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アルブス  作者: シバザキアツシ
復活編

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20/23

第二の力

一方、砂漠に向かったアル組。

「ふむ、思ったより暑くないですね」

「そうだな、それと意外と狭いな…向こう端が見えてんぞ」

それはこの砂漠の、アルとラインハルトの第一印象だった。

極小の砂漠だった、その先には海峡が望め、壊れた橋も僅かながら見えた。


「いるな」

ラインハルトの視線の遙か先に、何かが見えた。

「え?砂漠に…蟹?」

砂漠の端のほうに、緑色の巨大な蟹が蠢いているのが見え、アルはそう呟く。

「魔獣なんてものは、通常の法則なんて当て嵌めても意味ねぇからな」

「…アレを倒せばいいのかな?」

「そうなんじゃねぇか」

「誰か戦ってるね」

「そうだな、ちょっと様子見てみっか」

「うん」


少し近付いてみると、三人のパーティがサンドクラブと相対していた。

「ウルル!ガード!!」

「はいよ!」

ウルルと呼ばれた少女は、サンドクラブの大鋏の攻撃を、自身の身長よりも大きな盾で受け止める。

「うっ!」

大鋏と盾がぶつかる鈍い金属音がした瞬間、すかさず矢を放つ後衛だが、硬い甲羅に弾かれる。

「くそ!」

剣士の攻撃もことごとく弾かれた。

褐色の肌を持つ三人。

その特徴は“封印の民”と呼ばれる民族だった。

「なんだって封印の民が、こんな所で冒険者なんてやってんかね?」

疑問を抱くラインハルトの視線の先、三人の胸元には、青く輝く冒険者バッヂが付いていた。


「ケン!奴の弱点は目玉だ!」

「アイスっ!目玉っつっても、届きやしないぞ!」

アイスと呼ばれた男は、恐らく三次職のホークアイ。

ホークアイには、弱点看破のスキルがある。

ケンと呼ばれた剣士が、恐らくパーティのリーダーだろう。

サンドクラブの弱点の目は、高い位置についていて、とても通常の攻撃は届かない。

かと言って、弓矢でも当てるのは困難な程、下から見ると小さかった。

「これ以上は盾が保たないよ!」

軋む盾を握りしめるタンクの少女は、泣くように叫んだ。

三人は後悔した。

自身の実力を測り間違え、格上の存在と戦い、そして全滅するだろうと、半ば諦めながらも悲壮な表情で必死に抵抗していた。

「これまでだな、手を貸すぞ」

「うん」

アルとラインハルトは、静かに動き出した。


再三のサンドクラブの大鋏の振り下ろしが、ウルルの頭を砕きに掛かる。

瞬間アルが割って入り、左手で軽くそれを止めた。

「うそ…え?」

ウルルは混乱している。

大盾が軋む程の攻撃を、顔色一つ変えず受け止めている、目の前の黒髪の少年の姿に。

「おい!そこの三人!下がれ!交代だ」

突然の乱入者に行動が止まる三人。

ラインハルトの言葉を、頭が理解しようとしない。

アルは大鋏を弾き、サンドクラブと距離を取る。

サンドクラブは困惑しているのか、こちらの様子を伺っている。

三人はまだ動かない。

敵を前にして動きを止めるのは、やってはならない事、即、死につながる。

恐らくこの三人は駆け出しなのだろう、この頃の冒険者の死亡率が一番高い。

「え?」

「なに?」

「ま…まだやれる!」

剣士は一人、サンドクラブに立ち向かおうとしていた。

「やれねぇよ」

「まぁ、無理でしょ、君たちじゃ」

アルは三人の横を通り過ぎ、サンドクラブの正面に立つ。

「なんだあいつ、頭おかしいのか?」

「サンドクラブのレベルは200もあるんだぞ」

単身立ち向かうアルに対して、次々に抗議の声が上がる。


俺らはレベル5500と戦った事があるとは、一先ず言わずにおいたラインハルト。

まあ、戦ったというよりは、半ば遊ばれたようなものだったのだが。


サンドクラブのレベルは200、アルのレベルは10004、グレイプニルで十分の一になっている、それで1004、余裕で勝てる相手だった。


「はいはい、アイツは確かにおかしいが、任せて大丈夫な奴だ、とにかく下がれ、とっとと下がれ、直ぐ下がれ」

畳み掛けるようにラインハルトが言う。


正面に立つサンドクラブは、アルの頭上から大鋏を振り下ろす。

「あ!」

「やば!」

「おい!にげ…!?」

サンドクラブの大鋏はアルの頭の上で弾けて、上空に舞った。

「「「は?」」」

その衝撃でサンドクラブは体勢を崩す。

「出るぞ」

「スキル∶手刀(オリハルコンソード)

アルは一度しゃがみ込んで、溜めを作り、伸ばす反動で空へ飛ぶ。

「何だよその中二な技名は…」

飛び上がった高さは50m。

「は?」

「嘘だろ…」

「何よ…それ」

上空から重力に従って落ちながら、サンドクラブを手刀で袈裟斬りにする。

「そんな攻撃じゃ、あの甲羅に傷すら…?」

ケンが台詞を途中で止めた。

「傷すらなんだって?」

アルの手刀がサンドクラブを通り抜け、砂漠へと突き刺さる。

轟音と共に砂漠が真っ二つに割れ、その先の海をも割り続け、海峡の向こう端に辿り着く前で斬撃は止まった。

弱点云々の問題ではなかった。

「…危なかった」と、零すアル。

海峡の向こう側に、甚大な被害を与える所だった。

「もちっと手かげした方がいいな」

ラインハルトがアルに助言する。

「そだね、危なかった…」

「反省反省」とアル。

「なんなの…?この人は…」

三人は震え上がった。


「取り敢えず、橋、架けときますか?」

「は?」

「どうすんだよ、アル?」

「この蟹バラして組み上げれば、丁度向こう岸に辿り着くくらいの長さになるから」

アルはDIYが大得意。

「蟹を橋の代わりにするってか?」

「そうそう」

「どれくらいで出来そうだ?」

アルは指を二本立てた。

「分かった、やってくれ」

ラインハルトはゴーサインを出す。

「よし、ちょっと待ってて」

アルは作業に取り掛かる。

「ちょっと待って下さい、ここにはその蟹以外にも、魔獣はわんさかいるんですよ?」

「そうよ、私達は彼ほど強くないのよ」

じゃあ何故、こんな依頼を受けたんだよと、言いたげな顔のラインハルト。

「一先ず、砂漠を離れましょう」

三人はアルではなく、ラインハルトに詰め寄る。

「わぁったよ、でもな」

「なんですか、二時間も待てませんよ?」

「違うって、ほれ」

ラインハルトは指を差した。

その指の先を三人が目で追う。

「「「え?」」」

その瞬間、大きな地鳴りと共に地が揺れた。

「よし!」

アルは手をはたいて、橋の完成とした。

「終わったよ」と無表情の黒髪の少年。

三人は目を見開いたまま固まっている。

「さ…さっき…二時間とか言ってませんでした?」

「僕?いいや、二本指立てたでしょ?」

「…それは?」

「普通、二分って意味でしょ?何言ってんの」

「そいつは、普通じゃねぇんだとよ」

「ふぅん、そうなんだ?」

アルは前に、同じような事を祖父に言われたのを思い出していた。

「じゃあ、戻りますか」

「おう、とっととかえろうぜ!」

アルとラインハルトが帰途につくなか、三人は呆然としていた。

「お前らも早く来いよ、暗くなったら魔獣出放題だぞ」

我に返った三人は、慌てて二人の後を追うのだった。

蟹の大鋏を一本拝借して、それを担いで帰途につくアル。

その大きさは竜の子供程、推定1t。

「それ、重くないんですか?」

「何が?」

ウルルの質問に、アルは首を傾げる。

「あいつ、背中に10t乗せて腕立てできんだぞ、聞く相手間違ってるぞ」

「嘘ですよね…?」

それには答えず、ひたすらにアルについていくラインハルト。

「嘘…???」

自身も船上で聞かされた時は、すぐには信じられなかった程だ。

アルと戦ってなければ、今でも信じられていないだろう。

これは事実だ、アルは規格外の強さを持つ。

一先ず、蟹パーティに心躍らせておく事にしたラインハルトだった。



アル達がレイラインに到帰還すると、何やら市庁舎前で揉めている一団が見えた。

「なんだろ?」

「ありゃ、リイアとジルもいるな」

「一先ず、報告ですな」


「あっ、アル!ラインハルト!」

リイアが二人に気が付いて手を振る。

「また、ガキが増えた」

「ちっ!」

高そうな服を着た五人がアル達を睨む。

「おぉ、おかえり皆無事で何よりだ」

警備隊隊長が労う。

「無事で良かったとか、舐めてんのか?」

その一団の一人が怒りを顕にする。

「こっちは遠くから出張って来てやったのに、もう終わりましたとか、有り得ないだろ?」

「それはもう、謝ったではありませんか」

警備隊隊長は平身低頭で繰り返す。

「謝って済む問題か?ああ?」

最早輩である。

「謝れば終わりなくらいな、そんな大した問題じゃないんですか?」

アルが無表情で口を挟む。

「それが…」


ジルがもう一度、事情を話した。

「ほぅ、超害獣ですか、良く無事でしたね」

アルは手を叩き賞賛する。

「えぇ、お嬢が頑張ってくれまして、何とか」

「じゃ、なおさらあなた達じゃなくて良かったてすね」

アルは五人に向かってそう言い放つ。

「何だと!?」

「だって、あなた達はジルより、遥かに弱いじゃないですか?」

「この…!」

「あ、ホントだ、全然レベルが違いますね、そして貴族なんですね?」

「勝手に人のステータス見てんじゃねぇよ!」

輩貴族は唾を飛ばして叫ぶ。

「わわ」

ホークアイのアイスが、慌ててアルの背中に隠れる。

「あれ?でも…アルさんて…あれ!?レベルよ…」

ラインハルトは慌ててアイスの口を塞いだ。

幸いこのやり取りに、注目している人物はいなかった。

「あぶね…」

口を塞がれたままのアイスは、もがいている。

五人は貴族だった、この国の三大貴族の一つのルク家であると後から聞いた。

「ここでゴネていて、なんか得があるんですか?」

アルがいく、ぐいぐいいく。

「この野郎!」

一番手前の男が激発する、瞬時に抜剣してアルの頭に叩き付ける。

淀みのない動き、一目で強者と分かる動きだ。

「へ?」

しかし。

金属音が鳴り、剣の切っ先が空中に舞い、地面に刺さった。

「………」

「いきなり斬るとは、頭おかしいんですか?」

ラインハルトが吹き出しそうになっている。

貴族達は目を白黒させる。

「お前、何をした?」

「何も?そのなまくらでは僕に傷一つつけられませんよ?」

「なまくら…だと?」

怒れる貴族が折られた剣は、ミスリル製の特注品で、断じてなまくらではない。

単純にアルの防御力がとんでもないだけ、他の誰かであれば、大怪我をしていた事だろう。

「も…もう良い!帰るぞお前ら!!」

頭を振りながら叫ぶ男は、大股で去っていく。

その後を、慌てて追いかける四人の貴族。

「全く…なんだったんですかね?」

アルは溜め息を吐いた。

怒れるルク家、この後の行動に大きな障害となる事は、今はまだ分からない。

ラインハルトは砂漠の件を隊長に告げた。


事情聴取された若手三人は、その後解放された。

何度もアル達に頭を下げて去っていった。

この後の彼らの活躍に期待したい所だ。

そして、ラインハルトを除く三人がD級の傭兵資格を得た。

「ホントだったら、C級でも良いくらいなのだが、ここには傭兵ギルドがないからな、これくらいで勘弁してくれ」

傭兵ギルドではない、個人が発行出来る傭兵資格の上限がD級までとされている。

通常、登録したての傭兵はF級から始まる。

FからS級まで存在する。

S級まで到る傭兵は今まで、数十人しかいない。

発行する権限を持つ、権力者だけが出来る事だった。

警備隊隊長は、以外と偉い人だった。


「自分達の船を誰かに預けたいのですが?」

アル達の乗ってきた船を、そのまま放置する訳にはいかない。

「ああ、それなら…」

警備隊隊長が提案をしてくれた。

船をレイラインの傭兵に預け、一行はスリアルへと向かった。



緑色の甲羅の橋を渡り、北島の最南端の町に辿り着いた時には、日は丁度頂点に登った頃だった。

「なんだ?揉めてんのか?」

町に入って直ぐ、アル達の耳に怒号が聞こえてきた。

酒場前のテーブル席で、揉めている男女が見えた。

「おい!姉ちゃん!そりゃねぇだろが!」

「確かめなかった、おっちゃんが悪いわ」

パラパラとトランプを切っている女は、そう吐き捨てた。

座っていても、女性としては長身なのがわかる。

紺色の長髪に青い目、やや吊り目だが、整った美しい顔立ちである。

「なんだと!?」

絡む男性は、漁師風の荒々しい感じが溢れ出ている。

「払う金もないのに挑んできたのはそっちやで、まぁ、もう持ってるだけでええわ、とっとと払って消えてぇや」

「てめぇ!」

殴りかかろうとした男の手首を掴むラインハルト。

「なんだ、てめえは!」

「なんだはねぇだろ、助けてやったのに」

「なにを、助けてだと!」

男は首筋に、冷たい感触がしている事に気が付いた。

恐る恐る首元を見ると、銀色に鈍く光る金属が見えた。

「は?」

男の首筋には、剣が押し当てられていた。

「あんたがその女殴ってたら、その汚ねぇ首が落ちてたぞ」

怒気を膨らませて超大剣を、男に押し当てているのはジルだった。

「とっとと消えな」

「お、覚えて…」

捨て台詞を言おうとした男を、テーブルに座ったままの女が呼び止めた。

「お・か・ね、置いていきや」

男は額に青筋を浮かべながらも、財布を出し、負け分を叩き付けて去っていった。

「まいどありぃ」

女は受け取った札を、ホクホク顔で数えている。

「助かったわ、あんちゃん」

「あんちゃん…」

「あんちゃんも勝負してかへん?」

「いや…自分は…」

ジルは賭け事が苦手、と言うかやったことすらない。

「僕がやってもいい?」

アルが何故か乗り気である。

「僕にイカサマは通用しないから」

「へぇ、目は良いんだ」

目を細める女。

(この黒髪の坊主、ものすごいポーカーフェイスや、コイツやるで!)

アルはただただ無表情なだけだった。

「勝負はポーカーな」

ポーカーとは五枚のトランプを使ったゲーム。

このルールはアルは祖父に聞いていて、実際何回かやった事もある。

「うん、分かった」

アルは席につく。

手際良くカードを切り、瞬時に配り終える女。

互いに手元には、カードが五枚。

「そっちから、どうぞ」

女がそう言うが、カードを伏せるアル。

「あれ?降りるん?」

「いや、もう揃ってるから」

「は?」

そんなはずはない、バラバラに配ったはず、間違いはない、なのに目の前の少年は少しも焦る様子もない。

「どういう…いや」

「お姉さんはどうしますか?」

どうするも何も、こちらもカードは揃っている。

「えぇ度胸や、気に入った、あたしもこのまま勝負や!」

「では、手札を」

お互いに一気にひっくり返す。

「は?」

「え?」

女の手札はバラバラ、アルの手札は最強の役。

「ロイヤルストレートフラッシュ、僕の勝ちだね」

「そんなハズは…」

女はポニーテールを揺らして首を振る。

「見た通りの結果です、負け分負け分」

アルは手を出して、催促する。

「意味がわからんわ…」

「どうしました、お姉さん?」

すると、ギャラリーを割って、ガラの悪い奴らが三十人程でテーブルを囲った。

「意趣返しかいな、カッコ悪、この坊やみたいに真っ当に勝負したらんかい!」

「まぁ、真っ当ではないんですけどね」

衝撃発言をするアル。

目に見えない超スピードですり替えただけ。

「は?」

女は困惑する。

「おい、おっちゃんらさぁ、やめといたほうがいいんじゃねぇかな?」

ラインハルトが間に入る。

「おい、その女渡しな」

「悪ぃな、この姉ちゃんは負け分払うまでは俺らのもんだぜ」

親指で女を指差しながら、そう言うラインハルト。

「かっこええな、兄ちゃん、惚れてまうやろ」

「うっせぇわ!」

ラインハルトはダガーを、女は立ち上がりボウガンを構える。

「飛び道具かよ、背中の刀は抜かないのか?」

「これで斬ったら死んでまうやん、この店汚したないしな」

チラと店を見る女。

「そーかよ、来るぜ!」

男達は一斉に走り出した。

「りょーかい!」

女は牽制に男達の足元に矢を飛ばす。

「うお!」

男達の勢いは一瞬止まった。


「ねぇ、リイア」

「何よアル?」

「僕もアレ欲しい」

「…後で武具屋に連れてってあげるわよ、その時、今の勝ち分で買ったら?」

「ありがとう、リイア」

「どういたしまして…」

ジルは動向を見守るが、アルがいるため参戦する必要なしとの判断だった。

腕を組んで見守る事にした。


戦闘する二人と三十人。

「ふん!」

加速(アクセル)!」

一気に加速して、男達の間を走り抜けるラインハルト。

複数の男はその場に倒れたが、斬り捨てた訳では無い、全てダガーの柄で殴って気絶させている。

「やべ、悪ぃ、一人抜けた!」

「ちょい、飛び道具じゃ近距離は無理や!」

女に襲い掛かるのは大柄の男。

その女と男の間に入ったのはアルだった。

「スキル∶放つ(リリース)

「でた」

「でたわね」

「でましたね」

「え?」

アルは男の腹部にデコピンを放った。

鈍い音がして、大柄な男は物凄い勢いで水平に飛んでいった。

悲鳴を上げる暇さえなかった、というか気絶していた。

「池ポチャだ」

「いや、海ポチャやわ」

飛んで行った男は、海に落ちた。

「はよ、助けたほうがええんちゃう?沈むで」

男達は今度こそ捨て台詞を言い去っていった。

「お、覚えてろよ!!」

「初めて聞いた…」

ちょっと感動しているアル。


「ありがとな、あんちゃん達、助かったわ」

アルはまだ、手を出して催促中である。

「…分かった分かった、ほんじゃ、金の他に欲しい物ってない?」

負け分を払う気は毛頭ないようだったが、そうもいかないらしい。

「アル…違う、あるわ」

「何や?」

「智力、ナッツ=キドナーの居場所よ」

「は?」

女はポカンとして固まった。

「どうしたの?」

「いや…何と言うか…」

「具合悪い?」

アルが女を心配する。

「いや、大丈夫や」

紺色の髪を押さえて、首を振る女。

「それで?」

「居場所はここや」

「え?」

女は親指で自分を指している。

「まさか?」

「そうや、あたしがナッツ=キドナーや、ちりょくって意味分からんけど」

「なんとまぁ、導きですかね」

そう呟くジル、ラインハルトは後ろで腕を組んだままナッツを見ている。


リイアは今までの経緯をナッツに話した。

「仲間になってやってもええんやけど、一つ条件があるわ」

「なんでしょうか?」

「北の魔女を倒して欲しい」

真剣な眼差しでナッツはそう言った。

ジル=ハビアス

22歳、ヒト、男

180cm、79kg

金髪、緑眼

一人称∶私

性格∶真面目

ジョブ∶ディバインナイト(三次職)

タイプ∶力、力

ステータス∶LV∶82

      HP∶4270

      MP∶2290

固有スキル∶奔流(HP二分の一消費、ステータス2倍、60秒)クールタイム180秒

パッシブスキル∶変換

アクティブスキル∶光撃(ライトショット)、本能、エッジブロウ

武具∶鬼神頭剣(デーモンヘッドソード)

アイテム∶

称号∶立ち上がりし者、豪力、アイアンハート、騎士

目的∶?

目標∶?


※ジュリエ=ハビアスの子

ジルは魔法の存在を信じていない

特徴∶長髪、細マッチョ、切れ長の目

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