(chapter6): 勉強づけの日々のなかで
僕は歯科医師です。
歯科医院を経営しています。
僕が歯科医師になるまでの苦難の道のりを描いた
{わすれられない人たち}
この作品は僕の自伝小説です。
どうぞ応援よろしくお願いいたします。
勉強を日々、頑張っていたおかげで、
成績も徐々ではあるが、
少しづつあがっていった。
ずっと彼女に寂しいおもいをさせていたのと、
僕の試験勉強の息抜きに
劇団四季の{キャッツ}のチケットを買って、
元彼女をデートに誘った。
そのデートの当日、朝方まで頑張って勉強していた。
キャッツの公演がはじまると、
会場の電気が一斉に消え、
暗闇の中から、猫の姿をした俳優たちが這い出てきて、
客席中を「にゃ~~~ニャ~~~」と
歩きまわっていた記憶を最後に、
日々の試験勉強の疲れと睡眠不足の僕は
あまりにも眠くなって
どうふんばってみても、めちゃ強い睡魔に打ち勝てずに、
SHOWの開幕直後から、深い眠りに陥って、
「しまった!!」と、
ふと目が覚めたときには、
時すでに遅し、
クライマックスシーンになっていた。
ショーのクライマックスで彼女の方を見ると、
僕のとなりで、大粒の涙を流して感動していた。
今でも、寝てしまった自分がうらめしい。
キャッツ ・・・
とても楽しみにしていたのに。
チケット代 めちゃ高かったのに...
劇団四季{キャッツ}との出会い
それは、僕が歯科大学1年のとき(1993年)に、
大阪にいったとき、キャッツの演目があってて、
「これ、いつか観るぞー!!」
と楽しみにしていたのに...
次の日から、また勉強づけの日々がはじまった。
元彼女がある日
「ね~~~!!きいて!!
私の親友の女の子に、彼氏ができたんだって!!」
元彼女は、その親友の子に大変お世話になっていて、
僕が大学構内で勉強のために居残って、
夜中0時からは、勉強をする場所を移動して
朝方まで、24時間のファミリーレストランで勉強するものだから、
夜ご飯は、しだいに彼女とは一緒に食べられなくなり、
僕は毎日の食事の栄養面を考えて、
優しい面倒見のいいおばちゃんがやってる喫茶店をみつけ、
家庭料理をだしてくれるそのお店で、
一緒に勉強していた女の子たちと食事をすませていた。
ご飯を食べながらも、皆で予想問題を出しあい、
答えあっていた。
その頃は少しの時間も無駄にはできなかった。
なので、元彼女の待つ部屋に帰る時間の余裕はなかった。
というわけで、元彼女のことを心配してくれた
その親友のお母さんが、わざわざ毎晩、
栄養を考えた夜ご飯をふるまってくれると、
元彼女がうれしそうに話していたことを、
今でも、ふと おもいだす・・・
その親友の女の子に最近、彼氏ができたとのこと。
元彼女も、自分のことのように
とても喜んでいた。
しかし、そんなある日、
元彼女が、
「ね~~~、きいて!!
私の親友の子ね。
彼女が高校の時に、今つきあいはじめた彼氏に
何回も告白したけど、ふられていたんだって!!
でも、高校を卒業してから数年後、
彼氏さんのほうから、そのふった私の親友の子に最近卒業アルバム
の電話番号をみて、電話をかけて告白してきたらしいよ!!
なんでかいなね~!!
すごくない!!
何度も、彼女をふっておきながら、自分から、告白するなんてね~!!
彼氏さん、すごく、かっこいいらしいよ~!!
しかも、おっぱい星人なんだって~!!
私の親友、いつも、おっぱいもまれる~~~!!!って、
自慢してのろけるもんだから、
みんな、ひいてるんだよ~~~!!」
それを聞いた僕はびっくりして、
「おんな同士で、そんな話までするのーーー!?
信じられん!!あほやん!!」
というと
元彼女は
「するくさー!!もっとすごいはなしもいっぱいするよー」と、
平然と言いはなった。
女性諸君!! 君たちもそうなのかね!?
失礼なことなのだが、
元彼女の親友は、見た目的なビジュアル面は、
あまりよろしくなく、
ちょっと、ぶさいくなほうだった。
なので、なかなかその子には、ずっと彼氏ができずにいた。
僕の元彼女もそのことを、ずっと心配していた。
元彼女の親友は、心がめちゃきれいで純粋で
僕の元彼女のことを、自分の家族のように考えてくれていて、
とても性格のいい子だった。
僕は、元彼女に「親友の耳に聞こえんところで、
あほなことばかり言わんで、
親友のこと、ちゃんと真面目に応援してやらないかんよ!!」
と伝えた。
元彼女は
「わかっとるくさー!!
親友のお母さんにも、とても親切にしてもらっとるけんねー!!
私の親友と彼氏さんがうまくいうように、
私が一生懸命、応援してやるよ!!」
と元彼女は、しっかりとして大きな声で宣言していた。
その1週間後 朝AM4時に勉強を終えた僕は、
いつものように元彼女と同棲していた家に帰ったが、
いつも必ず、僕たちが同棲している家にいるはずの元彼女は、
いなかった・・・。
この作品を通して、皆様に少しでも歯科医師という職業に
興味を持っていただけると幸いです。
歯科は痛くて怖いところだと思い、
歯が痛くても痛み止めで我慢していた結果、
症状が大変ひどくなってから来院される患者様が、
当院でもかなりいらっしゃいます。
そうなると、残せる歯も残せなくなる可能性がでてきます。
そうならないためにも、そんな方たちに、
こんな歯科医師もいるんだよと、
歯科医師を身近に感じていただき、
なるべく早期発見早期治療でお願いします。
8020運動(80歳まで20本の健康な歯を残そうという運動)
をご理解いただき、一生自分の歯でおいしく食べてまいりましょう。
僕の人生は少しだけ、数奇な道程をたどりますが、
こんな歯医者もいるんだなぁ~と、興味を持って
この{わすれられない 人 たち}
を読んでくださると、大変ありがたいです。
どうぞ応援よろしくお願いします!!