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僕の最近の出来事(ある歯科院長の奮闘記) NO.7

僕の近況報告

今日はめちゃ忙しかったです。

PM21時がマックスで急患の初診が4人同時に来院して

脳みそが破裂しそうだった。

激痛の人を優先的に治療を行い、

頭の中で治療の内容をてきぱきと組み立てて

腹の底から声を出して気合をいれて治療にあたった。

結果、皆痛みがあるので、

次々と治療もハイスピードでありながら

丁寧に適切に行なった。

夜だから患者さんが多いからと僕は治療を適当にはしない。

ひとりひとりきちんと痛みの部位の確認。持病の有無。

薬に対する副作用の有無。痛みの原因。

治療内容。治療費。予後の説明。

全員に大きな声でわかりやすく説明した。

しかし4歳の男の子を治療しようとすると

その子が自分自身で口を押さえて僕に背を向け、

なかなか治療がしづらく難しかった。

最後には両親に手と肩をおさえてもらい

一生懸命にあやしながら治療したら

泣かずに治療でき「痛くなくなった。」と言ってくれた。

「来た順番が早くても痛みの重症度で

治療の順番が前後してすみません」

といいまくっていると

ある患者さんに「先生もうかってますね~」に言われた。

PM22:30に全員おわり、

絵を描きだすと

(僕は絵も描いています。

患者さんのいない空いた時間をみつけて、

コツコツ細かい絵を描いています。

PIXIV上で{神名純}として活動しています。)

TELがPM23:00にあり年配の女性から

「息子(25歳)が激痛なのですが今から診ていただけますか?」

といわれた。

「いいですよ」というとその女性が

「あの~今、手持ちが無いのですが」

といった瞬間、僕は

「当院は うりかけ はできないのですが」

とすかさず答えたが、

どうしてもみてもらいたいとのことで、

必ず治療費を約束した期日までにお支払いするという

念書を書いてもらって治療した。

その患者さんは、かなり激痛があり疲れ果てている僕には

めちゃ難しい治療内容だった。

AM0:30に治療完了。

終了時には痛みは無くなったといわれた。

一応今回は500円だけ払ってもらった。

明日のPM22時までに本日の治療費の残金を

必ず支払いに来ると約束した。

というわけで今は、

気分を変えて、気合で描きかけの絵を描き続けています。

けっこう疲れ果てました・・・

今日から世間は3連休。

H25.10.12(土曜)~10.14(月曜)

こういう祝日があるときは、

僕の歯科医院では1週間前あたりから深夜2時まで、

急患対応のためにひたすら院長の僕自ら病院内で待機しています。

こんな生活が今年で9年目です。

自分の歯科医院を独立開業してから

土日祝日、ゴールデンウィーク、盆、年末、正月

は必ず、ひたすら朝から深夜2じまで働きまくってきました。

誰がいつ、どのような症状で来院するかしないか

わからない急患をただひたすら待つ行為は、

とてもきついし大変です。


僕は、いついかなるときに急患が来てもいいように、

常にテンションを高めています。

歯があまりにも痛くて、深夜に開いている歯科医院をみつけて

来院してみたら、眠そうなヤル気のなさそうな、

ボッ~とした歯医者がでてきたら、嫌だろうし不安になるでしょ?

なので、僕は細かい絵をひたすら描きながら、

いつでもスタンバイOKという状態に保っています。

この前に深夜に来院された痛みをともなった男性に

ついてきた奥さんに、だんなさんの状況や治療方針などを

元気よく丁寧に説明していたら、

「先生はいつもそんなにハイテンションなんですか?」

とびっくりされていました。

「正直、僕はめちゃくちゃ、精神的にも肉体的にも疲労困ぱいです。

でも、腹の底から声をだしていると、ランナーズハイがやってきて、

なんだか楽しくなってくるのです。

しかも、僕はたとえ歯科治療でやってきたとしても、

人との出会いが大好きだし、歯科治療のような

細かい作業をするお仕事が大好きなんです!!」

と答えると、その奥さんは笑っていた。

僕は初診で痛みをともなって来院され、家族の人が同伴してきたら

たとえ患者さんが大人でも、同伴者も一緒に

診察室に入ってもらい、患者さん共々、説明を聞いてもらうのです。

僕の経験上、痛みのある本人にいくら細かく説明しても、

痛みを取り除いてもらうことしか、心にないので、

僕の説明を聞いてくれないし、理解してくれない。

治療費や治療内容、予後も含め、同伴者にきちんと説明し、

理解してもらい、納得してサインをもらってから、治療を開始する。

深夜に来院される患者さんの中には、変な人や怖いひと。

モンスターペイシェント(クレイマーの激しい怪物患者)

である確率が、平日のお昼の来院される患者さんにくらべ、

格段にあがる。

僕はただでさえ疲れ果てているのに、

無用な問題は抱えたくない。

ごたごたは極力避けたい。

土日曜祝日の深夜に来院される方は、だいたい

忙しい、歯医者が怖い、お金がもったいないという理由で、

長期間、悪い歯を放置して、痛みがあっても市販の鎮痛剤で

痛みを限界ぎりぎりまで我慢して、ある日、激痛に耐えられなくなり、

めちゃひどい状況になってから来院される。

そういう状況下では、麻酔や鎮痛剤も効きにくいし、

治療もかなり難しいことが多い。

しかもいったん痛みを和らげても、

短時間で痛みが再発することも多い。

ひどい人は痛みがとれて笑顔で帰っても

2,3回痛みでその日のうちに、再来院される方もいる。

なぜそうなるのかは、この文章を書くのも疲れてきたので、

後日、ゆっくり書こうと思う。

まず来院された患者さんに僕が必ず質問することは、

「これから処置によって、痛みはまったくの

0にはできませんが今よりは必ず楽にして

帰宅させますので頑張ってくださいね。

ところで、今の痛みは死ぬほど痛いが100%だったら

自分の中では、だいたい何%ですか?

目安という意味で聞いていますので、

だいたいでいいですから答えてください。」

痛みを楽にさせてからお会計が終わり、帰宅される前には必ず

「今は痛みは楽になったでしょうが、もしかしたら短時間のうちに

また痛みが再発するかもしれません。

そのときは遠慮せずにお電話をされてください。

僕は深夜2時まで必ず待機していますから。

1時59分でも、必ず居留守をせずに僕は電話にでますので!!

しかし今、治療費をいただきましたが、もし痛みがでて

処置をしたら、また別途、治療費をいただきますので、

その点はご理解ください。」と伝えている。

だいたいの患者さんは「もちろんです」

と快く理解を示してくださるのだが、

過去に(4,5年前)ある30代後半の男性がPM22時すぎに

痛みの処置をした。

症状がかなり悪く、半年前に他院で処置をしたまま、

完治させずに放置したままの歯が激痛で来院された。

何とか痛みは落ち着いたとのことだったが、

なんかやばそうだなぁ~と思い、

「痛みがまた出るかもしれませんよ」とは伝えたが、

案の定、夜中0時過ぎに病院の電話がなった。

その彼だった。

「あの~、また痛みが出てきたんで、来てもいいですか?」

と言ったので、僕は

「いいですよ。今すぐお見えになってください。

しかし、また処置が必要だと思うので、

また別途、診療代がかかります。」と言うと、

「なにぃぃぃ~~~!!!

さっき金、払ったろうがぁぁぁ~~~!!!

また、金とるんかい!!

きさまぁぁぁ~~~!!!」

と叫んだ。

僕はムッときたが、冷静に丁寧に

「失礼ですけれど、今は深夜0時をこえています。

それでも僕は診療しているんですよ。

また麻酔や薬を使い、処置を行います。

完全に無料ではできません。

しかもあなたは、半年前から放置していた、

かなり状態の悪い歯なのです。

本日中の痛みが再発する可能性は説明したと思うんですが」

というと、彼は激昂しながら

「貴様~~~!!!覚えとけよ!!!

絶対、許さんからな!!!」とののしり叫んで

電話がきれた。

疲労により朦朧としていたが、

彼の発言にむかついて腹がたったが、しばらくすると(2,3分後)

僕の脳みそから緊急のサイレンが鳴り響き、

冷や汗がでてきて、すぐさま、彼の家に電話をかけなおした。

奥さんがでた。

「夜分遅くまことにすいません。~歯科の院長の~です。

今先ほど、だんなさんからお痛みで当院にお電話があったんですけども、

僕の失言により、お怒りを買ってしまったんですが、

もしよろしかったら、深夜0時をすぎていますが、

お痛みがあるのでしたら今回だけ、診療代はいただきませんので、

今すぐ、お見えになっていただいてかまいませんよ。とお伝えください。」

と伝えると、電話を持ったままであろう奥さんが

「あんた~~~。歯医者が無料で治療してくれるってよぉぉぉ~~~」と

叫んでいるのが、まる聞こえだった。

その男は「いらん!!もう行かん!!」と叫ぶ声が僕の耳に届いた。

「すいませ~~~ん。うちのだんなはもういいとのことです。」

と奥さんから言われた。

僕は「今回は、申し訳ございませんでした。

それでも、もしお痛みがあるようでしたら、

本日2時まで僕は待機していますので、

治療費はいただかないので、遠慮なく来院されてください。」

と伝えた。

しかし、結局、彼はこなかった。

そんな非常識な人間はかなりいる。

きちんと説明しても、聞いてないとのたまう奴もいる。

まあ、言った言わないの世界が僕は嫌なのだ。

だから、急患がきて同伴者がいれば、

必ず僕は一緒に説明を聞いてもらい、

治療をしている状況も最初から最後までみてもらい

、激痛の急患の処置がどれだけ難しく大変なものであるのかを

確認してもらっている。

そうすれば、治療代も少し高額になっても、

納得して支払ってもらえる。

もちろん、十分に説明処置の時間をたっぷり使う。


という感じで深夜2時まで急患対応は大変なのです。

急患の患者さんがこなくて何もしなくても、

終了時の深夜2時すぎには、かなり疲労がたまります。

(自宅は僕の歯科医院とは別のところにあります。)

少しあとかたづけをして、それから帰宅して、

ゆっくりお風呂につかり、

お風呂から上がるとビールを飲みながら軽く読書をして、

大体AM4時ごろに寝て、また朝から普通にお仕事です。

はっきり言って、めちゃくちゃな生活ですね・・・。


あ、AM2時すぎた~。

さあ、帰宅しよう。

明日も朝から普通にお仕事です。

ちかれた・・・

みなさん、おつかれちゃ~~~ん!!!


自分の歯科医院を開業してから来年で10年目です。

2013年10月 現在

日々お仕事などでおこった出来事を、

ありのままに

このお題にて投稿していきます。

ある歯科院長の日常を覗いてみてくださいな

どうぞ よろしく~~~!!!

(僕の文章を読んだ感想などを書いてくださるとうれしいです!!!。)

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