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アルブス  作者: シバザキアツシ
復活編

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18/21

プロローグ

ローレア王国、第四王女、リイア=レイ=ラプキンスは王選の為の、7つの力を集めていた。

預言者によって示された力は、武力、智力、護力、速力、破力、捻力、魔力。

テズヴァイス公国の島、ターマスで武力、ラインハルト=デルグラートを仲間にし、リイア=レイ=ラプキンス、ジル=ハビアス、ラインハルト=デルグラート、アルの四人は本島へと向かっていた。

目的は第二の力、智力。

当初の予定の武力より、より強大な力を持つアルと共に旅は続く。

アルは憧れの白の君主に合う為に、同行している。

島以外の場所を知らない少年は、新たな場所で、出会い、戦い、それから別れ、様々な経験をすることになる。

少年と少女の物語は、まだ始まったばかりである。

テズヴァイス公国、副都レイライン。

縦長の大陸は、南北に分かれていて、北島の面積は南島の三倍程になる。

その他、大小多数の島を持つ。

その南島の最南端にある町へと上陸した。


沿岸警備隊によって、不審な船の所有者として、市庁舎へと連行されたアル達。


五階の応接室に通された一行は、そこで待機を命じられた。

応接室というあたり、そこまで警戒はされてないだろうと思われる。


「ちょっとアル?」

高い位置の窓から見える景色に、アルは興味津々だった。

ターマスには、高い建物はなかった。

「あんまりみっともねぇマネすんなよ」

ソファーに座るラインハルトとリイアは、アルを窘めるが、ジルはその光景を微笑ましく眺めている。

この応接室は、入って五歩先に丸テーブルがあり、それを挟むようにソファーがある。

更にその先に執務用の机があり、後ろに出窓が付いている。

アルは始めて見た都市に、その大きさに、窓から頭を出して、仕切りに視線を飛ばしている。


アルは船旅中に、世界の現状をリイアに解説してもらっていた。


列島レヴィドアには、東西南北の五つの大陸と、中央に始まりの地と呼ばれる島がある事。

第三崩壊後に列島の南西に島が隆起し、そこに新たな国家が出来た事などを聞いた。


現在、テズヴァイス公国は厳戒態勢らしい。

町までの短い道のりでその事を聞いた。

近くの湖での異変、その調査に首都からの応援を呼んでいた。

応援の隊が海路で来ると言う事で、海上の警備のレベルを上げていた。


「何故、君たちはこの国に入国しようとした?」

単刀直入な沿岸警備隊の隊長。

「それは…」

「悪ぃけど、こっちにも守秘義務ってのがあってな、依頼内容は伝えられねぇんだよ、分かってんだろ」

ラインハルトが、口ごもるリイアから引き継ぎ話しをした。

「それで、通せるとでも?」

隊長は鋭い目つきで、ラインハルトを睨む。

「ああそうだ、俺は傭兵としての依頼を受けここにいる、何ならギルドに確認して貰っても構わねぇけど?」

「冗談だろ?ラインハルト=デルグラート、お前の父は、冒険者、傭兵ギルドの両ギルドの長じゃないか?いくらでも装える、違うか?」

ラインハルトは眉を寄せ、下を向き舌打ちする。

その事実に、リイアとジルは驚きを隠せない。

アルは未だに出窓にいる。

「…親父は関係ねぇよ、何年も口も聞いてねぇしな」

それでも、父は自分の事を助けようとするだろう、それを利用している事が嫌でしかたなかった。

「…それでも」

ラインハルトが何かを言い掛けたその時、突如部屋のドアが乱暴に叩かれる。

「何事だ!」

更に中の返事を待たずに、ドアが開け放たれる。

礼儀のない振る舞いに怒りを表す隊長。

「隊長、報告が…」

しかし、乱入した男の顔面蒼白を見て、緊急事態を確信する。

「…お前らはそこで待ってろ、直ぐに戻る」

アル達に一瞥をくれ部屋を出る隊長。


感じ悪い警備隊の隊長は、部屋の外へと出て行った。

「ヤーツより偉そうな奴っているんだね」

そう呟くアルは窓から離れない。

「それはヤーツ殿に失礼では…?」

ジルはヤーツを擁護する。

「さっきはありがとね、助け舟」

リイアはラインハルトに頭を下げる。

「あんたは、嘘苦手そうだからな…」

よせよせとラインハルトは手を振る。


「ねぇ、下がやたらと騒がしいみたいだけど」

窓から下を覗いていたアルからの報告。

その報告を得て、皆で窓から下を確認してみる。

「あら、ほんと」

「傭兵が集められていますね、随分と多いですね」

「これは…ちゃ〜んす!」

何かに気付いたラインハルトは、悪い笑みを浮かべた。



「続きだ」

入って来るなり、そう言う警備隊の隊長は執務机のイスを引く。

「おい、非常事態だな、取り調べはここまでだ」

ラインハルトは、乱暴に席を立つ。

「何を勝手に…」

「その討伐依頼受けてやるよ!」

「何故、討伐依頼があると?」

目を細める隊長。

「窓から下を見ていたら、直ぐに分かったよ」

「ほう」

「集められているのは、戦闘特化の傭兵ばかりだ」

「それだけか?」

「集まっている奴らの中に、冒険者が含まれてねぇ、っつ〜ことはだ」

冒険者は傭兵と違い、正式な依頼を受けるまで動けない、勿論例外はあるが。

「………」

「正式な依頼は出されてねぇ、出す暇がない緊急クエストって奴だ、違ぇか?」

「全く、目ざといと言うか、何と言うか」

深くイスに座り直した隊長の表情には、先程の敵意は消えていた。

「だが、出来るのか?」

「大抵の事なら何とかしてやらぁ」

ラインハルトはテーブルに手を付き、大言を吐く。

「C級程度が偉そうに、だが…」

鼻を鳴らす隊長だが、本当の緊急事態、人手はあるに越したことはない。

「良いだろう、お前らに依頼してやろう」

ため息を吐きながら、隊長はそう吐き捨てた。

「で?場所と相手は?」



レイラインの北西にある砂漠に、突如、変異体の魔獣が出現したとの報告。

ついでに、この町の傭兵団ウロの事も見てきて欲しいとの事だった。

湖の異変を確認しに行ったきり、帰って来ないらしい。

砂漠へと向かう途中に湖がある。

応援の連中を待つより早く動く事になってしまうが、この際しょうがないとの事だった。

確認だけで、何があっても手出ししないで欲しいとも釘を差された。

応援隊へのささやかな配慮と思われる。



「まさか、砂漠とはね…」

ラインハルトはこの光景を見て呟いた。

「初めて見た!暑いはず…?あれ」

「暑くねぇだろ?この砂漠は特殊なんだと」


「凄く狭い範囲なんだよ、ほら」

ラインハルトが指を差す方向を見ると、砂漠の端が見え、その先には海が見えた。

「な?めちゃ狭いんだよ、そうすると目標も直ぐに見つかるはず…?」

「いた」

視線の先に、巨大な蟹が現れた。

「は?砂漠に…蟹?」



別れて行動する前。

「それよか、その智力ってのは、何処にいんのか分かってんのか?」

「預言者の話では、テズヴァイス公国の千切れた大地の端にいると」

預言者の言葉を、そのままラインハルトに伝えるリイア。

「なんとも、らしい言い回しだな」

「…僕はターマスしか知らないので分かりません」

アルは何故か縮こまる。

「元は縦長の一つの大陸よね?ここ」

「そうですね」

「町にいんなら、もう、スリアス決定だけどな」

元々一続きの大陸が、第三崩壊にて南北に分断された。

それを、千切れたと言う表現になったのではと推測する。

「町にいる事を願いましょう」

と、希望的観測を述べる面々だった。

アル=???


15歳、ヒト、男

黒髪、黒眼

一人称∶僕

性格∶素直、優しい、世間知らず、怒るとヤバい

ジョブ∶???者(ユニーク職)

タイプ∶無

ステータス∶LV∶004

      HP∶130

      MP∶090

固有スキル∶無限

パッシブスキル∶全圧縮(オールコンプレッション)

アクティブスキル?∶握る(グリップ)

          放つ(リリース)

          飛ぶ(ジャンプ)

          払う(ワイプ)

          振る(シェイク)

          投げる(スロー)

武具∶ケルベロスのジャケット

   ケルピーのブーツ

   カオスドラゴンの爪

   リヴァイアサンの牙


アイテム∶スフィア(?)

     フェニックスの内毛


・世界にはターマス島しかないと教えられてきた

・王獣とのトレーニング後、闘技場の地下の書庫での読書が楽しみの一つ

・白の君主物語の主人公ラド=F=ボルオンに憧れている

・自分の事をよく分かっていない

称号∶???を超えし者

   ???(???)

   ??周目の男

目的∶白の君主に会う事

目標∶①傭兵になる

   ②騎士になる

   ③王になる

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