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僕の最近の出来事(ある歯科院長の奮闘記) NO.25

僕の近況報告

ついに年末から年始 

皆さんにとっては楽しいお正月

僕にとっては緊張と根性の

忍耐レース

12月31日、1月1日、2日,3日

魔の4日間がやっとこさ終わった。


この4日間はめちゃ気の遠くなるような

長い長い期間だった。


朝から深夜2時まで、ひたすら

急患対応の歯科診療をしていました。


今日(1月3日)も朝から患者さんが

待合室にあふれた。


次から次に駐車場に車がなだれこんできた。


僕は頭をフル稼働させて

早く終わる人から次々にさばいていった。


しかし、ひとりひとりにきちんと丁寧に

説明して納得していただいてから治療していった。


朝10時30分すぎから、お昼12時過ぎ

まで、ひたすら待たせてしまったおばあさんがいた。


このおばあさんは年末から来ていただいていて、

ちょっと処置の難しい患者さんなんだけど、

優しいよくしゃべるおばあさんで、

めちゃいい人だったので、僕は甘えてしまって

彼女を後に後にまわしてしまったのだ。


そのおばあちゃんは、僕が必死に走り回って


(患者さんが待合室にあふれていたので

ゆっくり座らずに、立ち診療をしていた。


早い回転率で患者さんをさばかないと、

駐車場にたくさんある車をみて

お見えになった患者さんが帰ってしまうのだ。


今日は奥さんが体調が悪かったので、

僕ひとりで病院をまわした。

お弁当は朝早くに起きて作ってくれていた。


受付、治療器具の準備、患者さんの導入

説明、歯科治療、片付け、お会計

をガンガンひとりでこなして、

患者さんを治療しまくっていた。)  


気の優しいおばあさんは

「私はたっぷり時間があるから先に

痛みのある患者さんから治療していいよ」

といってくださった。


それに甘えて、次々と後から後から押し寄せてくる

患者さんを診療室に導いていくと

そのおばあさんはお昼12時を過ぎるまで

待たせてしまった。


僕は「あちゃ~~~」とおもったが、

そのおばあさんは次から次へと来る患者さんと

待合室で楽しそうにおしゃべりをしていた。


彼女を診療室に入れるときに

「今日はすみませんでした。

長時間お待たせしてしまったので、

これを無料で差し上げます。」

といって、シュミテクト(知覚過敏用の歯磨き粉)

と、入れ歯安定剤と入れ歯洗浄剤をプレゼントした。


「あれぇぇぇ~~、タダでこんなにもらっていいの?

これからも待たせてもらおうかなぁぁぁ~~」

と穏やかに笑ってくださった。


彼女はカラオケが好きで歌をよく歌を歌う

とのことだが最近、入れ歯があわなくなって

歌いづらいとのことだった。

治療をして最後に入れ歯の調整をすると

「あ~~~、入れ歯の調子がよくなった」

といわれたので、僕がそれではと

「あ~あ~~~川の流れのように~~~」

と歌い、

「どうぞ、同じように歌ってみてください」

というと、そのおばあさんが同じように

「あ~あ~~~川の流れのように~~~」

と気持ちよさそうに歌った。

「先生は本当に面白い人やね。

私に歌まで歌わせよるんやから」

と笑いながら帰っていった。


僕は彼女の帰る後姿を見送りながら

一礼した。


あと僕の印象に残っている患者さんは

中1の女の子のお母さんで

僕がひとりで病院をきりもりしている姿

をみていて、娘さんの治療内容に

僕が一生懸命に説明しても

なんかうさんくさそうな目で苦笑しながら

聞いていたが、激痛のある娘さんの治療をして、

痛みがなくなると、僕を信用するような

態度に転じた。


それから僕の自己紹介を早口でして、

鍛え上げられた僕の筋肉を

娘さんや、そのお母さんに触らせると

「硬いですね」と笑いながら

楽しくおしゃべりにのってきた。


その娘さんは歯科恐怖症だったが、

僕が丁寧に痛くなく治療を施すと

最後は笑ってくれた。


そのお母さんは

「先生は歯科のお仕事が本当にお好きなのですね。

じゃないと、こんな風に朝から深夜まで

こんな細かいお仕事は続けられないでしょう?

好きじゃないとこんなやり方は続けていけないでしょう。

最初は、ひとりでされてて大丈夫かな?

と失礼ですけど思っていましたが、

先生が患者さんひとりひとりに

まじめに歯科治療にとりくんでいるお姿を拝見していて

お仕事がお好きなんでしょうねと感動しました。

お体に気をつけて頑張ってください」

といって笑いながら帰られた。


あともう一人印象に残った患者さんは

20代半ばのかわいらしい女性で、

お昼すぎに歯の痛みで来院された。


彼女は昔、吉本興業の営業をされていたとのこと。

さんまさんにお会いしたといっていた。

生活がめちゃくちゃだったらしく

今は活字の世界が好きだったということもあって

出版会社で頑張っているとのことだった。

僕のしゃべりをきいて

「僕は昔、吉本に行けと皆から

言われてたんですけどどうですかね?」

と聞くと、

「十分、全国でも通用すると思いますよ」

といわれた。

うれしかった。


僕はさんまさんみたいに、

この病院内にいる間は

朝から晩までよくしゃべっています。

もちろんまじめに歯科治療していますよ。


そういえば、さきほどの美人なお母さんにも

「先生はしゃべりながらも

上手に器用に手を動かされていますよね」

といわれた。

僕は「昔、勤務医のときに

患者さんのいない暇な時間に

かわいい歯科助手の女の子と

楽しくおしゃべりをしていると

お局さんに呼ばれて

{あんたね!!何やってんの!!

あんたがダラダラと無駄なおしゃべりを

している間にも、給料は発生しているのよ!!

無駄なおしゃべりの時間分、

給料を返上してくれるの?

そうじゃなかったら、患者さんのいない時間でも、

自分から何か仕事を見つけて、

しっかり働いてもらわないといかんよ!!}

と怒られたので、それからは習慣で

じっとしていられなくて、何かしら仕事を探して、

チョコチョコと動いているんですよね。


ある患者さんには、

{先生はサメですね。じっとしていると

しんでしまうんでしょうね}

といわれたこともあるんですよ」

と説明した。


今も僕はこの文章を書きながら

Youtubeで

【字幕プレイ】ドラゴンズドグマ:ダークアリズン

を観ています。 


絵を描きながら、映画も観るし、音楽も聴く。


絵を描きながら、映画が字幕だと大変だけど、

ながら仕事が好きです。


昔は公文式で算数や数学を解きながら

歌を歌ったり、絵を描いていました。


今でもひとつだけに集中してというのが、

なんか時間がもったいなくてできない。


あれもこれも、同時進行にしていきたいという

欲はありますね。


歯科治療も治療している部分だけではなく、

治療している歯の部分に集中しつつ、

その患者さんの顔色、眉間のしわ

汗の流れ、手の動き、舌の動き、

体(足のばたつかせ)

不意に痛みのために顔を動かさないか

などに常に注意を払いながら、

緊張しながら、治療をすすめていく。


これをしないと、他院で過去に小さなお子さんが

嘔吐して気管に異物をつまらせても、

口腔内にしか意識を注いでなくて、

気付いたらチアノーゼに気付いて

窒息死していたという悲惨な事故もおこりえる。


歯科の治療でも

患者さんの主訴(痛みの訴え)

をそのまま聞くのではなく

問診、視診、触診、打診、X線写真

などを駆使して、

お口は一口腔一単位と認識して

常になんでも俯瞰で診るように

僕は心がけている。


時々、皆さんにも経験があると思うが、

あまりの歯の激痛で、

上の歯も下の歯もどちらも痛く

しまいには頭も肩も痛いという症状が

でることがある。


それは痛みの原因歯からによる

関連痛、放散痛の可能性があり、

きちんと診断してたった1本の原因歯

を確実に治療することにより

いままでの全ての痛みが嘘のように

消失する。


だから診断はとても大切なのだ。

最初の診断によって全てが決まるといっても

過言ではない。


この的確な診断をつける能力が

すなわちこれが歯科医師としての

能力の差だと思う。


無駄に余分な歯の治療をすれば、

はいしゃ(歯医者)

ではなく

は か いしゃ(破壊者)

になってしまう。


この話の内容も時々

患者さんにお話するネタのひとつです。


吉本で働いて、今は出版会社ではたらいている

女性の治療後、楽しくおしゃべりをした。


彼女の好きな作家さんや本を教えてもらった。

今度、僕も読んでみようと思う。


ちなみに僕は歌も歌うし、絵も描くが

活字中毒でもある。


毎日、新聞を端から端まで読む。


仕事をAM2時すぎにきりあげて、

自宅に帰宅し、お風呂につかりながら

ビールを1本飲みながら

ゆっくりじっくり本を読むのが僕の日課。


1時間30分ほどゆっくりお風呂で

汗をながしたあとは、涼む目的もあり、

TV番組のとりためた録画を2倍速で

見て、あと1本ビールを飲み、

朝4時~5時すぎに寝る。


そして朝9時すぎにおきて寝ぼけまなこで

「はやくご飯をたべろ」と奥さんに怒られながら

しっかり朝ごはんを食べて車で仕事場に行く。

そんな毎日を送っています。


今 読んでいる本は村上春樹先生の

『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』


最近読んだ本は

湊かなえ先生の『告白』

百田尚樹先生の

『永遠の0』『夢を売る男』『プリズム』『モンスター』

を読みました。


特に『夢を売る男』はめちゃ面白かったですよ。

自費出版の闇を書いています。


この{小説家になろう}に投稿している方は

一読することをお勧めしますよ。


そして出版社で働く彼女に

僕はPIXIVで{神名純}

  Youtubeで{歯聖純}

として活動していることを教えた。


僕は2000年に東京の中野に住んでいたことを

伝えると、彼女も今、中野に住んでいるとの事。


「僕はチャリンコで、

中野のアパートから中野坂上、

新宿へとよくふらふらしてたんですよ。

お互い同じ景色を見てるかもしれませんね。」

と笑いあった。

彼女は2,3年ぶりに実家に帰省しているとのことで、

明日の朝から東京に戻るとの事。

「がんばってください!!」

と彼女にお伝えして帰っていった。

もちろん、痛みはなくなったとのことだった。


あと、遊園地のジェットコースターで

前歯を打ちつけた5歳の子の処置をしたら

夕方6時をすぎた。

くたくたになって院長室の毛布に飛び込んで

眠ろうとしたら、また飛び込みの急患さんがきた。


お腹が減ってはいたが、その急患さんが終わると

30分ほど寝た。


夜20時ごろにまた、急患さんがきた。

透析をうけられている50代後半のおばさんで、

彼女は総合病院の紹介で3日前の

夜の20時すぎに当院へ来院された。


透析をうけられている50代後半のおばさんで、

初診時、顔半分が頬から側頭部まで

お岩さんのように腫れあがっていて

頭も痛いとのことで、

かなり難易度のある患者さんだった。


本来そんな患者さんは、僕は大きな病院の

口腔外科に紹介するのだが、

正月でしまっていて僕が対応するしかなかった。


眼窩下(目の下のくぼみ)よりも

上に腫れた患者さんは

開業医では対応せずに口腔外科に迷わず

紹介しろ 絶対さわってはいけない

と過去に先輩にしつこく言われていた。


歯科はあまり命を落とすような症状は

一般開業医ではそうでくわさないが、

このような患者さんは少しやばいのだ。


紹介状を持ってきていて、

その患者さんの詳細をもっとよく知ろうと、

その紹介状にかかれてある内科の担当医に電話したら、

なんかやる気のないぼそぼそとしかしゃべらない

医師がでた。


僕がくどく、患者さんの状況を聞くと、

明らかに嫌そうなめんどくさそうな

声をだしていた。


その医師は、「本日 彼女にはお宅の歯科医院での

処置後、入院していただこうと思っているのです」

というので、僕は


「失礼ながら、明日も当院に来院できますかね?

今日だけでは、完治は無理ですよ。

当院は正月も普通に診療しているので、

症状、状態が悪いので明日も

彼女には来院していただきたいのですが」

というと、その医師はまた嫌そうに


「いや、いったん入院されると外出は困難です」

といわれた。

僕はねばって、今現在、付き添いの方と

当院まで夜間なのに外出されてるんですから

先生から外出許可は出してはいただけないんですか?」

というと しぶしぶ、その医師は

「じゃ、出します」

と言った。


そして僕の現在もちうる全ての知識と技術を総動員

させて処置にあたった。


そんな彼女に、僕の処置で大丈夫だろうかと内心

ひやひやしながらも、

無事に処置を終えた。


付き添いの娘さん(超美人だった)

にお母様の現状、処置内容、今後の注意点

を詳しく説明した。


それが、今日はあんなに腫れあがった顔が

元の顔にもどり、顔が左右対称にもどっていた。


痛みもなくなったとのことで、

僕は安堵で

「実を言うと、僕は3日前

内心ひやひやしていたんです。


大丈夫だろうかって。

今年でうちは開業して10年目ですが

どんな患者さんがきても、

怖くないと思ってはいたんですが

さすがに透析中で、免疫力、抵抗力がおちていて

ヘパリン(血液さらさらのお薬)を投与されていて

抜歯もできなくて、お顔がめちゃくちゃ腫れている

患者さんを診るのは正直怖かったんです。


でも、僕の理念と医療知識、歯科技術をもって

今回たったの3日でこんなに劇的に

治癒されるとは僕も思ってはいませんでした。


今回の体験は僕に大きな自信と

すばらしい感動的な経験と勉強を

させていただきました。

ありがとうございました!!」

と正直に話してしまった。


彼女が帰った20時30分ごろに

遅い昼ごはん 兼 夜ご飯の

お弁当を食べた。


あまりの疲労でお箸をもつ手が震えていた。


そして数人の患者さんをみて、

23時頃にまた眠って、

深夜0時30分に目覚めてこの文章を書いていました。


目覚めたあとなので、

無心でこの文章をかきあげました。


あ、今AM2:04


これにて本日終了~~~


皆さんおつかれさまでした。


朝から深夜2時まで忍耐急患診療コースも

あと残り2日

頑張ります!!!!!


正直へろへろです。。。











自分の歯科医院を開業してから今年で10年目です。

2014年1月 現在

日々お仕事などでおこった出来事を、

ありのままに

このお題にて投稿していきます。

ある歯科院長の日常を覗いてみてくださいな

どうぞ よろしく~~~!!!

(僕の文章を読んだ感想などを書いてくださるとうれしいです!!!。)

ちなみに僕は

Youtubeで歌っています!!

Youtube上で{歯聖純}{神名純}で検索してみてください。

あとPIXIVで絵を描いて発表しています!!

Yahooで{神名純 PIXIV}で検索してみてください。

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