再会 〜思い出の煮サバ〜
昔ね、好きなおかずを自分で選んで取ってく式の食堂があったんです。
普段あんまりサバ食べないんだけど、そこで見た出来たての“煮サバ”がすごく美味しそうで、つい食べたらハマって。
でも、いつの間にかそのお店なくなっててさ。
味噌煮じゃなくてお醤油味の、照り焼きと煮付けの間の子みたいなあれ、ほんと好きだったのにな。
お館様と「あれ美味しかったよねー」って話題に出るたび食べたくなって、色々調べて何度か試してるんだけど、どうしても煮詰まって濃いめの照り焼きみたいになるの。
味も、近いようでやっぱりコレジャナイ感が強くて。
甘みは味醂だけなのかなぁ……。
もうね、何度試してもダメなもんだから辛くなってきててさ。
ため息吐きながら料理本を眺めてたんだけど、ふと
『シェフも料理研究家もコンビニとかの商品開発の人達も、こういうの何回も繰り返してきたんだろうなぁ』
とか思っちゃって。
私はそれを仕事にしてるわけではないけど、試行錯誤してるのは同じだしさ。
そしたら、なんか発破をかけられた気分になって。
『もうちょっとだけ頑張るかー』って思いながらキーワードを変えて調べたら、それっぽいの見つけた。
関西だとサバの煮付けはお醤油味なんだね……。知らなかった。
もっと早く知っていれば……うぅぅ(泣)
何故私の周りには関西出身者がいなかったんだろう。
《煮サバ》
サバ 1尾分(三枚おろしにしたもの)
お醤油 大さじ3
お砂糖 大さじ2
味醂 大さじ2
お酒 大さじ2
水 200ml
しょうが 1かけ分
①三枚おろしにしたサバは半分に切っておく
②しょうがは薄切りにする
③フライパンに調味料と水としょうがを入れ、沸騰したらサバが重ならないよう、皮を上にして①を入れる
アルミホイルやクッキングシートで蓋をして、中火で5分煮る
④アルミホイル等を外し、煮詰まってきたタレを上からかけながら、更に5分煮て完成
※④の段階でぶつ切りのネギを加えても美味しいそうです
一口食べて、思わずお館様と顔を見合わせてしまったほど、記憶にあるあの味でした。
「え、ねぇあいり」
「うん。言いたいことは解る」
「「これ、○○食堂の煮サバ……!!」」
もう二度と食べられないと思ってたけど、やっと再会できて嬉しい。
しばらくの間、LiSAさんとUruさんのあの名曲が頭の中でエンドレスリピートしてました。笑




