・


そして今日の夕方PM17時すぎ・・・


夕方17時におそい 昼 兼 夜ご飯

を食べた。


(僕は基本 夜ご飯をたべない。)


そうして食事を終えて、コーヒーを飲んでいると、

僕の携帯が鳴った。


携帯をでると、女性の声だった。


「あのぉ~、昨日 

お電話いただいたみたいなんですけど・・・」


僕は「????」

となった。


「え?この表示だと

K君の携帯ですよね。


確かに僕は昨夜 K君に電話はしたですけど、

あれ、彼は結婚してないはずだけど、

彼女さんですか?」


と聞くと、たしかに携帯電話は

K君のものだという。


「実は私は妹でして・・・」


僕はいやな予感がして

背筋がぞぞぞっとした。


「兄は亡くなりました・・・」


僕はクラクラした。


「は!?

何をおっしゃっているんですか?


僕はつい3週間前に元気な声の

K君とお話しましたよ。


うそでしょ!?」


「失礼ですけど

お宅様は兄とはどういう関係ですか?」

と聞かれた。


今まで書いてきた、小学生の頃からの親友

であり、ヤルキーをしていたこと。


僕が結婚したときにお酒をおごってくれたこと。


そのお返しに数年前にお酒をおごったこと。


いろんなお話をした。


「失礼ですけど、いつ亡くなったんですか?」

と僕が聞くと、


{今日は2014.5.20}


妹さんは

「兄は5月17日になくなりました」

と言われた。


「え!?3日前」


僕の脳裏に父の脳梗塞がよぎり、

「K君はあんなに元気だったから

いきなり脳梗塞で亡くなられたんですか?」

と聞くと


彼女は

「自殺したんです・・・」

と答えた・・・


僕はガーーーーンと

ハンマーで頭を砕かれた感じになった。


彼はダムのところで

(あまりにもショックでどこのダムか忘れた。)

首吊りをしていたとのことだった。


僕の友達や知り合いで

夜逃げをしたひとは何人かいたが、

まさか親友が首吊りなんて・・・


そのあとは、近くに僕の奥さんがいたが

泣きながら、彼の妹と話した。


結局 妹さんのお話によると

生協の仕事も4日で辞めていたそうだ。


僕は妹さんに

「彼は本当に自殺なんかしそうな

声じゃなく、ふつうにおちゃらけた

いつもの声だったのに・・・


もっと僕にでも、

なんとか彼のために

できてたんじゃないのかな」

と泣きながら告げていた。


妹さんたちは今は警察などに出向いていて

忙しいので落ち着いたら

彼の仏前に挨拶をさせてくださると言われた。


2日前に葬式はすませたとのことだった。


そして彼の携帯電話は今月で解約しようと思う

と言われたので、妹さんの携帯電話を教えていただいた。


その後、奥さんががっくりきている僕を

勇気づけようとしているのか、

いろんな話をしてきたが、僕は朦朧として

奥さんに「うるさい!!」

と叫んでいた。




なんで死ぬんよ!!!!!


死ぬくらいなら、首吊りする勇気があるなら

もっと 何か勇気をもって

ほかにもっとでたことがあるだろう!!!!!


なんで死ぬ前に俺に電話をくれんのよ!!!!!


くやしい!!!!!


あほか!!!!!


ばかか!!!!!


なに考えているんよ!!!!!




涙がでてきた・・・・







自分の歯科医院を開業してから今年で10年目です。

2014年5月 現在

日々お仕事などでおこった出来事を、

ありのままに

このお題にて投稿していきます。

ある歯科院長の日常を覗いてみてくださいな

どうぞ よろしく~~~!!!

(僕の文章を読んだ感想などを書いてくださるとうれしいです!!!。)

ちなみに僕は

Youtubeで歌っています!!

Youtube上で{歯聖純}{神名純}で検索してみてください。

あとPIXIVで絵を描いて発表しています!!

Yahooで{神名純 PIXIV}で検索してみてください。

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